マジか!昭和→平成→令和で変化した「結婚式の当たり前」

昭和→平成→令和で変化した「結婚式の当たり前」


平成の30年間は、さまざまなウェディングが流行りました。

令和の時代を迎えた今こそ、これからの理想的なウェディングを描くためにも、平成をちょっとだけ振り返ってみましょう! ウェディングプランナーさんのインタビューのもと、結婚式のドレスやケーキ、演出などを振り返ります。最後には、ウェディングプランナーさんが印象に残っている感動の結婚式も教えていただきましたよ!

平成時代が生んだウェディング演出


結婚式

平成時代には、さまざまな演出が生まれました。中でも、ウェディングケーキの演出に新しいものが誕生したのは注目!

ウェディングプロデュースを手がける株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)が、在籍する全国の約500名のウェディングプランナーに対して実施した、結婚式の移り変わりについてのアンケート調査結果によると、平成を代表するウェディング演出のトップは「ドリップケーキ」に!

平成を代表するウェディング演出

ウェディングプランナーによると、ドリップケーキは、平成に生まれた新しい演出で、ケーキ入刀に代わる、初めての共同作業だそう。

ドリップケーキとは、フルーツやチョコレート、キャラメルなどのソースをケーキの上から流しかけて、その、したたる色とりどりの色彩を楽しむもの。SNS映えブームを背景に注目を集めました。

その他の平成時代のウェディングケーキの変化について、麻布迎賓館 チーフウェディングプランナーの松倉みなほさんは次のように話します。

「ウェディングケーキは平成時代に、とても多様化してきました。これまでは純白の白いケーキの中から選択するのが普通でしたが、最近では色付きのケーキや、ケーキの代わりに巨大ドーナツや巨大ハンバーガーも登場するようになりました」

平成初期から今は、どのように変化した?


結婚式

演出やケーキだけでなく、結婚式の挙げ方や披露宴のスタイルも、時代によって変化するもの。平成初期と今とでは、どのように変化したのでしょうか?

松倉さんは、大きな変化を3つ挙げます。

●媒酌人を立てないのが当たり前に

「今では、ご媒酌人(ばいしゃくにん)を立てない結婚式は当たり前になっています。媒酌人とは、仲人(なこうど)のように縁談の段階から関わるのとは異なり、結婚式当日のみ参加する人のことです」

●人前式が定着

「挙式は、神仏の代わりにゲストに承認してもらう『人前式(じんぜんしき)』が定着してきました」

●お色直しで白のウェディングドレスが増加

ドレス

「ドレスのお色直しでは、カラードレスや和装が一般的でしたが、近年では白のウェディングドレスを2着お召しになる方も増えてきました」

 

平成の始めの頃は当たり前だったこと


反対に、今の結婚式では、ほとんど行われていないものの、平成の始めの頃は当たり前だったこともあるといいます。

「平成の始めは、大がかりで派手な演出が当たり前でした。大きなゴンドラにご新郎ご新婦が乗って、天井から登場したり、入場時に花火が噴射したり、ドライアイスを使用してスモークの中から登場したりする演出が、平成初期は多くありました。また、現在ではお色直し1回が主流ですが、お色直しを3、4回することが多かった時期もあります」

その他、平成に流行ったことを松倉さんに3つ挙げていただきました!

1.キャンドルサービス

「結婚式といえばキャンドルサービスが定番、とほとんどの方が思うぐらい流行った演出です」

2.フラッシュモブ

「通りを歩いている不特定多数の人々が、実は申し合わせており、前触れなく一斉にパフォーマンスをはじめる『フラッシュモブ』のプロポーズ動画が流行った時期がありました。余興でも新郎から新婦へのサプライズとしてフラッシュモブでダンスをする余興が増えました」

3.フォトブース

「写真映えが重視されるようになり、ウェディングの中でも会場装飾が華やかになったり、ゲストが写真を残して楽しめるようなフォトブースが設けられるようになったりしました。
撮影時の小道具も流行し『フォトプロップス』というヒゲやメガネなどに棒がついていて、それを撮影時に顔にかざして楽しむ、撮影用グッズも大変人気がありました」

特に印象に残っている結婚式


印象に残る結婚式

松倉さんが長年経験してきた多数の平成の結婚式の中で、特に印象に残っているものを2つ教えていただきました!

●テレビ電話で入院中の父にドレス姿をお披露目!

「今から10年前のこと。ご新婦様は小学生のとき、お母様を病気で突然失くし、お父様はショックを受けられて、それ以降体調を崩しがちになり、入退院を繰り返しておられました。
ご結婚式での唯一の願いは、入院中のお父様にドレス姿をご覧いただくこと。九州のお父様の入院先までドレス姿で行くこともできなかったため、会場に災害用テレビ電話をつなぎました。スクリーン上に映し出されたお父様が何度も涙をぬぐうシーンは、そこにいるお客様、そしてスタッフ全員の涙を誘い、とても感動的なご結婚式でした」

●ゲスト全員がデニム!白シャツにジーンズも

「すべてのゲストの皆様がドレスコードのデニムを取り入れてご参列されたご結婚式がありました。白シャツにジーンズ、デニムワンピース等の姿はファッショナブルでリラックスしたカジュアル空間で、ゲストの皆様がその場の雰囲気を楽しみ、おふたりの世界観の中に引き込まれた時間で、とても印象に残っています」

平成時代には、今では考えられない演出や、新しい演出やブームなども生まれたようです。これからの令和時代の結婚式は、どんな風に変化していくのか、またどんな新しい結婚式になるのか、今から楽しみですね。

 

●教えてくれたのは……麻布迎賓館 チーフウェディングプランナー 松倉みなほさん
松倉みなほさん

結婚式場を全国67店舗展開する婚礼最大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズに2007年入社。ウェディングプランナーとして12年勤め、これまでに約350組以上のご新郎ご新婦を担当。

 

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