叶わないとは分かっていても、学校や職場一のモテる人、友達の彼氏、俳優、アイドル、そして既婚者に、恋してしまう女子は多いですよね。
今回ご紹介する漫画、『あげくの果てのカノン(月刊!スピリッツ)』の主人公も報われない恋を続けています。
『あげくの果てのカノン 1巻』
著者/米代恭 596円税込(小学館)
主人公の高月かのん(23歳)は、高校時代から8年間、一方的に大好きな境先輩への片思いをこじらせ中。先輩の職場の近くのパティスリーでアルバイトをし、ついに偶然を装って、再会をはたします。
そんな憧れの先輩に対するかのんの恋心はちょっと異常。先輩に関する雑誌記事を切り抜き、声を録音。
珍しく私服でお店に来た時には、動画で撮影しようとしたりとストーカー気質満載です。
それでも先輩は、「高月さんがここで働いてること知ってるの僕だけなんだ」と、かのんが喜ぶ言葉を口にします。高校時代にフっていても、気まずさとかを全く感じさせずに。
それもそのはず、先輩は「修繕」によって「人」が変わっていくのです。
先輩の仕事は、東京・永田町の国会に現れたゼリー(エイリアン)を駆除するもの。技術の進歩で腕や脚が簡単にくっつくものの、「修繕」ごとに食の好みとか、他にも色々、変わってしまうのです。
高校時代には肉が食べれなかった先輩が、ハンバーガーを食べようとする場面では、かのんは咄嗟に先輩から取り上げてしまいます。