風邪予防には「ビタミンC」より「ビタミンD」!お医者さんが語るその理由【風邪Q&A】

風邪予防には「ビタミンC」より「ビタミンD」!お医者さんが語るその理由【風邪Q&A】


風邪やインフルエンザが気になる季節。きっと誰もが周囲にひとりは体調を崩している方がいるのではないでしょうか。

そんな風邪予防をしたいときに摂るべき栄養素は、よく「ビタミンC」だと言われていますが、実際それは本当なのでしょうか?
さまざまなメディアで活躍する医師、大谷義夫先生に本当のところをうかがいました。

Q.風邪といえば「ビタミンC」のイメージですが、実際どうなのでしょうか?


実は、風邪予防に効果がある栄養素は「ビタミンD」です。

 

ビタミンD
(c)Shutterstock.com

風邪といえば「ビタミンC」をたくさん摂ったほうがいい、というイメージがありますが、ビタミンCはたくさん摂っても、尿として排出されてしまいます。

また、実は一般の方を対象とした実験データによると、現時点では「ビタミンCで風邪のリスクが低下する」という結論は得られていません。ただし、兵士や雪山で活動するスキー教室の生徒さんなど、「重度の身体活動下」にある場合は、ビタミンCによる風邪リスク低下が実証されています。試験勉強や仕事で疲れている、というときであれば、平常時よりは効果があるかもしれません。

 

実際に風邪予防へのエビデンスがある、免疫力をアップさせてくれる栄養素は「ビタミンD」
食材で言えば魚介類やきのこに多く含まれていますが、日光浴をすることによって体内でも作りだせる栄養素です。

お住まいの地域によってどのくらいの日光浴が必要か異なってきますが、目安として関東地方にお住まいであれば、15~20分程度、手を太陽に当ててください。手袋をしない状態で通勤通学をしたり、ランチに出かけたり、買い物に出かければ十分です。

 

 

毎日の日光浴で風邪予防ができるって、意外と知らなかった……という方も多いのではないでしょうか? 寒いのでついついずっと室内にいたり、手袋をしたくなりますが、日中は意識的に外に出ることを心がけてみるとだいぶかわってきそうです。是非試してみてくださいね。(後藤香織)

 

 

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答えてくれたのは……
池袋大谷クリニック 大谷義夫先生
医学博士、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本アレルギー学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医。日本一の呼吸器患者数を誇るクリニックの院長として知られ、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌への出演多数。

 

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