食のプロ激推し!この夏絶対流行るエスニック料理1位「ビリヤニ」…って何か知ってる?

この夏絶対流行るエスニック料理1位「ビリヤニ」…って何か知ってる?


もうすぐ夏がやってきますね。そんな暑い夏に食べたいものといえば、スパイスたっぷりのエスニック料理! 訪日外国人の増加によって、エスニック料理店をよく目にするようになりました。

エスニック料理
(c)Shutterstock.com

そこで今回は一般社団法人 日本エスニック協会が協会員100名に聞いた「この夏絶対流行する!エスニック食ランキング」の結果を、日本エスニック協会アンバサダーの伊能すみ子さんの解説とともに見ていきましょう。

昨年は「ラクサ」「ロティ」「バインミー」が上位となりましたが、今年はラグビーワールドカップや東京オリンピックを意識した、ハラル(*イスラム教の教えで食べていいとされているもの)・ベジタリアン対応の各国の料理がランクインしました。それでは3位からスタート!

 

【3位】 カオソーイ(タイ)


〜タイの第2の都市であるチェンマイの名物麺料理〜

カオソーイ
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第3位は今年初めてライクインした「カオソーイ」

近年、日本のタイ料理は東北部や北部の地方料理が注目されています。こちらのカオソーイはタイの北部、第二の都市であるチェンマイの名物料理。タイ北部の他に、ラオス北部といった周辺国でも食べられています。

中国系のイスラム教徒から伝来した料理といわれていて、禁忌により豚肉を食べないイスラム教徒のために、具材も鶏肉を使用しています。基本は、レッドカレーペーストをベースとしたスープに卵麺。さらに揚げ麺をトッピングするという独特な麺料理です。(現地ではイエローカレーやマッサマンカレーがベースになっていることも)

カリカリの揚げ麺とモチモチの卵麺の食感の違いが楽しく、ココナッツミルクのマイルドな味に、チリの刺激がグッと体に浸透! タイライム、アカワケギ、高菜漬けが添えられていて、加えることで味がグッと引き締まります。

お店それぞれで使っている具材に違いがあり、付け合わせがない場合もあります。チェンマイ人気もあり、日本のタイレストランでカオソーイを提供している店舗が増えています。カレーラーメンというイメージもあり、なじみやすいかもしれません。

ふたつの食感の異なる麺を使用している珍しさ、ハラル需要もあって、注目の麺料理といえます。

 

【2位】 フムス(中東)


〜中東料理・ハラルフードの導入として今年定着の予感〜

フムス
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2位に選ばれた「フムス(=ホモス、フンムスと呼ばれることも)」は、2017年の2位を獲得したレバノンやイスラエルなど中東の広い地域で昔から親しまれてきたソウルフード的存在。

「メゼ」と呼ばれる中東料理の前菜を代表する一品で、ひよこ豆とタヒーニ(中東の練りごま)、オリーブオイルなどをペースト状にしたものです。

昨今ラグビーワールドカップや東京オリンピックで訪れる外国人に向けてハラルフード・豆料理の需要も高まるなか、比較的手軽に作れて、かつ美容や健康にもいいということで、とりいれる飲食店が増えてきています。

昨年は大手メーカーで商品化もされ、家庭でも気軽に楽しめるようになりました。東京オリンピックで訪日するイスラム教徒の方は140万人を超えるといわれており、今後さらにメニューに入れる飲食店も増えるのではないかと予測されています。

 

【1位】 ビリヤニ(インド)


〜インドの炊き込みごはんと称される国民食~

ビリヤニ
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第1位に選ばれたのは、最近さらに話題になっている「ビリヤニ」

2017年にも1位を獲得した「ビリヤニ」は、インド及び周辺国で食べられている炊き込みごはんのような存在です。

スパイスの香りと上品な香りあるバスマティライス(長粒種)が鍋の中で調和して、極上のうまみをつくります。その調理法は難しく、大きくふたつの方法で作られます。

「重ね煮の方法」は、湯取り式と呼ばれる、湯の中で米を対流させて茹でたごはんをグレービーソースやマリネしたチキンなどの具材を重ねて調理する方法。これは、ある程度完成させたライスとソースを合わせています。

一方、「炊き込みの方法」は、生米とチキンカレーなどを合わせて炊き込みます。

地域性はもちろん、宗教の違いでも、調理法や使用する具材が変わります。たとえばイスラム教徒の方はチキンやラム肉を使用したビリヤニを好み、ベジタリアンが多い南部地方では野菜のビリヤニが人気です。2017年に専門店ができ始めるなど、ブームが起こりはじめましたが、各種スパイスの人気や、家庭でもつくる人が増えてきており、2019年はさらなるブームになりそうです。

 

 

エスニック料理と一口に言っても様々なものがあり、かなり奥が深い世界! スパイスを使ったものはもちろん、フムスのように辛くない料理もあるので、好みのものがきっと見つかるはず。今回のTOP3はもちろん「このメニューなんだろう?」と、知らないメニューを注文してみると新しい世界が開けるはず……♪

「どこかごはん行く?」となったら、こんなメニューが食べられるエスニック料理屋さんを提案してみてはいかが?(ほんじょうみゆき)

 

 

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