企業が行うストレスチェック、医師の半数は「効果なし」

医師

毎日働いていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていくもの。そんなストレスフルな世の中に対応するために、最近では企業でも【ストレスチェック制度】が行われていることをご存知ですか?

ストレスチェックとは、自分のストレスがどのような状態なのかを調べる検査です。テストによって自分のストレス状態を確認し、早めに対策をすることで「うつ」などの不調を事前に防止するための仕組みになっています。

2015年から、従業員50人以上の場合はストレスチェックが義務付けされているので、ストレスチェックのテストを会社で受けた人も多いのでは?

しかし。会社で行われるストレスチェックは、本当に不調防止の効果があるのでしょうか。医師10万人以上が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」がおこなった調査結果が衝撃的です。

 

ストレスチェック回答グラフ

◼︎「ストレスチェック制度はメンタルヘルス不調の一次予防に効果があるか

「ストレスチェック制度はメンタルヘルス不調の一次予防に効果があるか?」の質問に対し、4,031人の医師の最多回答は「どちらかと言えば効果はない」(45.3%)だったんです……。

「高ストレス判定の中でも、面談を申し込んだほうがよさそうな人が申し込んでこない。(40代、産業医、女性)」
「この制度は基本的に対象者の資質と企業の体質をチェックするためのものであり、一次予防に大きな影響を及ぼすとは考え難い。(60代、精神科、男性)」

ストレスチェックの制度では、申し出れば医師との面談でアドバイスをもらうことができます。でもストレスをためこみすぎると、人に助けを求めにくくなっている可能性もありますよね。

しかしながら「どちらかと言えば効果がある」と回答した医師も35.6%存在し、2番目に多くなっています。

「現役産業医です。これはストレスチェック自体の効果ではなく、ストレスチェックを行うことでの本人自身や管理者に対する啓蒙を促す効果はあるかと思います。」(40代、心療内科、男性)

「全く効果が無いわけでは無いでしょう。これによって救われる労働者も少なからずいるはずです。」(50代、整形外科・スポーツ医学、男性)

頑張りすぎてしまう人の中には自分のことについて無頓着な人もいるので、「もしかして自分はストレス感じてたのかな?」という気づきの機会としてはいいのかもしれませんね。

医師の方たちの中でも、様々な意見・考え方があるようです。今のところは会社の制度に頼りきりになるよりも、自分のストレスや不調に自分で気づいてあげられるよう、自分自身を大切にしていくことが何より大事なのかもしれません。(イラスト・文/たきたて玄米)

情報提供元:医師専用コミュニティサイト「MedPeer

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