Q.食事中の「箸」の置き場所にルールはあるの?
A.YES。ケース下の「台」に置くのはマナー違反!
カウンターでいただく寿司屋なら、たいてい箸置きがあるので、それを使うのがいちばん。ない場合なら、しょう油皿の縁に“箸先だけ”を置くのが正しい使い方。寿司がのっている木の皿やしょう油皿に完全にのせるは、実はマナー違反。
もうひとつ、ネタが入ったケース下の「台」(握られた寿司が置かれる、目の前の一段高くなっている台)は、寿司職人にとって“皿”のようなもの。「たまに、眼鏡や財布を置いたり、箸を立て掛けたりする人もいますが、ここは握った寿司を置く場所なので、物は置かないようにしてくださいね」と大将が教えてくれました。
Q.寿司は“ひと口”で食べなきゃいけないもの?
A.ひと口で。しゃりが多ければ要望を。
寿司はひと口でいただくのが基本。ネタを噛み切って2口以上で食べると、しゃりが崩れたりすることもあり、あまりよくありません。大将いわく「女性にお出しする寿司は、しゃりを少なめに握っています」とのこと。ひと口で食べられるよう職人も工夫してくれているようです。それでもひと口で食べにくい場合は、「しゃりをもう少し減らしてください」など要望を言えばOKです。
【はみだしメモ】わざびの種類によって、美味しい食べ方がある!?
あらかじめ寿司にわさびがついている場合は、特に、わさびを追加して食べることはありませんが、刺身だけいただく場合などは、わさびの種類によって食べ方を変えるのがいいそう。風味を楽しめる“本わさび”なら、刺身などに直接のせてしょう油をつけていただく。“粉を溶いて作ったわさび”は辛味が強いので、しょう油皿で溶いて食べるのがいいそう。これを知っておけば、わさびの辛さに涙することもなくなりますね。