高いほど書きやすいワケじゃない!?万年筆の豆知識5つ

今、働く女性の間で万年筆が密かにブームになっています。大人の女性の知性とセンスを感じさせ、書かれた文字は豊かな表情。しかも、ここ最近女性好みのおしゃれモデルが続々と登場しているんです。メールやLINEなどが主流の今、あえて「気持ちや個性を手書きで伝えたい」という人が急増し、2012年の輸入本数は2011年の3割増し!
そんな大人が選ぶべき10のポイントを、代官山蔦屋書店の文具コンシェルジュが『Oggi』誌上で指南。その中から一部をご紹介します。

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1.万年筆はペン先が命。

万年筆の最大の特徴である絶妙な書き味をつかさどるのがペン先。14金や18金などの“金ペン”のほうがよくしなりやわらかく書けますが、万年筆はペン先が紙に触れるだけでインクが流れ出る仕組みなので、ボールペンの強い筆圧に慣れている人は、まずは少し硬めのステンレス製を使うのも手です。

 

2.実は、インクの一番人気はブルーブラック!

同じペンでも、インクを入れ替えてさまざまな色を楽しめるのも万年筆の魅力のひとつ。ボールペンの感覚だと、まずは黒で……と考えてしまいがちですが、実は一番人気はブルーブラック。公式文書にも使えて、止めやはらいの筆跡が見えやすい。他にもボルドー、グリーンなど様々な色が出ているので、プライベートなときには色で遊んでみるのも万年筆の楽しみのひとつです。

 

3.「高ければ高いほど書きやすい」はウソ!?

価格の差の大きな理由は、ペン先の素材の違い。高級万年筆は耐久性に優れしなやかな金製が多く、金の純度が上がればもちろん価格もアップ。手頃な万年筆は、高い筆圧にも負けず、硬い書き味のステンレス製が多いのですが、金がいいかステンレスがいいか、書き味は個人の好み。また、書きやすさとは直接関係ない軸部分の素材や装飾によっても価格はかなり変わる、とのことなので、何より自分で試して最愛のものを見つけるのがベストです。

 

4.知的&女をアゲる、今人気のボディカラーは、白・ベージュ・シャンパンゴールド

万年筆はブラックボディが多く、男性のもの……というイメージは昔のもの。今は各メーカーから明るい色がどんどん出ているんです。甘すぎずシンプルなデザインで、年齢を重ねても使える落ち着きある色味が増えているので、働く女性の最初の一本として最適!

 

5.「1日1文字」が最低ライン

万年筆を使う上で一番大切なことは、毎日少しずつでも使って、万年筆の中のインクをよどませないこと。使わずに放置していると、「ドライアップ」という、キャップをしていてもインクが乾燥して書けなくなるトラブルを招きます。1週間以上放置すると危険信号! もしうっかり放置してしまった場合、1か月程度の放置なら、首軸からペン先までをひと晩水につけることで、固まっていたインクが溶けて復活します。

 

一度は使ってみたいものの、何やら取扱いが難しそう……と思ってしまいがちな万年筆ですが、意外と知ってしまえばそんなことはなさそうです。

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しかも、11月28日(木)発売の『Oggi』1月号には、なんとあの『Theory』と『Oggi』がコラボした万年筆が特別付録として1冊に1本ついてくるとのニュースをゲット! 万年筆デビューの機会をどーんと与えてくれる『Oggi』、太っ腹です……!(後藤香織)

 

Oggi2013年12月号表紙

(『Oggi』2013年12月号)

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