HYDEスペシャルインタビュー「疲れたら次の電柱まで走る、でここまでやってきた」

待望の新アルバム「ANTI」の中から、CanCam読者へのオススメ曲や気になる美容テクまで…進化し続けるHYDEさんが、CanCam.jpに降臨!


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1994年L’Arc-en-Cielのメンバーとしてメジャーデビューをして以来、ソロ活動やバンドなど、既存の形にこだわらず、常に新しい形を提案しながら音楽業界のトップランカーとして駆け抜け、世代を超えたカリスマ性を誇っているHYDEさん。日本のみならずワールドワイドに活躍するなかで、昨年ソロ活動を再開し、6月19日には待望のフルアルバム「ANTI」が発売に。それに合わせて、6月22日からはHYDE LIVE 2019がスタート。東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡の7都市を巡ります。再スタートの節目となるアルバム発売を記念して、アルバムやツアーに込めた思いから、ミステリアスなHYDEさんの意外な素顔やその美しさの秘訣などに迫ります!

流れから反逆することで、新しいことが生まれるかな、と。

ーついに待望のNEWアルバムが発売になりますが、この「ANTI」(アンチ)というタイトルにはどういう想いが込められているのでしょうか?

そうですね…。僕、今反抗期なんですよ(笑)。大人になる前には反抗期があるみたいに、新しいものを生み出すには、今ある流れを反対してみるってことが必要なんじゃないかなって思って。反対がなければ、そのままひとつの流れにまとまっていくだけですし、そもそも反抗するってところは、ロックの基本ですしね。なので、反抗期のマインドで、ちょっとやんちゃな気持ちでこのアルバムをつくりました。多分、これまででいちばんやんちゃなアルバムなんじゃないかな? それこそ10代のころに聴いてたような激しい音楽だったり。そういうのを今この年でやってみるっていうのも挑戦でしたね。ライブでも盛り上がる曲しか入れたくないっていうこだわりもありました。

ライブにはおしゃれしてきてくれたら嬉しいな。

ーHYDEさんが今回のアルバムの中で、CanCamの読者世代である20代の女性に特に聴いてみてほしいな、という曲はありますか?

女のコだし、まずはちょっとソフトなところから聴いたほうがいいかな? 「ORDINARY WORLD」とかね。デュラン・デュランの昔の曲のカバーなんだけど、すごくいいアレンジができたので。あと、「ANOTHER MOMENT」って曲。ドラマの主題歌になっているので、すでに耳にした方もいらっしゃるかもしれないですが、そんなに激しすぎなくてかわいい曲なので、ぜひ聴いてもらえたら。でも、ライブではすごく盛り上がるんですよ。

ーこれから初めてHYDEさんのライブに行くという女のコへ、ライブを楽しむためのアドバイスをするとしたら?

僕は基本ライブハウスでライブすることが多いので、厚底とかそういう靴を履いていったほうが、よく見えるんじゃないかと思いますけどね(笑)。あ、後ろで見るっていう設定だと、ですけど。前のほうだと人が多くて厚底だと危なかったりとかもあるし。でも、そのコなりにおしゃれをしてきてくれたほうが嬉しいかな、どちらかっていうと。女のコは男と比べてファッションで遊べる幅も広いし、いろんな格好していいと思うんだよね。それぞれにいいところがあるから。女のコらしい清楚な感じもかわいいと思うけど、たとえばライブだったらちょっとやんちゃな格好のほうが雰囲気に合ったりもするから、そういうのもいいと思うし。

疲れたときは「次の電柱まで走る」で、ここまでやってきた

ーL’Arc-en-Cielのデビューから数えて今年で25年。ソロやVAMPSでの活動も含めさまざまな形で精力的に音楽活動を続けていらっしゃいますが、ひとつのことを、長く、情熱をもって続けるための秘訣はありますか?

