女子高生の制服の流行というものは、意外とすぐに変わるものです。
私(アラサー)の時代(’04~’07くらい)は、
「とにかく短ければOKなスカート丈
×紺のハイソックス(EASTBOYがいちばん偉い)
×大きめカーディガン(ベージュがいちばんギャル)
×ゆるっと垂らす大きめリボン」
が、黄金バランス。
革のスクールバッグ、もしくはふにゃっとさせたネイビーなどの「スクバ」を持ち、ローファーのかかとを踏んだりしていました(踏みつぶすのはよくわからなかったのでやっていなかった)。
誰でもスタイルがよく見える気がするし、これ以上かわいい制服なんてないだろう……と思っていたのですが、今の女子高生をふと街で見かけると、そんなこともない気がします。
短ければ短いだけよかったスカート丈は、今やひざ丈ちょっと上くらい。くつ下の丈は、私たちの時代には「ダサい」と思われていたふくらはぎくらいの中途半端な丈が多く、バッグもいわゆる「スクールバッグ」よりは、より個人の趣味を反映したリュックを背負っている人が多いように思えます。(でも、もしかしたら学校に行くときと遊びに行くときでは変えているところもあるのかも)
◆「かわいい」と思う、女子高生の制服の「スカートの丈」「靴下の丈」が、年齢によって違いすぎ!
というわけで編集部は、17~35歳の女性100名に、「あなたの高校生時代、かわいい、とされていたスカートの丈と靴下の丈はなんですか?」とアンケート。
そこから導き出された結果は、年齢ごとに驚くほど違う結果になりました。
あなたの時代の「あたりまえ」は、一瞬の流行だったのかもしれません。
Q.あなたの高校生時代、「かわいい」とされていた制服のスカートの丈は?
ひざ上5cm以上の短め 46%
ひざ上5cm程度 52%
ひざ丈 1%
ひざ下 1%
世代に関わらず、ほとんどの人が、どちらかの「ひざ上」を選択。アラサー世代では関西地方限定で「ひざ下」が流行っていたような……と思っていたら、やはり唯一「ひざ下」と回答したのは、30歳の京都府の方。ですよね。あとは、もっと上の世代のいわゆる「スケバン」の時代になると、引きずるほど長いスカートがかっこよかった……なんてこともありましたね。
さて、それぞれの項目ごとに、回答者の平均年齢と、最年少・最年長を出してみました。
ひざ上5cm以上の短め 25.5歳(18~35歳)
ひざ上5cm程度 22.8歳(17~28歳)
(ひざ丈 23歳、ひざ下 30歳が各1名)
2つの項目では3歳近く平均が違いました……。わかりやすく、若ければ若いほど「ひざ上5cm」率が高く、年齢が上がるほど「短いほうがいい」率が高い! なお、回答者のうち、29歳以上は全員「ひざ上5cm以上がかわいいとされていた」と回答しました。この時代は「パンツが見えない程度に、短ければ短いほどいい」時代でしたよね……。みんなスカートをものすごい回数折ってちょっとよれているのを大きめのカーディガンでおさえたり、いっそ切ってしまったりと工夫を凝らしていました。
もう少し若い世代の「ひざ上5cm程度」ならスカート1回折りくらいでしょうか……ラクそう。良い時代です。
「ひざ上5cm以上の短め」と「ひざ上5cm程度」のいずれかを回答した方の比率を年齢別に出してみると、このような結果に。
10代チームはほぼ完全に「ひざ上5cm程度」、21~28歳くらいは揺らぎの年、そして29歳以上は完全に「短いが正義!」とバッキリ分かれました。特に29歳以上は顕著……。
ちょっと面白かったので折れ線グラフも作ってみました。うーん、本当にすごい変化。ギャルブームが落ち着き、清楚やカジュアルが良しとされる時代をみごとに反映しています。確かに制服のみならず、普通のファッションでもスカートは長めブームがずっと続いてますものね。それも影響していそう。
では次に、スカートと並んで時代を表す「靴下」についても聞いてみましょう。
Q.あなたの高校生時代、「かわいい」とされていた制服のときの靴下は?
