■仕事に没頭して、気づいたら着信40件!
「束縛タイプの男性とお付き合いしていたとき、テレビの収録で何時間か電話に出られなかったら、その間の着信が40件越えという非常事態に! 最初は『なんでこの人こんなこと言うんだろう?』とびっくりして戸惑ったけど、私の言動が不安にさせている部分もあったんだろうな。育ってきた環境が違うから自分のものさしでただ否定するのではなく、背景の気持ちを知ろうとする、すり合わせていくことが必要なんだな、と学びました」(押切さん)
■理想の彼女になりたくて、深夜3時の手作りケーキ
「仕事で海外を飛び回っている多忙な人が好きだったころ。ある日、夜12時から会えることになったんですが、サプライズプレゼントをもらったお返しに、なにか特別なことをしたい気持ちに。ショートケーキが好きな人だったので、『じゃあ、作ってみせる!』と張り切ってしまい……3時まで家を出られず、肝心の会う時間が短くなってしまいました。今思うと、身ひとつでいいからすぐ会いに行けばよかった……。自分が思う理想の彼女像になろうとしていたんですね」(押切さん)
■「会いたい」のひと言が言えない
「私はもともと、天邪鬼なところがあって、甘えベタ。たとえば、電話をしていて『今日は疲れているだろうから、早めに休んでね』と言われると、『勝手に決めないで。会いに来てよ!』と思ってしまったり。本当は自分が会いたいのに、本音を言えず悶々……。以前はそのままにしてしまっていたけど、『悩んでいるくらいなら、ちゃんと伝えた方がいい!』と友達にアドバイスされてからは、『素直になれないところがあってごめんね』と気持ちを言葉にしています」(押切さん)
■未来を心配するあまり、先の約束ができない
「若い時は、わざと不安になるようなことを言って、それでも彼が自分を好きでいてくれるか試してしまうこともありました。でも、その理由を考えてみると、自分に自信がなかったからなんですよね。愛されているという自信は、自分のことを好きになる力をくれる。
過去にすごく悲しいことがあり、大切な人もいつかいなくなってしまう……という恐怖心がひと一倍あって。でも、先のことを難しく考えすぎずに、『もっと今の自分を信じて、素直に』というのが最近のテーマ。今、この瞬間が幸せならそれがすべての答えなのかな、と思っています」(押切さん)
【押切先生の恋愛しくじり教訓】
・自分の当り前を相手に求めず、感謝を怠らない。
・理想の彼女像より状況に合わせて尽くすべし!
・かっこつけるより、力を抜いて素直に恋をすれば、楽しい!
恋愛には、失敗がつきもの。相手のいけない部分を攻めるのではなくて、まず自分から変わってみる。そうすることが、幸せになる第一歩なのかもしれませんね。(松本美保)
『AneCan』2016年1月号(小学館)
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