子どもの頃、もらって嬉しいお中元の贈り物といえば、茶色のビンに入った『カルピス』でした。カルピスを少し濃いめに水で割って飲む……考えただけであの頃の幸せな記憶がよみがります。
1995年に紙容器タイプが発売され、2012年にはビンから“ピースボトル”へと一新。ビン世代の私としては少々寂しくもありますが、もしかしたら茶色のビンに入ったカルピスを知らない方もいるのかも?
と、前置きはさておき。
『カルピス』の誕生は1919年7月7日、日本初の乳酸菌飲料として誕生しました。
カルピス誕生のきっかけとなったのは、モンゴルの「酸乳」。これは馬や牛の乳を乳酸菌で発酵させた酸っぱいミルクのような飲み物……そう、『カルピス』って、実は“発酵食品”なんです。
脱脂した乳に乳酸菌と酵母からなる「カルピス菌」を加えて一次発酵し、「カルピス酸乳」となったものを熟成。そこに砂糖などを加えて二次発酵をさせることで、やさしい甘さと爽やか酸味ある独特な風味の『カルピス』に仕上がるそう。
ところでみなさん、『カルピス』という名前の由来をご存知ですか?
カルピスの“カル”は、牛乳に含まれる「カルシウム」の“カル”。これはなんとなく想像できますよね。
問題は“ピス”。
サンスクリット語の「サルピス」の“ピス”からとったものだそうですが……そもそも「サルピス」って何?