複アカは当たり前。秘密の「絶対バレたくないSNS」事情
正直、あなたはSNS上の人格をいくつ持っていますか?
「完全にひとつしかアカウントを持っていない」という方は、実は少数派なのではないでしょうか。
特にTwitterでは「メインのアカウント」「趣味用のアカウント」や「美容情報用」「友達数人とだけやっている非公開アカウント」など、さまざまなアカウントを使い分けている方を非常に多く見かけます。
本日は、株式会社ビジュアルワークスが18歳~39歳の男女689人に聞いた「SNSの複数アカウント」に関する調査結果をご紹介します。
まずは「最もよく利用しているSNS」にまつわる調査結果からスタート!
◆最もよく利用しているSNSは○○!
Q.最も利用しているSNSは?(年代別)
【10代】
Twitter 54.6%
Instagram 40.1%
Facebook 1.5%
mixi 0.3%
Tik Tok 1.2%
その他 2.2%
【20代】
Twitter 53.1%
Instagram 33.7%
Facebook 10.3%
mixi 0.8%
Tik Tok 0.8%
その他 1.3%
【30代】
Twitter 41.2%
Instagram 25.5%
Facebook 27.1%
mixi 3.9%
Tik Tok 0.9%
その他 1.3%
予備調査として、18歳から39歳の男女10,000人を対象に、SNSの登録状況を聞いて、最も利用しているSNSを選んでもらったところ、全年代で最も人気なのは「Twitter」で、年代が若いほど利用も高い傾向にあることがわかりました。また「Facebook」は30代の27.1%が利用しているが、10代はなんと1.5%にしか満たないという驚きの結果に……! 巷で言われる「Facebookのおじさん化」は、もしかしたら本当なのかも。
次に「若者はSNSでアカウントを何個も登録して使い分けている」という噂の実態について調査してみました。
◆若者は複数アカウントを使い分けるのが得意!?
Q.アカウントの登録数は?(10代)
Q.アカウントの登録数は?(20代)
Q.アカウントの登録数は?(30代)
年代別にSNSの登録数を調べてみたところ、10代のTwitter登録者は、60.8%が複数アカウントを使い分けている結果になりました。また20代は37.4%、30代は20.4%と下がり、若者ほどアカウントをたくさん持っている傾向にありました。ただし、TikTokは20代、30代の複数アカウント所持者が多かったです。
傾向はわかりましたが、果たしてアカウントを複数持つ意味とは何なのでしょうか。
Q.複数アカウントを作る理由はなんですか?(年代別)
複数アカウントを持つ理由、10代・20代は「趣味のジャンル分け」、30代は「自分の発言やタイムラインをジャンル分け」が最も多い結果となりました。また「リアルな知り合いに見られたくない発言がある」という回答も各年代で多く、現実とは違う世界を楽しんでいる人もいるようです。
他の年代に比べ、ある年代の回答が突出しているのは、10代が「趣味のジャンル分け」、20代が「知り合いに見られたくない発言がある」「本音や愚痴と使い分け」、30代が「自分のキャラクターが複数ある」でした。
ただ、このように「リアルな知り合いにはあまり見られたくない自分」を詰め込んでいることが多い「別アカウント」。うっかり「メールアドレスを同期した」「なぜか突然リア友にこれお前?と聞かれた」などという事件が発生しないとは限りません。
そこで「そもそも複数アカウントの存在がバレてもいいかどうか」を聞いてみると……このような結果に。
◆複数アカウントの存在、「絶対にバレたくない」は○○代が多い!?
Q.複数アカウントがバレてもいいか?(年代別)
複数アカウントを持っている人に対して、「複数アカウントが知り合いにバレてもいいか」と確認したところ、「絶対にバレたくない」という意見は年代が上がるにつれて強く出ました。10代は「一部のアカウントはバレてもいい」という回答が多く、20代、30代のアカウント登録数はふたつ以下が多く、10代は3つ以上のアカウントを使い分けているケースが多かったです。
若者ほどジャンル別に細かくアカウントを使い分けているのが一般的になっており、見られても問題ないほどライトなものも多く、本当に見られたくないものは鍵付きアカウントにするなど、しっかり使い分けているようです。また「アカウントはバレたくない」と回答した人に、何故バレたくないのか聞いてみました。
【悪口・愚痴を書いている】
「かなり突っ込んだ愚痴を垂れていることもあるため(38歳・男性)」
「リアルの愚痴が多いアカがあるから(18歳・男性)
「裏アカは日記のような存在。本アカでは言えないような愚痴だったり行動、感想を裏アカに呟いているため(21歳・女性)」
「旦那の愚痴を日記がわりに書いており、離婚の際に使うから(38歳・女性)」
【趣味は知られたくない】
「マニアックな趣味やその仲間との交流をリアルな人に知られたくない(31歳・男性)」
「アニメの趣味アカウントで普段はオタク感を出してなく知られたくないから(18歳・男性)」
「オタク趣味全開だから(29歳・女性)」
「趣味全開のアカウントがある。趣味について理解が乏しい人も多いため、見られない方が平和だと思う(24歳・女性)」
【プライベートを分けたい】
「秘匿したいプライベートがあるから(29歳・男性)」
「リアルの友達とつながっていない気楽なアカウントが欲しかったから(20歳・男性)」
「リアルで発言したら波紋を呼ぶとわかっているものを呟いているので、ばれたくない(28歳・女性)」
「ネットの世界とプライベートの付き合いは分けたいから(29歳・女性)」
【キャラが違う】
「いつもと違う本当のキャラクターが暴露されてしまう(25歳・男性)」
「昔とキャラが違うから恥ずかしい(24歳・男性)」
「それぞれのアカウントでキャラ付けを変えているから(30歳・女性)」
「普段とは違うキャラを演出しているため(18歳・女性)」
複数アカウントに分けている理由と被る回答が多いように感じました。アカウントをわざわざ分けているのにはいつもその人の前で見せている自分とは違う部分があって、それが知られたくないということになります。誰にだって秘密にしておきたいことはありますよね。
SNSは現実の知り合い以外にも、同じ趣味の人など様々な人と関わることのできる素敵な場所です。現実の知り合いと分けたい、知られたくないと感じる人は鍵付きアカウントにしたり、自分とわかるような名前や写真を載せない工夫をしてみてもいいかもしれませんね。(ほんじょうみゆき)
情報提供元:株式会社ビジュアルワークス