大人が「#夏休みのしおり」な日記を作ってみたら、想像以上に生活が楽しくなった

小学生の頃はあれだけ長くて、楽しかったような記憶がある「夏休み」。
大人になって働き始めたら、日本だと夏休みは「数日」だという方も多いのではないでしょうか(ちょっと悲しい)。

あの頃のワクワク感を取り戻したい。というわけで、自主的に「7月下旬~8月いっぱい」を「自主夏休み期間」と設定し、夏休みのしおりを作ってみました。
もちろん休みではありません。日々働いています。が、こういうのは気分が大事です。

 

夏の日記
(c)Shutterstock.com

【必要なもの】


◆ノート(手帳などでも)
◆ペン
◆色鉛筆やクーピーなどがあると、尚気分が上がる
◆その他、シールやマステなどでデコってもよし

最悪、ノートとペンがあればいいです。ノートは本当になんでもいいです。手帳を有効活用している人はそちらでOKかと思いますが、私の場合「書きたい日は3ページくらい書きたいけれど、急に面倒になったりやる気のない日は5行くらいあればいい」という超気分屋タイプなので、自由度が高いノートにしました。
また、デコればデコるほど楽しいノートになっていくかと思いますが、私の場合「一度デコり始めると、その後デコり続けるのが面倒になり、続かない」という自分の思考パターンが見えたのでほぼ黒ペンのみです。たまに赤線を引いたり色鉛筆で囲んだりする。

 

夏休みのしおり
内容が赤裸々すぎるのでぼかしましたがこんな感じ。殺風景。

【最初に書いたこと】

◆生活態度の目標


いわゆる夏休みのしおりの冒頭に来そうなことです。
私の場合

・早寝早起きをする。
・何事も先送りにしない。
・1日ひとつ、なんでもいいから「初めて」の何かに触れる。
・悪い気を取り込まない。ネットでネガティブな記事にできるだけ触れない。悪いことを基本的に書いたり言ったりしない。
・部屋をキレイにする。
・肌とか髪とか素材のケアに力を入れ、さらっと涼しそうな印象の見た目を目指す
・好きなものを食べた後はその他の食事or翌日で調整する。

などなど。ここは人によって好きなことでいいと思いますが、私の場合ここに書いた「1日ひとつ、なんでもいいから初めての何かに触れる」という決めごとが、非常に私の行動を大きく楽しい方向に変えることとなりました(後述)。
ちなみに早寝早起きはできたりできなかったりまちまちです。

◆夏休みの自由研究テーマ


なんとなく「夏休みって言ったら自由研究でしょ!」ということで「自由研究のテーマ」を設定してみました。
「新しい料理を●つ以上作ってみる」「写真の撮り方を勉強する」「読書感想文をブログに書く」「自分に似合う服を研究する」とか、ここもなんでもいいと思うのですが、自分が普段気になっていることややりたいと思っていることを「自由研究」と設定してみると、その後生活の中で「よっしゃこれやろうかな」という気分になります。

◆今年の夏、やりたいことリスト


ここが結構重要です。
私の生活態度の目標「先送りにしない」と連鎖するのですが、とにかくここに「やりたい」と思ったことを全部書きます。やりたいことを書いて可視化することによって、「なんとなくちょっと時間が空いた日」にそこを見ると、やりたいことリストがあるので、とても便利です。

私の場合「●●の映画を観る」とか「●●でお茶をする」とか「●●のアイスを食べる」とか、「浴衣を着る」「カーペットを買い替える」など、本当にさまざまなことを書いています。
雑誌やテレビ、ネットなどを見ていて「ここ行ってみたい」と思ったらすぐさま書きます。
もしかしたら時間が経ったら行きたくなくなるかもしれないけれど、「あれ、行ってみたいと思ったあそこの名前なんだっけ?」と忘れることがなくなって、より「行きたいかどうかわからないけれどなんとなく行った店」の頻度が減り、「行ってみたいと思ったところ」に行ける確率が上がっています。ハッピー。

 

夏のtodoリスト
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【日記ページに書いていること】

その後のページは日記のように書いていますが、いくつか決めごとというか、ルールのようなものを設けました。

◆毎日書いていること


日付、天気、気温
起きた時間
その日食べたもの(おやつも含む)と、食べた時間
はかっていたら、体重
その日着た服

最初のうちはあまり定まっていなかったのですが、書いているうちに、これらを書くとその後の参考になることがわかってきました。

・起きた時間

生活リズムのバラバラっぷりを可視化できます。
何時に起きると1日を有効活用できたとか、早起きしすぎても途中で眠くなるとか、逆にここまで遅く起きたり寝すぎると頭痛になるとか、自分の傾向をメモしておくと便利。
寝る時間もメモれればいいなと思っていますが、いつも寝落ちしているので何時に寝たか不明。

