円満に会社を辞めるために。退職経験者たちが心がけたこと3つ

 

◆退職のとき「これはない…」と思ったエピソード集

まずは、「周囲の人が会社を辞めたときにやらかしていた、いくらやめたいと思ってもこれだけはやってはいけないNG事項」をご紹介します。

【ばっくれた】

「急に来なくなった」

「会社に無断欠勤するようになり、電話も出ずばっくれた……」

 

【引き継ぎが雑】

「引き継ぎが中途半端」

「その人が辞めた2日後が〆切の仕事をその人が忘れていて、よくわからないままやるハメになり、案の定トラブルに」

「エクセルの引き継ぎ資料にロックをかけられて開封ができなかった。しかも音信不通になったので、そのまま開封できず」

 

【SNSに…】

「会社の同僚(私)ともつながっていて、誰でも見られる公開SNSで会社の愚痴を延々と。せめて非公開アカウントとか、会社の人が見ていないところならまだしも……」

「Facebookで退職報告とともに、その会社のダメなところを思い切り書いていた」

 

無断で来なくなった、は言語道断ですが、他に多かったのは「引き継ぎ問題」と「SNS問題」。

立つ鳥跡を濁さず……という言葉があるように、去り際は美しくありたいものです。辞めるわけですから、思うところがさまざまあるのは当然ですが、そこは大人になりましょう。

 

◆じゃあ、円満退職するにあたって何を心がけたの?

それでは円満退職をするにあたって、転職経験者が行ったことをご紹介していきます。

 

【辞める前に心がけたこと】

「引き留められるかもしれないので、何を言われても退職の意志は揺らがないようにすること」

「改めて就業規則をチェックし、退職の条件などを確認しました」

「1か月前に申し出ればいい、と書いてありましたが、人数が少なくて、ひとり辞めると誰かを採用しなければいけないような職場だったので、転職先には2か月ほど時間をいただくかもしれません、と言っておいた。やっぱり2か月は欲しい、と言われたので、うまくいった」

「毎年9~10月くらいがわりとヒマなので、その時期のほうが引き継ぎなども時間がしっかりとれるかな、と、その時期に退職を申し出た」

 

【退職理由はこんな感じで】

「うっかり不満を言ってしまうと引き留めに遭いやすい、と聞いたので、退職理由は、本当は職場環境への不満でしたが、キャリアアップしたい、とか、実現したいことがある、とか、そういう希望に満ちあふれた理由にしておいた」

「一身上の都合でなんとか通した」

「前に辞めようとした人が生半可な理由では辞められなかった、と聞いていたので、先に転職先を決めて、もう次が決まっているので、と言ったら、それじゃしょうがないと、案外あっさり承諾された」

 

【引き継ぎは完璧に】

「引き継ぎチェックリストを作って、漏れがないようにした」

「引き継ぎ用の資料を早めに作成し、その資料をもとに後任者に業務を引き継いだ」

「取引先や関係者一覧に、この人はメールを送るだけだと見てないことがあるとか、〆切を微妙にやぶりがちなので1日早く〆切を伝えるとか、そういう細かいメモをつけておいた」

「退職1週間前までに全部引き継げるようにスケジュールを組んだ」

 

たとえ不満があっても、そんなことは表面上は出さず、今の職場や一緒に働く人たちのことを考えて、辞める時期を考え、前向きな退職理由にし、きちんと引き継ぎをする……ということがポイントになってくるようです。

今まさに退職を考えている……という方、是非参考にしてみてくださいね。(後藤香織)

 

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