【彼氏を好きになれない! 付き合い続けるか悩んだときの対処法】
自分はそこまで好きじゃなかったけど、猛アタックされて付き合いはじめたり、付き合っているうちに相手の苦手な部分が分かってきたりして、「彼氏だけど、好きになれない」という状態を経験したことはりませんか?
悪い人じゃないんだけど、イマイチ胸がときめかない……どうせ恋愛するなら、キュンキュンしていたいもの。そこで今回は、好きになれない彼氏と付き合い続けるか悩んだときの対処法をご紹介いたします。
■もしかして相手から尽くされ過ぎてない?
恋愛においては、尽くされる側がより相手に対して、主導権を握りやすいという心理があります。もしも恋人があなたを大切にしてくれて、何かと尽くしてくれるなら、あなたは恋人の心をつなぎとめるために労力を使う必要がなくなります。
そのため、どんどん相手に対して関心が薄くなり、他の異性の方に目が向きやすくなってしまうのです。反面、恋人は「サンクコスト効果」により、どんどんあなたのことが好きになり、その気持ちのギャップは開いていく一方に。
恋人から尽くされ過ぎているようなら、冷静に相手のことをみてみましょう。実はとても素敵な相手なのかもしれませんよ。
■相手を知るには自分が変わることが必要
社会心理学者クルト・レヴィンは、物事の成功のための「変革モデル」を提唱しました。これは解凍・変化・冷凍のプロセスにより、本質を理解するための鍵となる変化を促すもの。変化への意識、これまでの見解の取捨、新しいものの見方の固定化による3ステップです。
相手を正しく理解するには、まず自分のものの見方を変えようと努力する必要があるのです。そうすることで、これまで気づかなかった恋人の新しい一面が見えてきて、交際の継続に関して正しく判断できるのです。
■恋人のことを好きな気持ちが自分の中で半分あるかないか
アメリカの心理学者アーロン・ベックは、「スキーマ」という思考の癖が人の内面にあることを指摘しました。そして、もののとらえ方=認知のパターンのゆがみを正すことで、自分の相手に対する認識を知ることができるとされます。
もし、あなたが恋人に対して、好きな気持ちが半分以上あると感じるなら、交際に肯定的だと言えます。しかし、自分の中で半分未満だと感じるなら、交際に否定的だと考えられるのです。あなたの気持ちが正しく認識できれば、答えも自ずと出るはずです。
■どんな結果であれ悩んで答えを出すと心に強く刻まれる
恋人と付き合うか否かを考えたときに、おそらくほとんどの人が親しい友人などに紹介するかもしれません。しかし、可能ならそれは避けたほうが良い選択。自分で悩んで答えを出すことで、その体験を心に深く刻み込むことができるのです。これを心理学では「自己説得効果」と言います。
たとえどんな結論であっても、自分で悩み抜いて出した答えなら、恋人もあなたも納得できるのです。そういう意識をもって恋人を見ることができれば、きっと選択を間違えることはないでしょう。
彼にあまり興味がなくなってしまったとき、もしかしたらあなたは別れを考えるかもしれません。彼がどうしようもない男なら、それもやむを得ませんが、特に悪いところが無いのなら、相手のことをもう少し知る努力をしてみましょう。彼はあなたが思う以上に魅力的なのかもしれません。それを踏まえた上で出す結論なら、きっと後悔もないでしょう。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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