全女子の母性を呼び覚ます!“キモキュン”虫マンガ「カブちゃん」を読むべし!

主人公はカブトムシ。異色の虫漫画「カブちゃん」の胸キュンが止まらない!


みなさん、虫って好きですか?

じつは今、巷では虫をこよなく愛する「虫ガール」がにわかに増えているのだとか。その虫ガールの間でも話題なのが、鍬形ゆり先生の漫画『カブちゃん』。なんとこの作品、主人公が女子大生と超キュートなカブトムシという異色の設定なんです。「え〜、虫ぃ?」と侮ることなかれ。健気でいじらしい虫たちの姿に、悶絶キュンキュンが止まらないのです!

 

先日、漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』編集部男子が、とある漫画を持って鼻息荒くやってきました。

「カブちゃんっていう人面カブトムシが主人公の本なんですけど、まじで本当にスッゲーいいんッスよ!」。

じ、人面カブトムシ……、なんというキモイ響き!てか、昭和生まれの漫画好きにとって「人面カブトムシ」といえば、『伝染るんです』((C)吉田戦車)の「斉藤さん」だし、てことは平成のナンセンスギャグ漫画ってこと? 担当編集者男子(東大卒)いわく、「違います!『カブちゃん』は超かわいい虫好き女子大生と、さらにかわいいカブトムシとの愛と感動、さらには自然や生命の不思議にまで触れられる壮大な物語なんです!」。なんだかちょっとややこしいので、とりあえずコミックのカバーを見てみましょう。

 

カブちゃん

 

……あれッ!? たしかに女の子も人面カブトムシもかわいい〜! 東大クンの長ったらしい説明より、カバーを見た方が話が早かったですね。

キュートな顔をした謎のカブトムシ『カブちゃん』とは?あらすじをチェック


主人公は、幼少時代から昆虫、ことカブトムシに無償の愛を注ぐはるな。大学の昆虫研究会に所属し、たくさんの虫に囲まれて幸せな日々を過ごしています。そんなある日、はるなは最愛のカブトムシ「つのじろうさん」を不慮の事故で亡くしてしまいます。悲嘆にくれるはるな。そこへ突如現れたのが、人面、もとい、キュートなお顔をした謎のカブトムシ「カブちゃん」でした。

カブちゃん

 

この衝撃の出会いから物語は始まるわけですが、とにかくですね、このカブちゃんが悶絶級にかわいいんです! カブちゃんは言葉を話せませんので、寂しいときはつぶらなおめめで上目づかいで見つめてきます。もっと寂しいときは、ちっちゃなおててでわしっとしがみついてきます。うれしいときはツノをプルプルふるわせます。この健気さ…、いじらしさ…。なんだかもう胸のあたりがキューーッン…!!として、苦しさすら覚えます。

カブちゃん

「カブちゃん」は特に30代女性の間でじわじわ人気


これまで、既婚女子が出産直後に必ず投稿する「赤ちゃんが私の指をぎゅっとしてくれました♥」的なおなじみ写真に何度なく悪態をついてきた私(30代独身)ですが、今ならその気持ち、手に取るようにわかります! 得体の知れない、か弱き生命体と、言葉でなく心で通じ合えたとき、人は命の神秘、そして愛を知るのです!!(鼻息荒め)

もちろんカブちゃんはカブトムシですので(たぶん)、虫的な行動が随所に散りばめられているのも事実です。でも「キュンッ」と「キモッ!」が交互に訪れるこの感覚、嫌いじゃないです。いや、おかげで「キュンッ」が倍増してるかも。

 

というわけで、この『カブちゃん』。虫好きの方はもちろんですが、ぜひとも20〜30代の女性に拳を固くしてオススメしたいと思います。とくに行き場のない母性を持て余している独身女子のみなさんは号泣必至! さらに「私って子どもも動物も苦手だし、母性とかないのかなあ……」なんて密かにお悩みの女子にあっては、心の奥〜のほうで化石化しつつある母性を、これでもかと掘り起こしてくれるはずです。

余談ですが、作者の鍬形ゆり先生は、現在原作コミック、テレビドラマともに大ヒット中の『東京タラレバ娘』の作者・東村アキコ先生のアシスタントご出身ということで、東村アキコ先生もカブちゃんの可愛さにメロメロなのだとか。ぜひ読んでみてください〜! (小林百合子)

カブちゃん

『カブちゃん』
鍬形ゆり著
小学館刊 定価552円+税
※ご購入はコチラからもできます

 

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