もっともっとメイク上手になりたい! パッと垢抜けて可愛くなりたい! そんな願いを叶えてくれる「パーソナルカラー×メイク」の極意を学ぶシリーズ、第5回。
月間150人超のコンサルティングを手がける人気サロンの経営者、パーソナルカラーのスペシャリスト・三輪詩織さんにお話を伺います。
前回は、パーソナルカラーをメイクに活かすコツを教えて頂きました。今回は、さらに【ファッションに活かすコツ】について伺いましょう。
▼似合う色を知ると「無駄買いもなくなる」
三輪さんのサロンでは、パーソナルカラー診断を軸にした圧倒的に垢抜けるメイクレッスンとともに、骨格診断や実際のお買い物に同行するメニューも取り入れており、アパレル歴数十年のベテランスタイリストさんたちが担当してくれます。
このコースメニューを受けたお客さまからは「毎日の服選びに悩まなくなった」という声はもちろん、「また同じものを買ってしまった……という無駄買い(ありがち!)がなくなった!」という声もたくさん頂くのだとか。
ちなみに、一度きちんとパーソナルカラーを知ったら、年齢とともにパーソナルカラーが変化することは、基本的にはありません。(※ただし、たとえば海外に移住して極端に日焼けしたり、日焼けサロンに通ったりすれば、似合う色が変化することはあります)
つまり、一度知ってしまえば生涯にわたり色使いに悩まなくてOKなのです!
さて、それではパーソナルカラーをファッションに活かす方法を学んでいきましょう。
★イエベorブルベなど、パーソナルカラーのセルフチェック法はコチラ→ イエベorブルベってどう見分けるの?簡単に診断する方法はコレ!【パーソナルカラー連載2】
▼ルール(1)顔まわりは似合う色がマスト
一つめのポイントは「顔まわりに似合う色(パーソナルカラー)を持ってくる」こと。
似合う色味は、肌の色つやを綺麗に見せ、表情まで明るく生き生きと見せてくれる効果があります。この効果を存分に発揮させるため、顔まわりの色使いには気を配りましょう。
トップスやアクセサリーなど、フェイスライン周辺には自分が一番得意な色味を合わせるのがマストです。
▼ルール(2)外さないコーディネート術
普段使いにおすすめなのは、スッキリなじむ「イエベ同士」「ブルベ同士」のコーディネートです。
イエベ(イエローベース)に該当するのは「春」「秋」タイプ、ブルベ(ブルーベース)に該当するのは「夏」「冬」タイプ。この組み合わせなら、複雑なことを考えなくても自然にしっくりなじみます。いわば「外さない」コーデ術なのです。
春・秋タイプさんにはイエベ同士の組み合わせ、夏・冬タイプさんにはブルベ同士の組み合わせがおすすめです。
▼ルール(3)イエベ×ブルベでコーデを格上げ
よりおしゃれを格上げしたい……という日は、あえての「イエベ×ブルベ」の組み合わせがおすすめです。イエベ=「春」「秋」、ブルベ=「夏」「冬」なので、例を挙げると【春×夏】、【春×冬】といった色を掛け合わせたコーデのこと。
イエベの中にちょこっとブルベ、ブルベの中にちょこっとイエベが入ると、雰囲気がガラリと変わり、絶妙なニュアンスが生まれます。
たとえば春タイプ(イエベ)の人は、冬タイプ(ブルベ)の代表色である黒が苦手なケースが多いのですが、春タイプのカラーでまとめたコーディネートにちょこっと黒を入れると甘い雰囲気にキュッと引き締める効果が加わり、ただ可愛いだけじゃないニュアンスの入ったコーデを楽しめます。
このとき、トップスはやはり自分の得意なシーズンにするのが基本。顔まわりは得意な色味で固めて、ボトムスや靴、バッグなどに自分とは異なるベースの色を選び、配色で遊ぶと違和感なくまとまります。
▼ルール(4)苦手な色味は「小物」がベスト
苦手な色味はできるだけ顔から離し、面積は小さくするのが鉄則。ボトムスとして取り入れても良いのですが、一番おすすめなのは「小物」に取り入れることです。
靴やバッグなど小物に取り入れる方が難易度が低く、手軽に楽しめます。
▼ルール(5)グリーンにはご用心
ファッションに取り入れやすく、とても可愛いグリーン。ですが、色選びの観点で言うと、非常に難しい色であると言えます。
というのも、グリーンは赤の反対色にあたり、「血色を抑える」という視覚的効果があるため。あなたにとって苦手な色味のグリーンをトップスに着ると、より顔色が悪く見えたり、疲れて見えたりしがちです。
元気なのに「なんだか朝から顔色悪いね」「疲れてるの?」なんて言われたら、苦手なグリーン系トップスを着ていないかどうかチェックしてみましょう。
ショップでぱっと「かわいい!」と思っても、しっかり自分の顔色がキレイに見えるかを厳しくチェックすることが必要です。
▼ファッションを格上げする5つのルールをおさらい
パーソナルカラーを使ってファッションを格上げする5つのルールは、以下のとおりです。
(1)顔まわりには似合う色を持ってくる
(2)イエベ同士・ブルベ同士は「絶対外さない」なじませコーデ
(3)イエベ×ブルベは「格上げコーデ」に便利
(4)苦手な色は小物で取り入れる
(5)グリーンはとくに似合うものを選ぶ
ルールに則ったコーディネートなら、得意な色×苦手な色の組み合わせでも上手に着こなせます。ちょっとの工夫で毎日のオシャレが楽に、スムーズに変わりますので、ぜひ試してみてくださいね。
ところで皆さん、「パーソナルカラーを診断してみたら、自分の好きな色が、実は自分にとって苦手な色であることが分かってしまった」という場合、どうしたらいいと思いますか?
次回は「好きな色やトレンド色が、パーソナルカラーと異なる場合」の対処法について伺います。
次回はコチラ→ 「似合う色」と「好きな色」が違うときの、メイクやファッションの対処法【パーソナルカラー連載6】
★イエベorブルベの簡単チェック法はコチラ→ イエベorブルベってどう見分けるの?簡単に診断する方法はコレ!【パーソナルカラー連載2】
日本パーソナルカラー協会認定アドバイザー。化粧品検定1級。
法人営業・広報・取締役を経て、パーソナルカラーを軸にしたイメージコンサルティングを行う株式会社Style Worksを設立。経営者・広報担当者をはじめ、ビジネスマン・OL・主婦・学生など幅広い層を対象に、東京・名古屋にて月間150名以上のコンサルティングを手掛けるサロンを運営。さらに2017年12月末、パーソナルカラーに特化した国内初の会員制美容メディア「COLOR ME(カラーミー)」を企画立案した、パーソナルカラー×メイクの力を活かすプロ。
■隠れ家サロン『Style Works』 http://styleworks-s.com
(取材・構成/豊島オリカ)
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