若者が知らないビジネス敬語とその使い方3選!
突然ですが、みなさん「五月雨式」って、どういう意味かご存知ですか?
社会人の一員となり、様々な会社の人とやりとりを行うようになった際、「五月雨式ですみませんが……」と書かれたメールが送られてきたことがありました。思わず「このひとは、なぜメールで雨の話を……?」と思ってしまった私。正しい意味を知ってからは、こんな言い回しをサラっと使える大人になりたい! そんな思いが芽生えました。
そんな、「ビジネスシーンで使われてよく分からなかった言葉」「メールで見かけて、なんかカッコよく見えるけど正直意味がわからない用語」について調査。20代前半の男女35人に聞き込み調査したところ、みんなやはりそんな経験があるようです。
今回は、そんな悩める若者たちとともに、今までのモヤモヤを解決していきたいと思います!
Contents
ちなみに五月雨式とは……
断続的に物事が行われること。一度で終わらず、とぎれながらも何度か続けて行うこと。また、そういうやり方。
“さみだれ‐しき【五月雨式】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2017-09-22)
なるほど! だから、メールが立て続けに来た後、「次々に送ってごめんなさい」的な意味で書かれていたんですね!
意外と知らないビジネス用語 その1:略儀ながら
例文:略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
- 「メールの最後に添えられていた一言。流れ的になんとなく意味はわかりますが、普段使わない言葉すぎて思わずググりました。」(23歳/不動産関係)
「略儀(りゃくぎ)」とは…
「略式」に同じ。「―ながら書面にて御礼のみ申し上げます」
“りゃく‐ぎ【略儀】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2017-09-22)
おっと、弊社・小学館が誇る大辞泉によると、「略式」と同じだそう。といわけで「略式」を調べてみると……
正式の手続きを一部省略して、簡単にしたやり方。
“りゃく‐しき【略式】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2017-09-22)
なるほど! 本来行うべきことをかんたんにする、という意味なんですね。つまり例文を訳すと、「本来ならば直接会ってお伝えしたい所ですが、とりあえずメールにてお礼を申し上げます。」という意味、ちうわけ!
たしかに、やりとりの流れで大体意味を察することはできるけど……この言葉をさらっと使えるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
意外と知らないビジネス用語 その2:ご高配
例文:格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
- 「ご高配を賜り、……」ってメールがきた時、ひとつも意味を読み取ることができなかった。なんなら〝賜り〟すらなんて読むかわからない!」(24歳/金融関係)
これ! わかります! そして今まで意識していなかった人も、意味がわかるか聞いてみると「意識せずスルーしてたから、そういえばわからない」という声がほとんどでした。
高配とは
そんな「高配(こうはい)」の意味を調べてみると……
- 他人を敬って、その心配りをいう語。
- デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2017-09-22)
相手の配慮や気遣いを思って言う言葉。「配慮」と同じような意味と考えてよいでしょう。先ほどの例文を言い換えると、「特別よく扱っていただいてありがとうございます」という意味。「いつもごひいきに」的な感じですね。
声に出して読むと噛んでしまいそうなくらい難しい……。みなさんいつ学んでいるのかってくらい、聞きなれないですね。相当フォーマルな関係や、丁寧に伝えたいときに使うのがベストのようです。
意外と知らないビジネス用語 その3:幸甚
例文:ご連絡頂けますと幸甚に存じます。
- 「幸い」的な意味なのかなと思ったけど、読み方が分からなかった。メールで送られてくるまで、人生で一度も見たことがなかったです。(23歳/会社勤務)
そもそもなんて読むか分からない、という声も多く挙がりました。
なんて読む?意味は?
さて、何と読むのでしょう? そしてどういう意味?
(多く手紙文で用いて)この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま。
“こう‐じん【幸甚】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2017-09-22)
非常にありがたい、とても嬉しいと言った意味でも使われます。なので例文は「連絡をもらえると非常にありがたいです。」という意味になりますね。
幸福の最上級として幸甚という言葉があるようなのですが、そのさらに上をいく「幸甚の至り」という表現の仕方もあるのだそう。この言葉の場合、メールで送られてきた場合はなんとなく意味を読み取ることはできますが、ふいに会話の中で登場したら、パニックになる若者はきっとたくさんいるはず。
【まとめ】
いかがでしたか?
かっこよくビジネス用語を使ってみたいという一心で、自分で意味を調べたりもしましたが、日本語ってやっぱり難しい……。
みなさんも今のうちにたくさん学んでおいて、いつか使える日のために備えておきましょう♪(KANA)
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