学校にもよりますが、近年では制服のない学校やカーディガンやソックスなどを自由にコーディネートできる学校も少なくはありません。そうした中で、イマドキ女子高校生はどのような制服に魅力を感じているのでしょうか。
今回は株式会社ディノス・セシールの制服ブランド「Cupop School」が女子高校生と高校生の子供を持つ 30 代~60 代の親に実施したアンケート調査を基に、制服に関するトレンドや、コロナ禍における通学や学校で行われているコロナ対策や、性犯罪に巻き込まれないための制服対策などをまとめた「女子高校生制服トレンド2020」をご紹介します。
王道「清楚系」スタイルがまだまだ主流の中、NEWスタイル「韓国系」スタイルが登場
・くるぶしソックスにスカート丈は長め
・ネイビーやブルーのアイテムが多い
・暗めのチェックスカート
・短めの黒ラインが入ったソックスにタイトスカート
・オルチャン(=韓国美人顔)メイク
・韓国系アイドルの人形をカバンにつける
・ルーズソックスでスカート丈は短め
・夏でもニット着用
・厚底ローファー
令和時代の女子高校生の制服に関するトレンドやリアルな意識について、女子高校生1,512名、高校生の子供を持つ30代~60代の親50名にアンケート調査を実施しました。
女子高校生の制服スタイルとして、70%と圧倒的に「清楚系」を支持する親世代と同様に、高校生の67%も「清楚系」スタイルを支持。また、次点としてNewスタイルである「韓国系」も注目されています。制服を購入する68%が親であることからか、制服購入の最終決定権は親が握っており、親の意向が制服トレンドに反映されている傾向も垣間見えました 。
しかし、コロナ禍でそんな女子高校生の制服事情も変わりつつあります。常に気軽に洗えるジャージ登校を推奨する学校も増えてきており、制服のチョイスも「洗いやすいもの」「何度洗ってもくたびれないようなもの」といったアイテムが今後の主流になっていくかもしれません。
Popteen編集長代理・千木良節子氏によると、数年前は着崩したギャル系の着こなしがオシャレな風潮だったものの、最近は着こなしをきちんとしつつ色や柄で個性を出すのが人気だそう。また、韓国ブームの影響で韓国系の着こなしをする子も多くなってきている傾向にあるようです。
制服トレンドをチェックするツールは?
女子高生528名人に対して、制服トレンドをチェックするツールを調査しました。1位はInstagramで29%、2位は雑誌で15%、3位はTikTokで8%という結果になりました。やはりSNSを通じたトレンドチェックが主流なようです。
<制服トレンドの参考にした作品は?>
1位:3年A組(10%)
2位:花のち晴れ〜花男 Next Season〜 (8%)
3位:ひるなかの流星(7%)
また、制服トレンドを参考にした作品を見てもわかるように、流行りの学園ドラマや映画から制服トレンドのヒントを得ている女子高校生もいるようです。
Withコロナ時代の女子高校生や学校独自のコロナ対策
Withコロナ時代に通学が必要な⼥⼦⾼校⽣が⾏っている対策やアイディアなどを⼥⼦校⽣400名にリサーチ。3密を避け、マスクの着用、アルコール除菌液の持ち運び、こまめな手洗いを徹底しているという回答が得られる中、帰宅したら制服は毎日スチーマーで除菌、登下校時に使用しているブレザーやかばんは、部屋に持ちかえらず⽞関に置いておくなど、独自の制服にまつわるコロナ対策も⾒受けられました。
■制服と合わせるマスクの色は、汚れが目立ちにくい「黒」がダントツ人気!
また、毎日着用するマスクにもこだわりが。調査員が東京(渋⾕、原宿、下北沢)・⼤阪(難波、梅⽥)で街頭調査したところ、今までのマスクの主流だった白色は⻩ばみやすいため⻑期間は使いづらく、お⾦もかかってしまうとコロナ禍ならではの声もあり、「汚れが目⽴たない」という理由で⿊マスクを着用する⼈が目⽴ちました。「あわせやすい」、「スタイリッシュに⾒える」といった外⾒だけではなく、実用性も考慮して選んでいるようです。
■学校でもサーモグラフィーや飛沫防止グッズなど、様々なコロナ対策が登場!
さらに、様々なコロナ対策は⼥⼦⾼校⽣だけでなく、学校独自でも実施。都内の⾼校では校門にサーモグラフィーの設置、教卓や⾷堂にクリアボードの設置等、これまでの学校風景では⾒られなかったことが日常化。パソコンを使う授業ではキーボードにラップをまくなど徹底した学校や、昼⾷時は前を向くために全員で、映画鑑賞をしながら⾷べることでソーシャルディスタンスを確保するといった⼯夫も⾏われています。
近年の韓国ブームや新型コロナウイルスによって女子高校生の制服トレンドや学生生活はこれまでとは大きく変わってきたようです。現役女子高生の皆さんはInstagramなどSNSを活用してトレンド変化をぜひチェックしておきましょう!(山口彩楓)