次の電柱まで走る…ですかね。マラソンなんかでよく言われることですけど、しんどいとき、「次の電柱まで頑張ろう」って。遠い目標を立てるんじゃなくて、ちょっと先まで行ってみよう、の精神。やめたいな、と思ってすぐに手を離しちゃうのは、それまでの流れがもったいない。でも、限界を超えて、無理をしてまで頑張る必要もない。無理してやろうとすると、余計に「こうじゃないと」って思い込みが強くなって、それが自分を苦しめると思うから。目先のゴールを見つけてそこまで走ったら、そのとき本当にしんどいならやめたらいいと僕は思うんです。でもそのとき、「あれ、まだいけんな」って思えたら、よし、次の電柱まで行こう、っていうのを繰り返して、ここまで来ました。今改めて振り返ると、「まぁ、やめなくてよかったな」っていう感じになったかな。いつやめてもいい、自由だ、くらいに思って気楽に構えたほうが、意外と長続きするのかもしれないですね。

最近エモかったのは、「結婚式2DAYS」

ー発売中のCanCam7月号では「エモい夏」という特集テーマで、女のコが今エモいと思うことをぎゅっと詰め込んで紹介しているのですが、HYDEさんは最近エモいと思ったこと、何かありますか?

(※エモい=英語のemotionalから発生した、感情が揺さぶられるもの、感情に強く訴えかけてくること、という造語。例:エモい音楽、エモい風景)

エモいこと…あ、結婚式! わかっちゃいるけどグッとくるよね。僕、この間土曜と日曜2DAYSだったんですよ(笑)。結婚式では、お父さんをついつい見ちゃいますね。そこになんかドラマを感じて。今どんな気分なんやろ、とか、緊張してんのかな、とか、泣くかなぁとか(笑)。そこにいわゆるエモさを感じますね。きゅんきゅん来たなぁ~。

近い未来、なんにもしない美容が最先端になる日が来る…かも?(笑)

ーHYDEさんといえば、その美貌の秘密が気になる女のコも多いと思うのですが、何か特別なことをしていたり、食べていたりしていらっしゃるんですか?

それ、気になる?(笑) 僕はね、ほんと何もしないことがいちばんいいと思ってて、正直なんにもしないんです。化粧水とか、ライブでメイクするときも使わないし。メイクさんがよかれと思ってつけてくれようとしたりもあったけど、「やめて!」って言っちゃう(笑)。あ、強いていうならワセリンかなぁ。濃いメイクしたときもワセリンで落とすし、下地にするのもワセリンだけだし。それ以外ほんとに何もしないんです。洗顔も、お風呂入ったときに軽く石けんつけるくらい。それがいちばんいいと思うんですよね。食べ物は、糖質はほとんど摂らないけど、そのくらいかな。

ー世の女子たちはいろいろ頑張ってるのに、天然でその美しさはすごいですね……!

多分ね、何もしないのがよかったんだって時代が来ると思いますよ、いつか(笑)。

ー最後に、HYDEさんのアルバムやツアーを楽しみにしているファンの皆様へ、メッセージをお願いします。

去年までは新たなスタート期間として下地をつくっている段階だったんですけど、今年はアルバムも出て、一気にわーっと加速したいなと思ってます。YOUTUBEとかでいいんで、気軽に、さっき言った曲とかを聴いてみてもらえたら嬉しいなと思います。

Profile/HYDE 
1994年にL’Arc-en-Cielのメンバーとしてメジャーデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出す。2001年に初のソロ活動をスタート。2008年にはロックユニットVAMPSを始動。日本のみならず、ワールドワイドにライブ活動を展開している。2018年、ソロ活動を再始動させ、以降積極的にシングルリリースを続けている。
アルバム「ANTI」6・19 On Sale 
「初回限定盤A」(CD+Blu-ray)¥6,264
「初回限定盤B」(CD+2DVD)¥5,940
「初回限定盤C」(CD+コンセプトブック)¥4,536
「通常盤」¥3,240
 公式サイトはこちら
撮影/トヨダ・リョウ 取材/菊谷まゆ

 

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