・その日着た服

(1)天気・気温とかけあわせて、たぶん来年の自分に向けて「この季節、何着てたっけ?」の参考になるはず。
(2)誰かと会うときに、前回何を着ていたかをチェックして「この人と会うときまた同じ服着てきちゃった!」を防げる。
(3)イマイチだなと思った日に、メモることで、次回以降の失敗を防げる(人間は一度その場で思っても、忘れやすい生き物)

・その日食べたものと食べた時間

「おととい何食べた?」と聞かれても忘れている人が多いのではないかと思います。
今年のはじめからそこそこ真剣にダイエットをしているので、なんとなく食事管理をしているのですが、それにこれが役立つ役立つ。いっとき流行ったレコーディングダイエットのようなものです。「ここ数日何食べたっけ?」とパッと見返して足りていないものを食べよう、と思えたり、冷たいものばかり食べていると気づいたり、食べ過ぎが続いているからそろそろ減らそう……と思えたり、食の偏りを発見できます。
できれば毎日の体重記入と連鎖することでさらなる発見にもつながると思いますが、私は自分に甘い人間なので「今日体が軽い気がする!」という日だけ体重をはかっているのであまり連鎖していません。

 

◆唯一ルール:楽しいこと嬉しいことを中心に書く。ネガティブなことは極力書かない。


上の毎日記録することは書きつつ、あとは本当にフリーダムに書いています。
今日あったことや、その日読んだ本から学んだこと、人に言われて嬉しかったこと……など、本当にありとあらゆることを書いていますが、決めているのは「99%ポジティブなこと」しか書かないこと。
おそらく誰もが経験があるのではないかと思いますが、「ネガティブなこと」って、自分で言っているうちによけいイライラしてきたり、思い出して忘れられなくなってしまいませんか? というわけで、日記はついイライラしたことを書き殴りたくなりますが、あえて「ポジティブなこと」だけを書くと決めてみる。
そうすると、日記を書くタイミングで「あぁそういえばこんな嬉しいことがあったな」などと、ポジティブなことばかり思い出して、後から日記を読み返しても「ずっといい日が続いてたな」と思えたりするものです。
「信号がずっと青だった」とか、そんな小さなことでもポジティブなことを書き出してみると、「いい1日だったな」と思えます。

 

◆決めごと「1日ひとつ、初めての何かをする」の効力が絶大だった


人によっては、すでにしている方や、仕事絡みで毎日初めての何かにふれているという方も多いと思います。
逆に、「なんか毎日つまんない、ハリがない」という方って、「毎日何も変化がない……」という、ルーティンの中で生活してしまっていませんか?
そんなとき、「毎日ひとつ、初めての何かをする」という自分ルールを課してみると、驚くほど毎日にハリが出ます。
もちろん「行ったことのない場所に行ってみる」などの、ちょっと大きめの「初めて」でもいいですが、最初は良くてもなかなか続かないもの……(笑)。
「観たことのない映画を観る」でも「読んだことのない本を読む」はもちろん良し。「通ったことのない道を通ってみる」「作ったことないレシピで料理してみる」「気になってたけど買ったことないコンビニスイーツを買ってみる」でもなんでも良し! とにかく1日ひとつ、「初めて」の何かをすると決めると、かなり毎日が楽しくなります。
(※ただし、全部食べ物系にすると間違いなく太るので、食べ物系はほどほどに!)

続けているうちに、どんどん「新しいことにトライすること」へのめんどくささが薄れてきて、「今日はこんなことをしてみようかな?」「ずっと気になってたけど行ってみようかな?」などと、勢いがついてきます。

 

 

SNSでなんでも「人に見られる」ことが前提のものばかり書いたり撮ったりすることも増えていますが、「誰にも見せない」こんな夏の日記を着々と書いて、着々と夏を楽しむのもなかなかオツなものです。

「なんかいいことないかな~」「なんか毎日変わり映えしないな~」という方、是非こんな「#夏休みのしおり」、トライしてみてくださいね!(後藤香織)

 

 

★平成最後の夏にやりたいことリスト50選【女子100人調査】