▼「似合う色」と「好きな色」が違うときの、メイクやファッションの対処法【パーソナルカラー連載6】
もっともっとメイク上手になりたい! パッと垢抜けて可愛くなりたい! そんな願いを叶えてくれる「パーソナルカラー×メイク」の極意を学ぶシリーズ、第6回。
月間150人超のコンサルティングを手がける人気サロンの経営者、パーソナルカラーのスペシャリスト・三輪詩織さんにお話を伺います。
前回までのレクチャーで、自分にとっての似合う色・苦手な色の見分け方、似合う色をメイクやファッションに取り入れる方法など、パーソナルカラーの活かし方をかなり習得できてきたのではないでしょうか。
そこで今回はちょっと視点を変えて、「似合う色と好きな色が違う」「トレンドの色が自分にとって苦手色だけど着こなしたい」。そんなときにはどうしたらいいのか、対処法を聞いてみました。
▼好きな色が似合わない!そのときどうする?
コスメでも服でも小物でも、見かけるとつい欲しくなってしまう「お気に入りの色」ってありますよね。その色がたまたま今季のトレンドカラーになったりしたら、嬉しくて買い込んでしまうことも。
でも、いざ身につけてみたら「ん?」と違和感を感じる……。今までは何が「ん?」なのか分からなかったけれど、今回自分のパーソナルカラーを知ったことで「好きな色が、実は自分にとって苦手な色だった」という衝撃の事実を知った人もいるかもしれません。
苦手な色みなら身につけなければいい、というのは正論でしょう。でも「そうは言っても使いたい!」と感じるのが人情ですよね。
「好きな色」や「トレンドカラー」が自分の苦手色である場合、どうやって取り入れたら良いのでしょうか?
▼苦手色を取り入れるコツ(1)メイク
まずはメイクから。
取り入れたい色が自分にとって苦手な色だった場合、おすすめなのは「混ぜること」です。
たとえば、リップ。少し青みがかったピンクのリップは、おしゃれな印象になるしとっても可愛いですが、イエローベースの春タイプさん・秋タイプさんにとっては、苦手な色のひとつです。
唇にそのまま塗るとそこだけ浮いてしまいがち……。そんなときは、塗りたい色の前後に普段自分が使っているリップを塗ってみましょう。
塗りたい色の前でも後でも、どちらでも大丈夫です。似合う色を上か下のどちらかに重ねて塗ることで、自分の顔になじませながらも「好きな色味」「旬の色味」を楽しめます。
もちろん、リップパレットを使って2色を混ぜたオリジナルリップを作っておくのも良いですね。作り置きしておけば、いつでも好きなときに使えて便利です。
「混ぜる」裏ワザは、チークやアイシャドウにも使えます。普段の色に使いたい色を少しずつ塗り足してみて、ちょうど良い配合を研究しましょう♪
▼苦手色を取り入れるコツ(2)ファッション
ファッションに苦手な色を取り入れるなら、顔からできるだけ離すのがキモです。
顔まわりに苦手なカラーを合わせてしまうと、疲れて見えたり浮いて見えたりしがちです。トップスは避けてボトムスに、あるいは靴やカバンといった小物に取り入れるとうまくいきます。
ファッションに取り入れるコツについては、前回の記事にて詳しくご紹介しています。こちらも参考にしてみてください♪
▼シチュエーションで優先順位を決めるのも◎
「似合う色」vs「好きな色、旬の色」。どちらを優先すべきか迷ってしまったら、シチュエーションで使い分けるという手もあります。
◆1.好印象は断然「似合う色」にお任せ
その日会う相手に好印象を与えたいなら、「似合う色」をチョイスするのがおすすめです。
初対面の人に会うときや、目上の相手と食事の予定が入っているとき、バイトの面接、大事なプレゼンがあるときなど、似合う色の力を借りて自分の魅力を最大限引き出しましょう。
とくに、男性と接する場合は「似合う色」で固めていくと、好印象を与えられる確率が上がります。
男性の多くは、目の前の女子が身につけているのがトレンドカラーかどうかということにあまり敏感ではありません。旬のリップをつけていても、浮いて見えてしまっては「なんか唇だけ濃かった子」という印象を与えてしまうかも! 要注意です。
意中の彼と会うにしろ、仕事で上司に会うにしろ、似合う色で自分の自然な魅力を引き出した方が好印象と言えます。
◆2.自分らしさを出せる場面では「好き」「旬」を大切に
そうではなくて、むしろ自分らしさを大事にしたい場面では「好きな色」や「トレンド」を取り入れてめいっぱい楽しみましょう!
仲の良い相手と会うときや、オシャレ度をアップして臨みたい女子会、仕事でも美容系のクライアントから信用を得たいときなどは、トレンドをあえて取り入れて「おっ、この子は分かっているな」と一目置かれるのを狙ってみるのも良いですよね。
▼似合う色をだんだん「好き」になることも♡
好きな色と似合う色が違った。それが分かると、残念な気持ちになるかもしれません。でも、工夫次第で取り入れることは充分可能です。
それに、あまり興味のなかった色でも、身につけ始めて「似合うね」「なんだか綺麗になったね」と言われると、その色のことをだんだん好きになってくるもの。
三輪さんご自身も、自分が春タイプだと知るまではあまり身につけたことのなかったオレンジや黄色を「似合う」と褒められることで、とても好きになってきたそうです♪
パーソナルカラー診断は、似合う色に出会うことで「好きな色」の幅を拡げるチャンスでもあるのですね。
さて、次回(最終回)は、パーソナルカラーを【実際の買い物に活かすコツ】について伺います。
「似合う色を美容室でオーダーするコツは?」「お店に並ぶアイテムの中から似合う色をパッと見分けるには?」など、より具体的なシチュエーションについて伺っていきましょう!
次回はコチラ→ 髪色を失敗しないコツは?自分に似合う色を見つける方法は?今すぐ知りたい「色」の使い方【パーソナルカラー連載7】
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日本パーソナルカラー協会認定アドバイザー。化粧品検定1級。
法人営業・広報・取締役を経て、パーソナルカラーを軸にしたイメージコンサルティングを行う株式会社Style Worksを設立。経営者・広報担当者をはじめ、ビジネスマン・OL・主婦・学生など幅広い層を対象に、東京・名古屋にて月間150名以上のコンサルティングを手掛けるサロンを運営。さらに2017年12月末、パーソナルカラーに特化した国内初の会員制美容メディア「COLOR ME(カラーミー)」を企画立案した、パーソナルカラー×メイクの力を活かすプロ。
■隠れ家サロン『Style Works』 http://styleworks-s.com
(取材・構成/豊島オリカ)
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