中高生の「なりたい職業」ランキング、男子中学生の3位は「YouTuber」

中学生や高校生のとき、「将来の夢」はありましたか? だんだん大人に近づく年頃。ほどよく現実が見えてきて、やりたいことが固まり始める人も多い時期だったのではないかと思います。

▼YouTuberも?イマドキ中高生の将来の夢ランキングを発表!


ソニー生命では、全国の中学生・高校生あわせて1,000名を対象に「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」というアンケートを実施。将来の夢やなりたい職業について、イマドキの傾向が明らかになりました。

現役中高生たちの頭の中を、ちょっとだけ覗いていきましょう!

中高生,将来,夢
(c)shutterstock.com

▼イマドキ中高生は将来「○○な毎日を送りたい」


まずは、どんな毎日を送っていきたいのか、重視していきたい理想像を見ていきましょう。

◆将来の理想像(中学生・高校生)

1位〜6位までは中学生・高校生ともに、同じランキング結果になりました。

【将来の夢(中学生・高校生ともに)】

1位 安定した毎日を送る
2位 好きなことを仕事にする
3位 あたたかい家庭を築く
4位 趣味を充実させて生きる
5位 素敵な相手と恋愛・結婚する
6位 お金持ちになる

“将来の夢”第1位は、「安定した毎日を送る」こと。2位「好きなことを仕事にする」、3位「あたたかい家庭を築く」、といずれも僅差で続きます。「お金持ちになる」という夢は6位にとどまり、「趣味を充実させて生きる」「素敵な相手と恋愛・結婚する」が4位・5位と、お金持ちよりも上位にランクインしました。

それぞれ7位以降の結果は次のとおりです。

【中学生の将来の夢(7位以降)】

7位 豊富な知識を身につける
8位 社会や人の役に立つ仕事をする
9位 科学や技術の分野で活躍する
10位 人に負けない特技を身につける

 

【高校生の将来の夢(7位以降)】

7位 社会や人の役に立つ仕事をする
8位 豊富な知識を身につける
9位 科学や技術の分野で活躍する
10位 文化や芸術の分野で活躍する

 

総じて伺えるのは、「お金」「活躍」といったワードよりも「安定」「好きなこと」「家庭」「趣味」といった、身近なことに夢の照準が当たっていること。どうやらイマドキ中高生には、活躍して大きな成功をおさめることより自分らしさを大切にしつつ安定した日々を送りたい、と望む人が多いようです。

 

▼中高生がなりたい職業、上位には「YouTuber」も


どこか冷静で現実的なイマドキ中高生。でも、将来なりたい職業には、大人世代から見ると「えっ?」と思ってしまうような意外なものもランクインしています。

 

◆中学生の「将来なりたい職業」

【男子中学生】

1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ゲームクリエイター
3位 YouTuberなどの動画投稿者
4位 プロスポーツ選手
5位 ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など)

 

【女子中学生】

1位 歌手・俳優・声優などの芸能人
2位 絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)
3位 医師
4位 公務員
5位 文章を書く職業(作家・ライターなど)

時代の波を痛感するような単語がズラリ! 中でも目を引く「YouTuber」は、男子の3位だけでなく女子の10位にもランクインしています。他の職業もそうですが、やはり「既存の枠にとらわれず、自分自身の興味ある分野を突き詰めたい」という意欲を持った中学生が多いようですね。そして、男子よりも女子のほうが「医師」志望の割合が多いのも気になるポイント。

では、高校生になるとどう変化するのでしょうか?

 

◆高校生の「将来なりたい職業」

【男子高校生】

1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など)
3位 ゲームクリエイター
4位 公務員
5位 学者・研究者
5位 運転手・パイロット

 

【女子高校生】

1位 公務員
2位 看護師
3位 歌手・俳優・声優などの芸能人
4位 教師・教員
5位 絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)

 

高校生になると、男女ともに「公務員」の人気が急上昇。男子では6位から4位に、女子では4位から1位へと大きくランクアップしています。「安定」の象徴のようなイメージが好意的に受け止められているのでしょう。

全体的に、より現実に即した職業が新しく登場したり、上位に食い込んできています。これは一見するとガラリと指向が変わったようにも見えますが……、実際はそうでもないのかも。

アンケート結果を見ると、「安定が欲しい、好きなこともやりたい」という願望は中学生でも高校生でも変わりません。年齢が上がるに連れてその願望を本気で検討し始めた結果、現実的な職種が視野に入ってきただけ、という印象も受けます。

イマドキ中高生が、将来に抱く夢。それは好きなことへの情熱と、現実に向き合う冷静さとが混ざり合う、この世代特有の選択なのかもしれませんね。(豊島オリカ)

 

情報提供元:ソニー生命

 

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