理想とする結婚生活や夫婦像と聞かれたら…あなたがパッと思い浮かべるのはなんですか? 夫婦での年収が高い「パワーカップル」? それとも、家事を男女対等のバランスでやれる関係性? 女性も男性と同じようにキャリアを築く世の中になった今ですが、家事や育児のバランスは実際のところ、どのように保たれているのでしょうか?

今回の記事では、XTalent株式会社が配偶者がいる男女436名に行った夫婦生活に関する調査をもとに、「幸福度」をめぐる理想と現実のギャップについ分析します! すると、「夫婦の幸福度を上げる、あるコツ」が見えてきました♡
Contents
「共創型キャリア」に対する理想と、今なお女性に負担が偏る現実
①“理想とする夫婦像”のあり方は?
理想とする夫婦のあり方について聞いてみると、男女ともにダントツ1位となったのは「夫婦ともにキャリアを大切にしつつ、家庭とのバランスを柔軟に調整する」姿でした! 女性63.4%、男性54.3%と、女性の方が10%近く高い支持を集めています。自分のキャリアも、家庭のつながりもどちらも大切にしていきたいという女性のリアルな願望が表れていますね。また、「家事・育児の負担割合は常にほぼ同じでフェアな状態」と答える声が2番目に高く、とくに女性が16.5%と、男性より4.5%高い模様。
②“理想とする夫婦像”、ぶっちゃけ実現できてる?
それでは、こうした理想の夫婦像について実現できているか否かを聞いてみたところ、「実現できている」と答えた人の割合は、女性で44.7%、男性で55.1%となり、半数ほどしかできていない実態が明らかに。また、男女で感じ方にも違いがあるようで、女性の方が10%ほど達成度にネガティブな姿勢を示す人が多かったようです。同じ状況下に置かれたカップルでも、男性の方が「これで達成できてる」と思っても、思わぬところで女性のほうが不満を抱えているというケースもあるのかも。
③ライフイベントの変化によって、「キャリアにブレーキがかかった」と感じた経験は?
なんと、7割の女性と、4割の男性がライフイベントをきっかけに「キャリアにブレーキがかかった」と回答しているよう。その内容について具体的に伺ってみると、「家事育児の負担増加により、業務時間が減った(64.8%)」「将来のキャリア展望が描きにくくなった(46.6%)」「年収が下がった/上がりにくくなった(33.1%)」が上から順に最も高かった回答となりました。業務時間が減ったり、昇進を含むキャリア形成に支障が出たり、はたまた直接的に年収の減少に直結したりと、特に女性を中心に、さまざまな障壁に直面していることがわかります。
④現在の家事育児における負担の割合は?
また、女性の64%が「自分の方が多い/ほぼ自分」と回答していることから、家事育児の負担は、依然として女性に偏りがちであると読み取れます。グラフをよくみてみると、「(自分の方が多い/ほぼ自分を合わせた)自分の方が多い」が64%、「半々派」が27.5%、逆に「配偶者の方が多い(配偶者の方が多い/ほぼ配偶者を合わせた)」はわずか7.4%。逆に男性では、「自分の方が多い」がわずか22%、「半々派」29.9%、「配偶者の方が多い」が最も多く46.5%を占めました。やはり、この問いへの回答からも、性側の自認と女性側の認識に差異が生じていると読み取れますね。この「理想と現実の乖離」が女性のキャリア満足度を押し下げる要因となっているようです!
⑤現在のキャリアに対するあなたの満足度は?
こうした原因を踏まえ、実際に自身のキャリアに満足していると回答した人は、男性が41.8%であったのに対し、女性は25.6%に留まりました。なんと男女で16ポイント以上の開きがあり、女性の満足度が大幅に低い実態が浮き彫りになっています。
とくに注目すべきは、女性の43.4%が「どちらでもない」と回答している点です。男性(26.8%)と比較して非常に高く、満足とも不満とも言い切れない、キャリアの「停滞感」や「足踏み状態」を感じている女性が極めて多いことが推察されます。
負担の偏りがあったとしても…“それでも”「納得」できる理由は?
①家事育児の分担割合を「納得」と答える人の負担量って?
「家事育児の分担割合に納得感がある」と答えた女性の1位は「パートナーと半々」。次いで「自分の方が多い」が並びました。一方で、負担が自分に偏っていても「納得感がある」と答えた層もいました。また、「家事育児の分担割合に納得感が全くない」と答える人は、90%以上が「ほぼ自分」もしくは「自分の方が多い」と答えた結果に。
仕事の忙しさが全く同じな場合には、やはり半々がベストですし、女性の方が帰宅が早かったり、男性の方が収入が多い場合などは、女性側が多少多く負担することにそれほど不満は生まれないのかもしれません。
②家事負担が多い女性。「納得」と「不満」を分けるのは、「対話」?
