7月前半は関東地方を中心に、例年になく晴れの日が少なく、さらに気温も低かった日々が続きましたが、徐々に気温も上がってきて夏本番はすぐそこ!
それにともなって日焼け止めを塗る日も増えてきましたが……日焼け止めで重視することのひとつにあるのが「SPF」や「PA」ですよね。
なんとなく「これが強ければ強いほど日焼け防止効果があるんじゃないの?」とざっくり思っている方も多いのではないかと思いますが、改めてこの「SPF」や「PA」って何? ということをおさらいしていきましょう!
◆「SPF」って、何?
SPFとは「sun protection factor」の略です。
こちらは「UVB(紫外線B波)」を防止する効果を示す数値です。
「UVB」とは、肌の表面に届き、肌に炎症を起こし、日焼け・しみ・そばかすの原因になってしまう紫外線です。
◆じゃあ「PA」って、何?
ここ数年は「SPF」だけではなく「PA」も重視されるようになっています。
こちらは「protection grade of UVA」の略。
SPFが「UVB」をどれくらい防止できるかを表すのに対し、こちらは「UVA(紫外線A波)をどれくらい防止できるかを表しています。
この「UVA」とは「UVB」よりも波長が長く、肌の奥深くにある「真皮」と呼ばれる深い部分にまで届き、実はシミだけでなく、シワ・たるみの原因にもなってしまう怖い紫外線。
さらにこの「UVA」は窓ガラスを通してしまう・曇りの日でもそこまで量が減らない……ということからかなり厄介。気づかないうちに浴びてしまい、気づけば肌が老化してしまう、ということにもなりかねません。
またSPFが「SPF24」「SPF50+」など数値で表されるのに対し、PAは「+」「++」「+++」「++++」の4段階。
PA+は紫外線によって色素沈着を起こすまでの時間を塗らないときの2倍~4倍に、PA++は4~8倍に伸ばすことができます。
だからといって、毎日毎日「SPF50+、PA++++」の強い日焼け止めを塗ればいい……というわけでもなく、紫外線防止効果が高いものは皮膚にも負担がかかる場合があります。
日常生活は数値が弱めのもの、海やプール・フェスなど、屋外に何時間もいるレジャー時はSPF50+のものなど、シーンに分けて使い分けることがおすすめです。
「今日は室内だから大丈夫」「くもりだから大丈夫」と思っていても油断大敵! 紫外線量が多い夏の間は毎日しっかり日焼け対策をして、「うっかり日焼け」をしてしまわないよう注意しましょう♪(後藤香織)
出典:ワコール、デジタル大辞泉(小学館)
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