あなたのメイク間違ってない? モデル有村実樹さんに学ぶ、目からウロコのメイクテク

あなたのメイク間違ってない?モデル・有村実樹さんに学ぶ、正しいメイク法


毎朝当たり前のように続けているメイクの常識。もしかしたら間違っているかも?

5月22日に発売されたモデル・有村実樹さんの美容本『すべては「乾かない肌」でいるために 「毎日のスキンケア」と「身だしなみメイク」の基本』には、目からうろこの「メイクの常識」「メイクの格言」がびっしり詰まっています。今回は中でも印象的だった、5つのメイク格言をピックアップ。「ファンデーションの塗り方」から「お化粧直し方法」まで、明日からすぐに取り入れられるメイクテクを紹介します。

 

 1.ファンデーションは顔全体に塗る必要はない


毎朝顔全体にファンデーションを塗り広げていませんか? 有村さんによると、メイク崩れの原因は、実はファンデーションの塗りすぎだそう。日本人は肌がきれいな人がほとんど。有村さん曰く、講座に来る生徒さんもお肌がキレイなのに、ファンデーションは顔全体に塗るものと思い込んでいるため、肌本来の美しさをむしろファンデーションで隠してしまっている人も多いのだとか。

ファンデーションは肌全体をカバーするものではなく、肌の色ムラを均一に整えるのが役目。キレイな所には塗らず、赤みや、くすみが気になる部分にのばすことでキレイな所と色をそろえていくという考え方が基本です。『すべては「乾かない肌」でいるために 「毎日のスキンケア」と「身だしなみメイク」の基本』 P.46より

ファンデーションは顔の中心部分に塗るだけでOK、という考え方。全面に塗っていた私は、有村さんの美肌の秘密を知ってハッとしました!

点線で囲んだ部分が多くの女性がニキビなどの肌トラブルを抱えているところ。ファンデーションはこの顔の中心部分をカバーすればOK、というのが有村さんの持論。これなら今使っているファンデーションの量を半分に減らせますよね!

 

2.メイクは顔のパーツの印象が「強弱交互」になるように、が正解


初対面の人に会う機会や気合を入れていきたいときほど、しっかりと眉を書き、マスカラも念入りに、はっきりとしたリップを選んでいませんか? 実はすべてのパーツに力を入れすぎてしまうことで、自分らしさや上品さを損なってしまっているのです。自分らしさがありながらも「無理している感じがないこと」が基本。素の自分を消してしまうような派手なリップや囲み目メイクは必要ありません。

隣り合うパーツは強弱交互にメリハリをつけ、全体でいつものメイクよりもワントーン明るい表情になる――そんなメイクを目指しましょう。(同P.62より)

有村さんが推奨する身だしなみメイクは、「眉毛→やや強、アイシャドウ・アイライン→弱、まつげ→やや強、チーク→弱、リップ→やや強」のバランス。眉は形はしっかりと整えつつ、明るめに。まつげはビューラーでキリッと上向きに。唇はツヤのある華やかだけど肌なじみのよいカラーが◎。こうすることによって、ほんのりとした血色感やぱっちりまつげで自然な好印象メイクに仕上がります。

 

3.アイシャドウの濃いグラデーションはかえって目を小さくする


目を大きく見せたいときは多色入りのアイシャドウでしっかりとグラデーションを作り込み、さらに二重幅は濃い色でしっかりと囲む…という方、結構多いのでは? フラットな顔立ちの日本人には濃いアイシャドウは似合わず、そのためかかえって目が小さく見えてしまうんです。有村さんもモデルの撮影の現場で「なんだか目が全体写真で見ると小さく見える、、、」と感じるときが。そういう時は大抵目元が二重幅を埋める程の濃いグラデーションになっているんだとか。

普段のメイクでは、アイシャドウは1色で淡めで十分です。ただ目元にツヤは欲しいので、アイシャドウは「しっとり感」で選びます。(同著P.74)

写真のように、1の部分に黒目の上から左右に眉下の骨のくぼみに沿って色を塗り広げ、次に2の二重幅の部分に同じ色を重ねることで、単色アイシャドウで嫌味のない自然なグラデーションが完成します。

 

4.アイラインは線を引くのではなく、まつげの隙間を埋めるもの


アイラインの本来の役目はまつげの隙間を埋めて「まつげが濃く密に生えているように」見せること。まつげの根元がしっかりと縁どられていれば、目元に輪郭ができて遠くから見ても目の印象が強くなるんです。

まつげとまつげの間の狭――い隙間をしっかり狙って、短い線で埋めていくことが大切です。きれいな線を引こうと頑張らなくても大丈夫!(同著P.86引用)

目ざすのは「まつげが濃そうな人」。まつげをビューラーでしっかりあげた状態で、まつげ下の、粘膜ではなく、粘膜の上ギリギリのまつげの生え際を狙うと◎。1本のラインにしようとせず、細かな線の集合体になればOKです。

 

5.お直しはパウダーより、バームとスティックコンシーラがキレイに仕上がる


お直し用のポーチに当たり前にパウダーを入れていませんか? メイク崩れの原因は乾燥がほとんどだそう。ファンデーションやパウダーを厚塗りすると、その中の粉末が肌の水分を奪って、肌がしぼんできたりザラついてファンデーションが浮いたりする結果、メイク崩れが起こるという訳。さらに乾燥がすすむと目周りなど皮膚の薄いところにチリメンジワのようなシワの「もと」ができ、放っておくと深く刻み込まれてしまうことに。

理想は3時間おきに保湿すること。ドライアイに目薬をさすような感覚で肌にもこまめに保湿すると、夜まで潤いを保てます。(同著P.118)

お直しの際はティッシュで化粧崩れが気になる部分の油分をオフしたら、まずはバームを馴染ませて重点的に保湿。抑えるように馴染ませればメイクの上からでも使え、乾燥から肌を守りながら潤いもチャージしてくれるんです。その後スティックコンシーラやクッションファンデなど粉ものではないアイテムで部分的にカバーすると、断然自然でツルっとキレイに仕上がります。

 

 

どれも明日からすぐに取り入れられるものばかり!  細かいメイクテクニックの解説だけでなく、美への心構えが随所から感じられ、読むだけで背筋が伸びるような感覚になりました。

ここで紹介したメイク法以外にも“眉の正しい書き方”、さらに“乾かない肌になるスキンケア”、“好印象に導くパーソナルテクニック”など、本当にためになる美容知識が盛りだくさん。トレンドのコスメもいいけれど、きちんと軸をもって美容と向き合いたい女性にこそおすすめです!(田邉沙緒莉)

 

有村実樹著
すべては「乾かない肌」でいるために
「毎日のスキンケア」と「身だしなみメイク」の基本

定価:¥1,400(税抜)/小学館刊

本についてもっと見る!

撮影/天日恵美子

 

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