「相手の気を引く」ために、人はさまざまなことをします。
たとえば小学生男子は、好きな女の子をわざとからかう。大人になったら、好きな人にはちょっと特別に優しくしたり、相手が喜ぶようなことを考えて実行するのが基本。
でも、モテテクニックとして紹介されているようなワザを、必要以上にねちっこく繰り出して、そして嫌われてしまう……そんな人も世には実在します。
まいこさん（仮名・20代）は、そんなプチ被害を受けたひとり。
彼女が出会ってしまった「嫉妬させる」ことで相手の気を引けると思っている男性の、ちょっと自意識過剰すぎるLINEを見ていきましょう。
【STEP1】超どうでもいい日常報告
「今日は大学時代の女友達と飲んだとか、同期の女子会に俺だけ男で呼ばれたとか、そういう女絡みのLINEがよく来る人で……。モテ自慢と俺通信が組み合わさったちょっと面倒な人だなーと思いつつ、会えばいい人なので、そうなんですねー！ とか適当に流してました」
もちろん好きな人の日常は知りたいけど、そうじゃないならそこまで……ということで、引いてしまう人も多いいわゆる「俺通信」LINE。そこにこんな「モテ自慢」が重なってくると「つまり何が言いたいの？」とちょっとイラっとしていまいますよね。
男性からすると、もしかしたら「こんなにモテる俺」をアピールしているつもりなのかもしれないけれど、結構逆効果。
でも、彼のウザさはとどまることを知りませんでした……。
【STEP2】「嫉妬した？」
「でもそんな流す私に業を煮やしたのか、嫉妬した？ ってLINEを送ってきて。してねーよ！ とスルーしたくなりましたが大人の対応をしたら、素直じゃないんだからーとか来て。さすがに自意識過剰すぎて返事するのやめました」
うわぁ。
付き合っている状態でやるならまぁわからなくもない会話ですが、付き合ってもない上に、そこまで好きじゃない人からこれが来たら「はい、終了」と心のシャッターが一気におります！ というか、好きな人から来てもシャッターがおりてしまいそう……。
どうして「俺のことが好きだ」という前提で話せるのか、まったく意味がわかりません。
彼からしたら、もしかすると「モテる俺アピール」「そこでもしかしたら他の人にとられちゃうかも！ という不安を煽れる」「素直じゃないなあ、と言うことで女子の本音を引き出す」という完璧なストーリーを勝手に作っているのかもしれませんが、そこに相手の気持ちがなかったらただただひとりで空回っているだけ。
モテテク本の読みすぎは、ほどほどに……。（榎本麻衣子）
