アニメ「舟を編む」EDは、「別々の世界で頑張る二人への応援ソング」【Leolaインタビュー】

今年4月、『Rainbow』でデビューし、続く2ndシングル『Let it fly』が大型TVCMに起用されるという、希代の新人シンガー・Leola（レオラ）さん。4月スタートの月9ドラマ『ラヴソング』（フジテレビ）へも出演を果たし、一気に知名度が急上昇。

そんな彼女の歌手人生は決して順調ではなく、大型オーディションでセミファイナリストまで進みながらも落選したことが、自らの音楽と向き合うきっかけになったと言います。

注目のソロシンガー、LeolaさんへのWoman Insight初インタビューです。

┃新曲はアニメ『舟を編む』のED。ヒロイン・香具矢が主人公の曲

Woman Insight編集部（以下、WI）　新曲『I & I』のテーマが「伝わらない言葉、伝えられない想い」ということですが、どんな思いを込めた曲でしょうか。

Leolaさん（以下、Leola）　今回は、アニメ『舟を編む』のエンディングテーマに起用していただいているのですが、アニメの主人公を支えるヒロインの“香具矢さん”を曲の中で主人公にしたいと思って作った書いた曲です。彼女が馬締さんを想う深い愛情や、遠くから見守る健気さが、この曲に出せたらいいなと思いながら歌詞を考えました。

WI　香具矢さんを主人公にしたこの曲で伝えたいことはありますか？

Leola　タイトルにつけた『I & I』は聞きなれない言葉だと思うのですが、ジャマイカで“WE”という意味なんです。「You＆I」と同じような意味で使われていて、なぜ“You”が“I”なのか……でもそこに大きな意味があると考えました。『舟を編む』の二人もそうですが、それぞれの世界で自立した生活を送っているカップルは世界中にたくさんいると思います。別々の世界だからこそすれ違ったり、摩擦が起きて葛藤も生まれるけれど、それを乗り越えるほどの深い愛情があるからこそ、化学反応が生じるし、新しく生まれるものもあると思うんです。だから二人はきっと一緒にいるんだなと感じたし、そんな二人は自分の憧れ。別々の世界で頑張る二人への応援ソングであり、憧れの恋愛として書かせてもらいました。

┃オーディションの「落選」が、「ポジティブ」になるきっかけ

WI　デビューしていちばん嬉しかったこと、記憶に残っていることを教えてもらえますか？

Leola　デビューシングルを待ってくださった方や、リリースイベントで初めて行く場所が多かったのですが、どこに行っても必ず待っていてくださる方がいました。何かしらのメディアで目にしたり耳にして、「気になったので会いに来てみました」と言ってくださる方がいて、それが本当に嬉しかったです。メジャーデビューするまでは、全国を回ることがなかなか難しかったので、いろんな場所に行って、歌を歌えることが“ありがたい”と毎回思っています。

Leolaさんは自分の性格を「ポジティブ」と表現。そして、「よく笑っているかも（笑）」と。それにはこんな理由が。「ポジティブに笑っていたほうが楽しいし、幸せがよってくるような気がします。辛いことがあったとしても、ポジティブにとらえられるように見方を変えて、『これを乗り越えたらまたひとつ成長ができるから、これはいいことだ！』ともっていくように努力しています」（Leola）

WI　ご自身の性格を「ポジティブ」と話していましたが、もとからそういう考え方ができるタイプでしたか？　それとも何かのきっかけでそう考えるようになったのですか？

Leola　いちばん大きかったのは、オーディションを受けて“落選”というのを経験したからです。その落選を「負」としてしまったらそれで終わってしまうので、それはもったいないと思いました。落選をきっかけに、「結果はダメだったけど、それには理由があるからだ。その理由をもとに、プラスに変えていこう！」って。そう考えることができれば自分がもっと成長できると思ったんです。

┃日常にある“小さな自然”に触れるだけで「元気をもらえる」

WI　今年4月にデビューして早くも3枚目のシングルですが、デビューしてから続けている“毎日のルーティーン”があれば教えてください。

Leola　毎日必ずコーヒーを飲みます！　ドリップで淹れて飲むのですが、ちょっと深煎りでビターな、苦味のあるタイプが好きです。朝の眠気を覚ますためにも、それぐらいのほうがちょうどいいんです（笑）。まず朝に飲んで、日中もスイッチを入れ替えたいときやオフしたいとき……場面場面でコーヒーが手元にあるので、一日4～5杯は絶対に飲んでいると思います。コーヒーで始まって、コーヒーで終わる感じ（笑）。

WI　事前に拝見した資料では、幼少期、自然の多い場所で生まれ育ったとありましたが、上京して、都会の中にある自然はどうですか？

Leola　たまに時間が空いたとき、道を歩きながら見上げた空が青かったら、それだけでもすごく幸せですね。天気がいいと、なんだか元気になれるんです。青い空があって、その下を歩いて、風が気持ちいいな～って。日々の生活でちょっと触れる自然からでも元気をもらうことは多いです。

WI　都会の中で感じる空や風にも敏感でいられるのは、やはりLeolaさんが自然の中で生まれ育ったことが関係していると思いますか？

Leola　すごくあると思います！　それに私、自然に触れていないと元気になれないみたいです（笑）。自然と言っても、木がたくさん生えた大自然の中じゃなくても、部屋にいて、窓を開けて風を取り込んだり、空を見上げたり、道端に咲いてる花を見たり……そういうのでも十分なんです。実は最近、「ガジュマル」を買いました。すごく手のかからない子だって聞いたので（笑）。しかもすごく可愛いんですよ、これが！　まだ小さいというのもあるのですが、家に帰ったら、部屋に“ちょこん”といる感じが「ああ～可愛い！　癒される……」って（笑）。

WI　部屋の中にオアシスができたんですね（笑）。それでは最後に、Leolaさんがこれからアーティストとして目指していく先は？

Leola　歌手としていちばん目標は「武道館でライブをすること」ですが、近い目標でいうと、たくさんの人にLeolaという歌手を知っていただいて、たくさんの人にLeolaの名前と顔、そして声が全部一致してもらえるぐらいに覚えてもらうことです。そのために、ひとつでも多くの場所に足を運んで、実際にお会いして、そして歌を聞いてもらいたいと思っています。私がこれからたくさんの人に、いろんな歌を届けていきたいです。