え?「おあいそ」の意味はなんと…知らなかった!寿司店のルール6つ

Q.しょう油は、ネタにつける? しゃりにつける?

A.ネタにつけるのが正解。例外もあり。

“つけてはいけない”ということではなく、しゃりは、しょう油を吸い込みやすいので、ネタにしょう油をつけるほうがいい、というのが最大の理由。それに、せっかく握ったしゃりが、しょう油につけることで崩れてしまいます。

軍艦巻きの場合は、しゃりに軽くつけるか、ガリを使ってしょう油をつけてもOKなんだそう。

 

Q.寿司屋では、「あがり」「おあいそ」「むらさき」って言わないと初心者丸出し?

A.NO。実はこれらは“店側”が使う隠語です。

寿司屋に行くと、お茶=「あがり」、しょう油=「むらさき」、会計=「おあいそ」……といったワードが飛び交っていますが、これらは本来、“店側が使う言葉”なので、客が使うものではありません。

もともと「お客さんにわからないよう、カウンター内では“隠語”を使う」のが、寿司屋のルール。たとえば、1は「ピン」、2は「リャン」など、数字もすべて隠語に。

そして、寿司を食べてお酒を飲んで、「そろそろ勘定かな」というお客さんに出す“お茶”は、終わりの意味で「あがり(上がり)」と呼んでいるそう。「むらさき」は、しょう油の色から、「おあいそ」は、“お金をいただくときはニコニコしなさい(お愛想)”という意味。

「でもいまはポピュラーになっているので、使っても大丈夫ですよ」と大将は言っていましたが、もともとの意味を知ると使うことが恥ずかしくなりますよね。

 

「大将、“あおいそ”!」とよく耳にしますが、言葉の意味を知ったら、「会計お願い」のつもりが「お愛想ちょうだい」というニュアンスになっていたかも……なんて考えると、ちょっと笑えます。

余談ですが、『ひげ勘』では、すべてのネタに、ハケでしょう油を塗って出しているので、しょう油をつけなくても握ったままいただけるようにしているとか。食べる側のストレスもなく、握った寿司をキレイなままいただける……これぞまさに“粋”というのかもしれませんね。(さとうのりこ)

★スープにパンを浸して食べるのはOK?NG?美人度アップの「食べ方マナー」5つ

 

【あわせて読みたい】

※電車でパンを食べるのはアリ?「車内の飲食マナー」OK・NGのボーダーラインとは

※渡すタイミングは?金額相場は?意外と知らない「手土産のマナー」

※「A HAPPY NEW YEAR」は間違い!? 年賀状のNGマナー3つ

※和樂厳選、絶品の“江戸前寿司”を味わう名店6選