フリマアプリやオークションで稼いだら、税金はかかる?正解は…

フリマアプリやオークションで稼いだら、税金はかかるの?

メルカリ、フリル、ラクマなどのフリマアプリを使ったり、ヤフオクなどのオークションを利用して、いらなくなった服やアクセサリーを売っているよーという方も多いのではないでしょうか。

スマホで写真を撮り、アプリでいつでも気軽に取引ができるので、服やアクセサリーをたくさん買ってもいらなくなったらすぐ出品できるので、とても便利ですよね!

そこで気になるのが、1年間のフリマアプリやオークションでの売上が意外と多かったとき、その売上に税金はかかるのか?確定申告をしなければいけないのか?ということです。

今回はそのご質問にお答えしていこうと思います!

 

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◆基本的には税金はかかりません!

所得税法では、「自己又はその配偶者その他の親族が生活の用に供する家具、じゆう器、衣服その他の資産で政令で定めるものの譲渡による所得」は課税されないとされています。

つまり、自分用に買った着なくなった服や、使わなくなったアクセサリー、読まなくなった本などの不用品をフリマアプリやオークションで売った場合の売上には、基本的に税金はかからないのです!!

しかし、「貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個又は1組の価額が30万円を超えるものの譲渡による所得」は課税されるため、ハイブランドの高いアクセサリーなどは注意が必要です。

また、その他にも税金がかかる場合があります。

 

◆税金がかかってしまう場合って?

フリマアプリやオークションで何かを売ったとき、利益を出そうと思って売ったものから出た利益には、税金がかかります。

具体的にはどういうものか?というと、転売目的で儲けを得るために売った際の売上や、ハンドメイドなどの商品を売った際の売上です。

家具やアクセサリーなどたとえ中古であったり、生活用のものであっても、初めから売ることを目的にしている場合、仕入をして販売をしているということになり、そこから得た売上は確定申告をする必要があるものとなってしまうのです。

また、自分の不用品を売っていたとしても、長い期間継続的に利益を得ていたり、結構な金額の利益を得ている場合、事業としてみなされ、税務署からつっこまれてしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

◆確定申告が必要な人って?

基本的に確定申告が必要となるのは、フリマアプリやオークションでの所得が会社員で20万円以上、学生や主婦でお給料をもらっていない方は38万円以上、そして自営業の方となっています。

ここで注意しなければいけないのは、所得とは何か?ということです。

たとえば、会社員の方がフリマアプリでハンドメイド作品を販売し年間25万円の売上があったとします。

そこから、そのハンドメイド作品を作るのに使った仕入れ代や、ボンドなどの消耗品代などの経費を除いた金額が所得の金額となるのです。

つまり、年間の経費や仕入れ代が8万円だとしたら、所得の金額は17万円となるため、確定申告をする必要はありません。

売り上げた金額が20万円以上・38万円以上になったから確定申告をしなきゃ!というわけではなく、年間の売上から経費を引いた金額がいくらになるのか?をしっかり計算するようにしましょう。

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◆経費ってどういうもの?

経費とはどういうものかというと、仕入代金はもちろん、在庫を置いている家の家賃、アプリを利用するのに使っている携帯代金、梱包をするための袋代、仕入をするためにどこかにいった時の電車代、振込の際に引かれる手数料などなど、実は結構様々です。

代表的なものでいえば上に書いたものなのですが、販売しているものが何かや、フリマアプリやネットオークションを利用している環境によって大きく変わってきます。

また、家賃や携帯代金など支払った金額をそっくりそのまま経費することができるわけではなく、10%くらいしか経費にできない、というものもあります。

 

とはいえ、普通に自分のいらないものを売ってちょっと小銭を稼いでる程度では、税金をとられる心配はない!というのが結論です。断捨離は節約にも、とても重要。使わなくなったものをただ捨てるのではなく、フリマアプリやネットオークションで売って、その売上を貯金していければお金も貯まって一石二鳥です!

しかし、後から税金を支払っていなかったということになると、本来払う予定だった金額よりも多くの税金をとられてしまうこともあります。どうしても自分が確定申告をする必要があるか不安な場合は、専門家に相談するのが一番かもしれません。(横川楓)

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