「ゆとり世代」と呼ばれる中でも「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれは、2016年に29になる年。
2002年に学校は完全週5日制に。授業内容が変更され、授業時間数削減。絶対評価が導入されるなど、教育改革が行われましたが、この時、彼らはすでに15歳。
基礎となる小学校の勉強を終え、義務教育の中学校も終わりを迎えようとしていました。それなのに他の世代にいちばん「ゆとり世代」と呼ばれてきた模様です。
「ゆとり世代と言われるけど、もうサラリーマン8年目。僕以降の方がもっとゆとりが進んでいるのに、メディアや社会で『これだからゆとりは……』といちばん言われてきた年代だと思う」(会社員/29歳)
「バブル世代は苦労したらその分見返りがめっちゃあったと思うけど、正直ゆとり世代はゆとりっていわれて無理やり苦労させられてるイメージしかない」(28歳/IT系)
ゆとり世代が社会に出る前、大学生の頃には「ゆとりは勉強していないから頭が悪い」「考え方が稚拙」と言われ、社会人になってからは、「社会性がない」などと言われた経験があるようです。
この結果、平成生まれで、小学校1年生の頃からどっぷりゆとり教育を受けている1995年を「真性ゆとり」と呼んで優劣をつけている人も中にはいるそう。
「ツイッターで『一番のゆとりは1995年生まれの新大学3年生らしいね』という呟きが拡散されているのを見た。ゆとり世代の中でも私たちの年代を馬鹿にしたいらしい……。」(20歳/学生)
「大学でサークルに入ってきた後輩が『脱ゆとり世代です』って自慢してきた」(20歳/学生)
一方で、「ゆとり世代」ではなく「さとり世代」だと公言する人も出てきました。