フリーレンとヒンメルの声を務めるふたりに聞く『葬送のフリーレン』の魅力
第二期が放送中の『葬送のフリーレン』。作品を盛り上げる声優陣の表現力や作品愛も、人気作品に成長させた理由のひとつ。そんなふたりと共にTVアニメ第1期を振り返りつつ、第2期の見どころや演じる上でのこだわりを教えてもらいました!
9月27日生まれ、大分県出身。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のダイ役や『SPY×FAMILY』シリーズのアーニャ・フォージャー役など、幅広い声色と演技力で様々な作品で活躍。放送中の『ダーウィン事変』でも主人公のチャーリー役を務める。
ヒンメル役:岡本信彦
10月24日生まれ、東京都出身。『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己役や『WIND BREAKER』の梶 蓮役など、人気作に欠かせない存在! アーティストとしても活躍。現在は本作のほか、『デッドアカウント』などでも声優を務める。
何気ないひと言が心に残るのがこの作品らしさ
第1期で印象に残っているセリフは?
【種﨑】ヒンメルの「終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ」という考え方が好きです。私自身が先のことを考えすぎてしまう性格なので、先の不安よりも今を楽しめるといいなと思いました。
【岡本】ヒンメルは、人生のヒントになるセリフが多いんですよね。僕は「偽物だろうが本物だろうが関係ない。」という言葉も好きです。 「目的を見失わないことが大事」というメッセージだと思って、かっこいいなと思いました。
【種﨑】あとフリーレンの師匠のフランメの「やつら(魔族)は卑怯だ。ならば私たちはそれ以上の卑怯者になればいい」というセリフも心に残っています。私よりすごい人はたくさんいると思うけど、そこで生きていくなら、より努力しなければならないと改めて思いました。
すでに話題になっている第2期の観どころは?
【岡本】この作品は「人間を知る」物語だと思っています。〝人を知っていく〟フリーレンが観ている側にも〝人について教える〟という構図が唯一無二。他愛ない瞬間に心に響くことがあふれているからこそ観どころを絞るのが難しいけど、僕も大好きな南の勇者など魅力的なキャラクターが増えるので楽しみにしていてください!
【種﨑】第2期はフリーレンとフェルン、シュタルクによりフォーカスしています。独特なやりとりが本当にかわいくて、3人を好きになれるかわいい部分がたっぷりです。第1期ではあまり見られなかった演出や原作から話を膨らませたアニメでしか観られないシーンもありますし、もちろんヒンメルたちも登場するので、この作品ならではの世界観を存分に楽しんでもらえたらうれしいです。
現場での雰囲気とやりとりを大事に演じました
TVアニメ第1期を振り返って、今思うことは?
【岡本】改めて「なんて素晴らしいんだろう」と思いました。言葉も素敵だし、絵のクオリティも高くて。アニメならではの表現も魅力的で、何をとっても一級品だと感じます。
【種﨑】オーディションやアフレコ、放送期間を合わせると、もうずいぶん長く関わっているはずなのに、なんだかすべてがあっという間でした。収録ではもちろんストーリーやキャラクターについてしっかり考えてから現場に入るのですが、考えてきたことより、その瞬間の共演者とのやりとりに集中していたなと思います。
【岡本】僕も話し相手との会話を大事にしながら演じました。わかりやすいキメゼリフがあるわけではなく会話の流れで色んなことを感じ取る作品なので、やりとりの中での答えを出せたらいいなと思っていました。
【種﨑】打ち合わせたわけじゃないのに同じスタンスで収録に臨んでいたんですね(笑)。第1期のときもそうでしたが、第2期のアフレコが終わった今もずっと作品のことを考え続けてしまうし、向き合うたびに作品への解釈や好きな部分が更新されちゃうので大変です(笑)。
【岡本】僕も大事にしたい作品だと思うからこそ、最初はヒンメル役として自分の声が存在することにプレッシャーはありました。ただ、種﨑さんをはじめとする声優陣の座組みが天才的で…! 皆さんの声を聞きながら、純粋に「素敵だな」と思っていました。
役を演じるうえで意識していたことは?
【種﨑】フリーレンは人間を知ろうと旅をする中で、ヒンメルたちを思い出し、過去に感じたことに改めて実感が伴っていく。それが彼女の中に降り積もり、ほんの少しずつ変わっていく。でも私はわかりやすく〝変化している〟という意識では演じていません。彼女は1,000年以上生きていますし、最初から芯の部分はずっと変わっていないと思うんです。だからこそ、ブレない部分のほうを大事に演じていました。
【岡本】僕も第2期だからといって変えようという気持ちはありませんでした。ただ、第2期では「もう少し意味を込めましょう」と言われることが増えて。第1期ではすべてを受け手に委ねる気持ちで情報を含ませないよう削ぎ落とす芝居をしていたので、第2期では足し算の芝居になっていきましたね。ヒンメルの全体としての印象は変わらないのですが、ちょっとだけ方向性が定まるよう意識しながら演じました。
撮影/女鹿成二 スタイリスト/高橋 結(種﨑さん)、青木紀一郎(岡本さん) ヘア&メイク/菅原りさ(種﨑さん)、NOBU(HAPP’S./岡本さん) 構成/田中涼子 WEB構成/久保 葵