くるぶし丈 5%
ふくらはぎ丈 20%
ハイソックス 65%
ルーズソックス 8%
約7割が「ハイソックス」に集中。こちらもそれぞれの項目ごとに回答者の平均年齢と、最年少・最年長をそれぞれ出してみると、このような結果に。
くるぶし丈 19.2歳(17~23歳)
ふくらはぎ丈 22.6歳(18~28歳)
ハイソックス 24.6歳(18~33歳)
ルーズソックス 28.7歳(21~35歳)
みごとに短ければ短いほど若い。靴下にいったい何があったんでしょうか。
いっとき一世風靡し、「女子高生(というか、いわゆるコギャル)」の象徴だった「ルーズソックス」は完全にアラサーの象徴。「ルーズソックスがかわいいとされていたチーム」の過半数が30代以上です。
ただ、「21歳」の方で「ルーズソックス」と回答した人が2名いたことから、一度そのあたりの年代で再度ブームが来たことがうがかえます。確かに数年前、紺色のソックスの上にルーズソックスを重ねて履き、紺ソをちらっと見せていた女子高生をそこそこ見かけたような……。時代って繰り返すものですね。
こちらも年齢別にどの回答が多いのかを見てみました。
時代の移り変わりが見てとれます。ああっ、ルーズソックス世代は大人になったんですね……。
そして、15年近くもの長い間主流であった「ハイソックス」も10代チームにとってはそろそろ過去のものになっているなんて……。でも確かに、スカートがひざ丈に近づいていると、くつ下はふくらはぎ丈やくるぶし丈など、短いほうがバランスがいいのかも。
ちなみに、制服のキモである「スカート丈」「靴下」以外に、「何か制服をかわいく着こなすためのこだわりは聞いてみると……
◆靴下シリーズ
「ずりおちないようにソックタッチ必須で紺ソ。プレイボーイのグラデーションが人気でした」(23歳・東京都)
「レッグウォーマーを紺ソの上に履く」(23歳・広島県)
23歳たちから「靴下」にまつわる回答が。しかし、21歳くらいでは「紺ソ+ルーズ」、23歳では「紺ソ+レッグウォーマー」など、紺ソにボリューミィな何かを重ねるのがこの世代あたりで流行っていたのですね。でも冬なら防寒になってあったかそう。
◆リボンシリーズ
「ワイシャツのボタンを2つ開けて、リボンをダランとさせてつけていました」(18歳・神奈川県)
「リボンを大きめに結ぶ」(20歳・神奈川県)
「リボンを少し長くしてボタンをひとつあける」(21歳・三重県)
「リボンをマックスまで伸ばして、さらにキーホルダーのチェーンを繋げて長くして付けるのが流行っていました」(21歳・千葉県)
「リボンをほんの少しゆるくすることで、清楚感も残しつつ垢ぬけた印象に」(22歳・千葉県)
「リボンをドン・キホーテで購入して個性を出していました」(26歳・神奈川県)
この「リボンはゆるく、大きく」はアラサー世代でもそうだった方が多いのではないでしょうか。うちの高校でも「ゴムをつけて長く」が行われていました。リボンは変わっていないようです。ちょっとホッ。
◆シャツシリーズ
「夏も半袖ではなく、長袖で袖を折っていました」(21歳・千葉県)
「カラーシャツを着て、第一ボタンは開けてネックレスをしていました」(27歳・東京都)
学校指定のシャツがある人が多いためか、「シャツ」に関してのこだわりはそこまでなかった人が多いようです。ただ、その中で「半袖ではなく、長袖を折っていた」という回答は複数寄せられました。確かに私もそれをやっていた……。なんとなーく「長袖を折る」ほうがかわいい気がしますよね。ファッション誌でもシャツを着るときに袖をまくるとこなれ感が出ると指南されていますし……。
◆カーディガンシリーズ
「メンズサイズのカーディガンでゆるゆるに着ていました。彼氏のを着てたらイケイケ(笑)」(23歳・東京都)
「セーターのサイズ感。ダボダボすぎず、ぴったりすぎず。袖の長さも大事でした」(23歳・神奈川県)
「セーターは1サイズ大きめを着て萌え袖に」(24歳・福岡県)
「ブレザーとスカートさえ規定のものを着用していれば自由だったので、必ずカラフルなユニクロのセーターを着ていました! ピンクや黄色などの目立つ色をよく着ていました」(25歳・神奈川県)
「ユニクロのメンズセーターで萌え袖に」(25歳・東京都)
「カーディガンは絶対イーストボーイ」(31歳・東京都)
最も多くの回答が寄せられたのは「カーディガン」! どの世代も「ゆるめ」「大きめ」なのはあまり変わらず。あとは「腰巻き」をしていた記憶がありますね。これもおしゃれワザでもありますし、「制服のおしゃれ」と「いつものファッションのおしゃれ」は案外連動しているのかもしれません。
永遠の当たり前だと思っていたものがまったく変わっている「制服」事情。年齢だけでなく、その地方やそれぞれの高校によってもまた微妙に違う流行があるかと思います。
さて、あなたの「高校時代にかわいいとされていた制服」って、なんですか?(後藤香織)
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