大人気のポケモンGO。私も、ポケゴのおかげでウォーキングを楽しめるようになった一人です。が、楽しさのあまり「日本の夏は怖い」という基本的な危機感を忘れていました。
・元々はインドア派
・凝り性
・体力にはそこそこ自信がある
こんなキーワードが当てはまる人にぜひ聞いてほしい、本当にあった怖い話です……。
■ゲームに熱中するあまり……本当にあった怖い話
その日、私は用事があって朝８時に外出しました。ポケモンGOのリリース直後とあって「外出ラッキー！山ほどゲットするぞ！」くらいにウキウキしていたのです。
その日は朝から涼しくて、また浮かれすぎたのか、麦茶を入れた水筒の存在をすっかり忘れて家を出ました。外出先で気づいたものの「今日涼しいし、まいっか」と軽く考え、鼻歌まじりにポケモンたちをゲット。ゲット。ゲット。目的の場所で用事を済ませ、またすぐに外へ戻って、ゲットゲットゲット。
昼12時。またたく間にいっぱいになった可愛いポケモンたちを抱え、お腹がすいた私はバーガーショップへ入りました。ここまで4時間、水分補給一切なし。
涼しいとはいっても昼になれば気温は30度近く、風もあまりありません。汗はほとんど出ていないけど、なんだか身体がやたら火照って変な感じ。そういえば頭もガンガンするかも。
さすがにまずいかなーと思い、バーガーショップで水分を摂ろうとドリンクセットを注文。「お飲物は？」と笑顔の店員さん。カフェイン中毒の私は、迷わず「コーヒーで」と答えました。
勘のよい方はお分かりですね。そう、コーヒーはカフェイン豊富、利尿作用の非常に強いドリンクです。水分補給のつもりがじつは逆効果……。
このあと私、倒れます。ランチのあとも帰宅するまで、湧き出るポケモンをひたすらゲットゲットし続けた私は、家に着くなり、ぶっ倒れました。
そう、典型的な「熱中症」です。
■ちゃんと分かっていたのに……熱中症の予兆
倒れたときの私の状態は、意識がぼんやりして「なんだか眠い……」という感じでした。そのときは仮眠をとるくらいのつもりで眠りに落ちたのですが、今思えば「昏倒寸前」と言っても過言じゃありません。怖いです。
では、倒れるまで自分の状態に気づかなかったのかと言えば、そうでもありません。ちゃんと予兆は身体に出ていたのに、「まだ平気でしょ」と甘く考えていたのです。
私が感じた熱中症の予兆は、
・頭がぼんやりする
・頭痛（薬を飲んでもおさまらない）
・身体が火照った感じ
・脳に熱がこもるような気持ち悪さ
などでした。
もしポケゴお散歩中にこれらの症状を自覚したら、すぐに熱中症を疑ってください。涼しい所に移動して、水分補給して、落ち着くまでゆっくり休んでくださいね。
■脳がじわじわ沸騰する……一人の部屋で起き上がれない恐怖
熱中症は後を引きます。倒れこんだ後、幸い私は3時間ほどで目を覚ましましたが、その後もしばらく起き上がれずに転がったままウンウン唸っていました。家族もおらず、ガンガン頭痛と気持ち悪さはおさまらず……自分の脳がじわじわ沸騰しているような気がして、恥ずかしながらちょっと泣きべそかいたものです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、特に一人暮らしの場合は何かあっても誰も助けてくれません。外で倒れるのも嫌だけど、部屋の中の方が怖いです！
■熱中症を寄せ付けず、ポケモンGOを楽しむコツ
私が倒れた敗因は、どれもありがちなことです。そこから学んだ熱中症予防策をご紹介します。
【1】「今日は涼しい」と油断しない
熱中症になる要因は温度だけでなく、湿度や風の有無、その日の体調などいろいろなことが関わってきます。油断、大敵！
【2】こまめに休憩をとる
スマホにアラームをかけるなど、休憩時間を意識的に確保しましょう。
【3】水分補給を後回しにしない
「まだ大丈夫」「もうちょっとくらいなら」と言っているうちに頭がぼんやりしてきます。ぼんやりすると体調の変化にも気づきません。水分補給は面倒がらずこまめに、喉が渇かないうちに。
【4】水分補給に向くドリンク・向かないドリンク
カフェイン含有量が多いコーヒーや紅茶は利尿作用が強く、水分補給には向きません。塩分にも配慮して、スポーツドリンクや経口補水液など適したドリンクを飲みましょう。
■全サトシに告ぐ！自己管理もポケモンマスターへの道じゃ！
私の真夏の恐怖体験、あんな思いはもう二度としたくありませんし、他のサトシ達にも体験してほしくありません。皆様ポケモンゲットの際には、モンスターボールにズリのみ、それから日傘に水分、しっかりチェックしていきましょう！（豊島オリカ）
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