あなたにとって、「おみそ汁」はどんな存在ですか?
たいていの方は、「ごはん」「みそ汁」「おかず」の3点セットで食卓を考えていて、「ごはん」「みそ汁」だけだと、ちょっと寂しい……と思うのではないでしょうか。
でも、最近実は「具だくさんのみそ汁はおかずになる」という考えがかなりブームになっています。簡単で、栄養もとれて、献立にうんうん頭を悩ませることもない……と、いいことずくめ!
たとえば、料理研究家の瀬尾幸子さんが、著書『みそ汁はおかずです』で提案するみそ汁は、野菜たっぷりで具だくさん。しかもおかわりができる分量だから、みそ汁とごはんだけでも立派なおかずになるんです♪
「みそ汁ってダシとかちゃんととらなきゃいけないんじゃないの?」とかなんとか、ちょっと難しく考えている方がいたら、それはとってももったいない! もちろん昆布やかつおぶしから丁寧にダシをとったみそ汁はとっても美味しいけれど、市販のだし粉末を使っても全然OK。簡単に野菜がたっぷりとれる、超優秀料理。もっともっと柔らかな頭で「みそ汁」と向き合ってみませんか?
というわけで今日は、「みそ汁」を「おかず」としてとらえた、『みそ汁はおかずです』の本の内容を少しだけご紹介します♪
【まず、みそ汁の素晴らしいポイント】
【1】みそ汁はみそがあれば作れます。
基本中の基本ですが、みそさえあれば大丈夫。他の調味料は一切必要ありません。
【2】誰でも作れる3工程。
みそ汁の作り方は、どんなものでもほぼ共通。
1.材料を切る
2.煮る
3.みそを溶く
以上です! 特別なワザもコツも必要なし。
【3】とにかく、野菜がたくさん食べられる!
ねぎをはじめ、確かにみそ汁には「定番の野菜」があるかと思いますが、実際、どんな野菜だってみそ汁の具になります。冷蔵庫をのぞいてみて、野菜ならどんなものでもOK。そこにちょこっと残っているひき肉や夕べのお刺身の残り、使い残した油揚げ1枚……あれこれ何を入れても大丈夫! 「これとこれの組み合わせって合うのかな?」とちょっと不安になっても、だいたいの組み合わせならみそ汁は優しく受け止めてくれます。
この『みそ汁はおかずです』でも、本当にさまざまな食材が登場。大根、豆腐、じゃがいも、キャベツ、卵、もやし、なすなどたくさんの食材を使っていますが、そのどれもがどこのスーパーでも手軽に買えるおなじみの食材。けれど、そこにバターでコクをプラスしたり、カレー粉で風味を加えたり……などのアイディアが加わって、すぐに作りたくなっちゃいます!
しかも、料理が苦手でも作れるように、本書ではレシピができるだけ「見える化」されています。材料は使うぶんをひと目見てわかるように写真で掲載しているので、どのくらいの量をどう切ればいいのかがわかります!
【大根+鶏ひき肉+大根の葉のおみそ汁の例。】
◆材料(2人分)
大根…6cm(500g)
鶏ひき肉…50g
大根の葉…10cm(20g)
だし汁…カップ3
みそ…大さじ3
【1】切る
大根は皮をむき2cm角に切る。大根の葉は小口切りに。
【2】煮る
鍋に大根・大根の葉・だし汁を入れて強火にかける。煮立ったら中火にし、鶏ひき肉を直径2cmくらいにちぎりながら加えます。
【3】みそを溶く
大根がやわらかくなったらみそを溶き入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
できあがり!
野菜たっぷりでお肉も入っている、まさに「おかず」なおみそ汁。疲れていたり、帰りが遅くなったりして「今日は料理したくない……」というときも簡単に作れて栄養満点、そしてホッとできる……、と、毎日の食卓の強い味方になってくれます。
こんなレシピがたっぷり詰まっている『みそ汁はおかずです』、是非チェックしてみてくださいね♪(後藤香織)
『みそ汁はおかずです』
瀬尾幸子・著/学研プラス
1,300円+税
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