ここから、負担が自分に偏っていても「納得感がある」と答えた人の明確な特徴として「対話の頻度の多さ」が一つの鍵となっていることが明らかになりました! 現状に満足している人の中で、「よくする」と回答した人は、3割以上! 「たまにする」も合わせると、家事割合に納得している人の8割以上は対話を重視していることがわかります。そして、女性側が納得していないカップルの半数程度は「あまりしない/全くしない」と回答。
お互いのキャリアビジョンをリスペクトし合う対話こそが、不満を「チームとしての納得感」へと昇華させていることが読み取れます!
良好な夫婦関係に必要なのは…「能動的な対話」と「対等な関係性」
①夫婦間で問題が生じたときの解決方法
夫婦間で問題が生じたときの解決方法について現在の夫婦関係別に聞いてみたところ、夫婦関係が良好な層ほど、「時間を取って話し合い、解決策を一緒に考える」という能動的な対話を選択していることが明らかに。とても良好と答えた層では、69.8%がそのような選択をしており、関係性の低下によってその割合の順当に減少しています。「良好ではない」と答えた層は、もはや対話が0%に!
このように比較してみると、いかに夫婦にとって対話が重要かがわかりますね…!
②関係性が「とても良好」な夫婦に聞いた! 良い関係性を保つコツって?
「関係をとても良好」と回答した人が、良好に保つために意識していることの1位として浮上したのは「夫婦としての時間を大切にする(71%)」。次いで、「してくれて当たり前と思わない(60.2%)」、「不満を溜め込まず、言葉にして伝える(59.1%) 」があげられました。
一緒にいることが当たり前になってくると、奥さんや旦那さんに対してリスペクトを失ってしまったり、家族感が強まりすぎて夫婦という感覚が薄まってしまうこともありますよね。でも、改めて「夫婦」としてデートの時間を設けたりすることで新鮮さが感じられたり、今の関係が当たり前でないことを再認識されてくれる機会になるのかもまた、不満を溜め込まないで対話することもとっても重要。まだ精神的に余裕があるうちに話し合っておくことで、感情的になりすぎず伝えられるとともに、相手の思いも素直に受け取ることができるはず。
それでは、こうした「話し合い」の場において大切にすべきことってなんでしょうか。
③関係性が「とても良好」な夫婦に聞いた! 「話し合い」の場で大切にすべきこと
そして関係が良好な夫婦は、話し合いの場では「お互いを対等なパートナーとして扱うこと(54.8%)」「本音を正直に伝える(54.8%)」「相手の立場や状況を想像して話す(52.7%)」を大事にしていることが分かりました!
どちらかが弱い立場に置かれてしまうと、対話はとたんにバランスが崩れてしまいます。だからこそ、どちらの意思も平等に尊重し合いながら話し合うことが大切。また、本音を正直に伝えることは、話し合い以降に不満を持ち越さないことに繋がり、お互いスッキリした気持ちで過ごすことができます。いっときの我慢は、結局後になって不満が再熱し、同じ議論を再び交わすなんてことにもなりかねません。さらに、相手の気持ちを思いやって対話するのも重要。単に自分の思いを言葉を選ばず気持ちのまま発してしまうのは、単なる喧嘩です。
このように、相手との対話にも注意すべき点がいくつもみられます。パートナーとの話し合いが苦手という方は、こちらで挙がったポイントを意識しながら話してみて!
幸福度の決定打は、年収よりも「パートナーシップの質」
幸福度と各項目の相関を分析した結果、世帯年収や子どもの有無よりももっと重要だったのは、「夫婦関係の良好さ」。どれほど経済的な条件が整っていても、夫婦間での良好な関係性が欠けていれば、真の幸福感は得られにくいという実態が浮き彫りに。幸福な家庭の基盤は、円満な夫婦関係からということがよくわかりますね!
今回の結果からは、男女ともに掲げる理想の夫婦像は「夫婦共にキャリアを大切にし、柔軟に調整する」姿であることが明らかに。だからこそ、女性目線では家事負担は平等が理想。でも、仮に女性の方が多くなってしまった場合でも、そんな「分担の偏り」を「納得感」に変えるのは、日常的にパートナーと仕事やキャリアの話を共有することで生んだ、チームとしての意識でした。関係が良好な層ほど、日常で課題が生じた際に「時間を取って解決策を一緒に考える」能動的な対話を重視しています。もし今、パートナーとの家事分担にお悩みなら、パートナーとの対話を意識してみることが何より近道かもしれません! (Ami)










