イエベブルベより自分の心ベースでしょ。大好きな色のカーディガンを買ったら毎日楽しくて仕方ない。

なんとなくダークな色の服が街に増える、冬。シックな色みはもちろん素敵だけれど、世界をぱっと彩るような色を着るのは、やっぱり楽しい。ピュアな白、冬の澄んだ空気に似合うパステルカラー、ビビッドな鮮やか色…などなど。

とはいえ、去年の私は妙に黒にハマっていて黒ばかり買っていたので、秋冬服に衣替えしたクローゼットは、7割くらい黒。着る順番やお洗濯のタイミングをうっかり間違えると「上下真っ黒dayが何日続くの?」というくらい黒になりがち。まぁそれもそれでいいんですが…「いや、黒ばっかり、飽きたぞ?」と、今年になって急に、白と鮮やか色ばかりまとめて購入しました。

その中でも抜群に気に入って、放っておくと毎日のように着てしまいそうになるのが鮮やかピンクのふわふわあったかカーディガン。

個人的に、はっきりしたカラーアイテムで私好みの絶妙な色出しが多いUNITED ARROWSをなんとな〜く歩いていたところ、わりと遠くにあったのにバシっと目に入ってきたこちら。見つけた瞬間に脇目も振らずまっすぐそこに向かったところ、もちろん店員さんがやってきて「羽織ってみますか?」と微笑まれ…。えぇ、羽織った瞬間購入決定です。

素材はアルパカが1/3を占めているからか、とてもなめらかで柔らかく、いつまでもさわっていたくなるような肌ざわり。最高気温15度&最低気温7度くらいの、ここ最近の東京の気温でも、半袖Tシャツに1枚羽織るだけで問題ないくらいの保温性。

本当にかわいくてあったかくて気分も上げてくれる天才。お出かけする日はもちろん、家にこもってお仕事をする日にばさっと羽織るだけで気合いが入るので、本当にうっかり毎日着てしまいたくなります…。
クローゼットにかかっているのを眺めるだけでも楽しくなるくらい好きな色。この冬イチの買ってよかった服かもしれません。

気分が上がる色の服って、ほんとに最高。

ぜひ探してみてください。


▼以下、余談でもあり本題でもある「パーソナルカラー」コーナー。

ここまででも「気分が上がる色を身にまとうって最高だよ!」という結論なので、以下はひとまず気軽な気持ちで読んでほしいコーナーです。

私、色について学んでいたら楽しすぎて、ガチめに何百時間も勉強して何回も試験を受けてパーソナルカラーアナリストの資格を取得してしまいました。ついパーソナルカラーと言うと、いわゆるイエベやブルベ、春夏秋冬は何、という情報が流通しがちですが、私が学んだ流派はまさに「パーソナル」にかなり細かく診断するもの。

その学びの過程で百戦錬磨の先生方3人に診断してもらったのが以下でございます。

私の場合は

・青みが強すぎる色も、黄みが強すぎる色も色の悪い効果が出がち。真ん中くらいが一番良くて、どちらかというとブルー寄り(いわゆる色相)
・明るい色か暗い色かだと、若干暗い色が素敵に見える(いわゆる明度)
・基本は彩度高めの色がいいけど、あまりに「THE原色」は危険(いわゆる彩度)
・くすみカラーは、一緒にかなり肌もくすんで見えるので鬼門(いわゆる清濁という概念)

という感じです。

だいたいこれの上と左側が苦手色ゾーン、下と右側が似合うゾーン(だいたい)。

 

さらに私の場合、世の人々がめちゃくちゃ気にしがちなイエベブルベ的なものはそこまで影響がなく、それよりも「彩度・清濁」が似合うかどうかに影響を及ぼすというちょっと面白い結果に…。(話し続けるとキリがないのでまた別の機会に)

そのため服を探すときは「真ん中くらい〜青み寄り」「パステルカラーすぎない」「はっきりした色を探す、くすみカラーは避ける」という尺度でなんとなく見ているのですが、先ほどのカーディガンはほぼ完全にこれを満たしたものだったりもします。
強いて言えば、少々青みが強めではあるのですが、まぁいっかかわいいし、どうにでもできるし。気分上がるのがいちばんだし。くらいのテンション。

そう。
真剣に学んで、いろんな人に似合う色をたくさん見たからこそ思うのですが

・テンションが上がる好きな色=だいたい似合う要素がある色
・なんとなく避ける色=なんらかの似合わない要素がある色

である可能性が超高いので、もしパーソナルカラー絡みで「この服着たいけどあんまり似合わない気がする、どうしよう…」などと悩んでいる方がいたら、頭で難しいことを考えすぎずに、一度心と向き合って「自分のテンションが上がるかどうか」で選んじゃえばいいと思います。たぶん「着たいけど似合わない」くらいの悩み度合いだったら、「ドンピシャに似合う色」ではないかもしれないけれど「そこまで致命的に似合わない色ではない」はずです。…たぶん。

 

で、先ほど「どうにでもできるし」と言ったのも本当にそう。似合わないと感じる色には、ほとんどの場合なんらかの「似合わない理由」がきちんとあります。たとえば「青みが強すぎる色は、なぜか必要以上に血色が抜けて不健康な印象になってしまう」などなど。その理由がきちんとしたカラー診断でわかっていれば、その弱点を補うメイクをすれば、わりとクリアできてしまったりします。

以前、一度「気持ちイエローっぽくて、明るめで、若干くすんだピンク」という「私の苦手な3要素そろってます!」とわかっていながらも、心が「このピンク、私との相性を考えず単体として見ると結構かわいいな…」と思ったニットを実験的に購入して、何をどうしたらしっくりくるのかをメイクや他のアイテムとの合わせ方でひたすらトライ&エラーしたことがありました。

その「なんとなく似合わない」を分析すると「とにかく肌色がくすむ&顔がやたら大きく見える」という色。そのため「肌の透明感をアップさせるラベンダーの下地を使い、チークを少し強めに入れて血色を足し、意識的にいつもよりシェーディングなど小顔メイクをする」という手段を使えば、わりとそこまで気にならずに着られた…どころか「その色似合うね」と言ってもらったことさえありました。
ある程度「似合わせる」ことはできるのです。それでも何をどうやっても「うーん…?」な色は存在するかもしれませんが、とりあえず、「私にはこの色は似合わない」と決めつけてしまう前に、打つ手はある。どうにかできる可能性はある。

 

だから本当に、心が大事。
似合わせる方法はいくらでもあるから、心が喜ぶ色を着てほしい。

…と、パーソナルカラーを真剣に学んで、色をきちんと使う方法を知ったからこそ思います。
「似合わせる方法」についてはまたおいおいご紹介します。

つらつら長々と書いてしまいましたが、結論は前半と同じ。
気分が上がる色の服って、ほんとに最高。だからどうか、色に振り回されないで、色を上手く使ってほしい。イエベよりもブルベよりも、何より大切なのは「これかわいい、着たい」って自分の心ベースです!

かわいい!

 

構成/後藤香織