新学期や新生活シーズン、到来!
学校でも会社でも、このタイミングで何かしら勉強をする機会が増えたり、新しい何かを始めたいと思ったり……そんな方も多いのではないでしょうか?
準備を始めなければいけないなと感じている人のために、今回は「集中力」の高め方を調査しました。今までの勉強法を見直して、スタートダッシュを切れる春を過ごしましょう!
今回のアンケートに回答したのは、東京六大学卒業生・在校生の男性182名、女性118名、計300名の方々です。さっそく調査結果を見ていきましょう。
◆東京六大学生の勉強のキーワードは「継続力」と「集中力」
■6割強の人が普段から「毎日」勉強していた
普段の勉強頻度は「毎日」が57.0%で圧倒的No.1となりました。特に、東大生に関しては65.9%と、6割強の人が毎日コツコツ勉強していたことが判明。
「継続は力なり」ということわざが有名大学合格で証明されていますね。
■約6割の東大生が受験勉強では「集中力」が大切だと回答。
東京六大学生に受験勉強で大事だと思う「力」について伺うと、「集中力」が40.4%で最も多く回答が集まりました。
さらに大学別にみると、東京大学は、59.5%と6割近くが「集中力」と回答。その他、早稲田大学、立教大学は、「継続力(40.0%)」を最も重要視していました。
■集中力を維持して勉強できるのは、1時間が大半
さらに、どのくらいの時間、集中力を維持できるか伺ってみました。その結果、東京六大学全体で「1時間程(43.8%)」。続いて「30分程(17.0%)」、「1.5時間程度(13.6%)」と「1時間、もしくはその前後30分」で7割以上の回答を集めました。また、東大生であっても最も多い35.1%が1時間程度と回答しており、多くの人が1時間を区切りとして感じているようです。
◆東大教授に聞いた、効率的な勉強に必要な3つのコツ
勉強内容を脳に効率よく記憶させるためには、【1】繰り返すこと、【2】詰め込みすぎないこと、【3】出力を重視することの3つのコツがあると、東京大学薬学部・脳研究者の池谷裕二教授は語ります。
【1】繰り返すこと
脳は1回の接触だけで情報を蓄えることは苦手です。何度も何度も繰り返し接することによって、情報が定着されます。
【2】詰め込みすぎないこと
沢山の情報を脳に詰め込みすぎると、脳回路がパンクしてしまうだけでなく、記憶が干渉し合い、せっかくの覚えた情報が不正確になり、勉強が無駄になってしまいます。記憶が干渉させないためには、無理のない範囲で毎日コツコツと勉強することが肝心です。
【3】出力を重視すること
知識は、何度も脳に詰め込む「入力」より、その知識を何度も使ってみる「出力」によって、脳によりよく定着します。どんなに頭の中に情報が蓄えられていても、必要な時に取り出せなくては、結局は覚えていないことと同じです。平素の勉強では「思い出す訓練」に力点を置きましょう。
何かを達成しようと努力するとき、成果にもっとも影響する要素が「集中力」です。集中とは、ノイズ(雑音や雑念)をシャットアウトして、目の前のことしか見えなくなっている脳の状態です。集中力が継続する長さは個人によって大きく異なります。自分がどのような集中力を持っているかを経験的にしっかりと割り出して、その性能に見合った学習スケジュールを整えることが肝心です。 自分の集中力のレベルがわからない人はまずは15分程度かんばってみるとよいでしょう。
集中力の周期は、15分と言われているそう。そのため、この集中力の周期に合わせて小・中・高校の授業も45分~50分間、大学でも90分を一時限と設定しているんですね。
調査によると、1時間程集中して勉強する学生が多いという結果(43.8%)でしたが、まずは集中力の周期でもある15分集中する“15分集中勉強法”で自分の集中レベルを知ることが鍵になりそうですね。
いかがでしたか? 皆さんも今日から15分の勉強時間を作ってみてはいかがでしょうか。今までより学習内容が定着することを実感できるはずですよ。(かすみ まりな)
情報提供元:「東京六大学卒業生・在校生調査」/ぺんてる株式会社
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