「海外旅行」と聞いて、真っ先に思い浮かぶ場所はどこですか? やっぱり、フランス・パリは、一生に一度は行ってみたい憧れの街ではないでしょうか。
エッフェル塔や凱旋門をはじめとした美しい街並み、世界最大規模の美術館、最先端のファッション…なにをとってもオシャレ! 今回は、少し前にヨーロッパ周遊をした筆者が、数ある観光地の中でも行って良かった観光地とともに、訪れる時のコツをご紹介します。
- 最低2〜3時間は時間をみよう
- パリミュージアムパスの購入でアートをいっき見
- 15時ごろ入場が穴場&いろんな姿を見られてオススメ
- お土産にはトートバッグやアンティークの食器をチョイス
パリミュージアムパスの購入
パリ観光の際は、美術館に行きたいならパリミュージアムパスの購入がオススメ。1日、2日、4日、6日から選べ、この期間は登録されているスポットに各箇所1回ずつどこでも行けるんです。(筆者は4日購入)パスの値段と、行きたい場所の入場券の値段の合計を比較して、もしパスの方がお得なら迷わず購入してみてください。Webもしくは空港や観光地の近くで購入可能。基本パスの売り切れはないので、紙で欲しい方は対面で、オンラインがいい方はWebをおすすめします。今回ご紹介した場所の中では、ルーブル、オルセー、オランジュリー、サント・シャペル、ベルサイユ宮殿が該当します。
また、通常であればチケット購入の際に日時指定が必要ですが、パスがあれば行きたい時に行くだけでOK。ただでさえスケジューリングが難しい旅行において、これはありがたすぎる…! ルーブルなど、一部は別途、入場時刻の予約が必要なので注意です。(時期に応じて変動あり)
【あなたはどっち派?】パリの二大美術館、ルーブルVSオルセー
観光地として名高い二つの美術館。「一箇所しか行けないなら、どっちに行ったらいいの?」「ルーブルだけのつもりだったけど、オルセーも行くべき?」と思っている方はぜひ参考にしてみてください。この二つは、まったく雰囲気が異なるので、よく調べずにどちらかに行くと「なんか思ってたのと違う」なんてこともあるかも。
この二つの美術館の大きな違いは、収蔵作品の年代にあります。ルーブルは〜1848年の、教科書に多く載るような歴史的な作品、オルセーは1848年以降の比較的新しい絵画が多く馴染みがあるのが特徴です。
代表的な作品は
ルーブル:モナリザ、ミロのヴィーナス、ハンムラビ法典
オルセー:印象派(モネ、ルノワール)、ゴッホの作品群など
筆者の超個人的な感想としては、収蔵品はオルセー美術館の方が好みに合っていて見応えがあるため、何時間でもゆったり過ごしたいと感じる一方、ルーブルで超・有名作品を間近で見た喜びはもちろんのこと、建物の美しさと広さは類を見ないほど圧巻でした。
ルーブル美術館
まずお伝えしたいのは、ルーブル美術館の建物としての魅力。元々は城として使われた建物なので、とにかく外装も内装も美しい…。
地下2階から地上3階ほどのフロアがあり、とてつもなく広いんです。比較の対象が難しいものの、本気で全ての作品を見ようと思ったらとても1日では終わらないほど。ただ、「とりあえず有名な作品だけ抑えたい」といった場合には、2~3時間もあれば十分だと思います。(筆者も滞在は3時間)
ルーブル美術館の中で最も混雑していたモナリザのブース。ぱっと見、常時少なくとも50人以上の人が押し寄せるほど人気! 近くに行くのも一苦労です。
美術館に行くなら午前中の頭が冴える時間に行って、午後はゆっくりしたいと考える方も多いと思うのですが、ぜひ穴場の午後15時ごろからを狙ってみてください。午前中に比べチケットが取りやすいのはもちろん、日中の明るい時間帯から夕焼け、そして夜のキラキラしたライトアップまで、時間帯によって異なる表情を見せるルーブルを楽しめます♡
オルセー美術館
真っ先に思い浮かぶのはルーブル美術館と言う方も多いと思うのですが…一箇所しかいけないなら、オルセーを取る!という方も多いほど実はオルセーも大人気。それは、ルーブルより親しみやすい、近代的な作品の多さにあると筆者は考えます。印象派の作品が1フロアまるごと展開されていて、筆者はオーディオガイドを存分に楽しみ、そのフロアだけで3時間近く滞在するほど没頭しました。
↑モネの「日傘をさす女」の1枚
↑ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
お恥ずかしながら、印象派というとモネしか知らなかった筆者、オルセー美術館ではじめてピサロやシスレー、ルノワールなどの他の印象派の画家さんを知りました。しかし、オーディオガイドを聞いていると、単なる作品解説にとどまらず、それを描いたときの画家の暮らしぶりや親しかった他の画家との交流、苦悩まで、作品を通して画家たちの物語を知る感覚を得ました。3時間みっちりみていると、「この作品は誰が描いたか」を筆のタッチから推察できるようになったりして、一気に印象派への理解が深まるとともに、アート鑑賞の楽しさを再発見できました♡ アートをよく知らない人にもハードルの低い美術館だと感じます。
オランジュリー美術館
オルセー美術館が好きな人なら間違いなくハマるであろうこちらの美術館では、なんとモネの睡蓮の実物が見れちゃうんです。真っ白な室内の四つの壁にそれぞれ絵が飾られていて、うっとりする空間。絵画の前で写真撮影をする観光客も多く、ぜひお気に入りのファッションで訪れて欲しい場所。
オペラガルニエ
世界3大劇場の一つである、歴史あるオペラハウスがこちら。さまざまな王宮や宮殿をみてきましたが、王宮に勝るとも劣らないの煌びやかさをもつとも感じたこの建物。
特に、「グランフォワイエ」と呼ばれる、休憩をする場所は黄金の装飾と鮮やかな天井画がとっても綺麗。
↑劇場内の天井画。
全体的に、他の劇場と比較しても彩度が高く鮮やかな色彩が使われている印象。華やかで目を奪われます…。入場チケットでは劇場の中は歩き回れないのですが、いつかここでバレエやオペラを見てみたいと思わせる空間です。
サント・シャペル
全ての壁面が美しいステンドグラスで覆われた教会がこちら。ゴシック建築の最高峰とも言われているんだとか。それほど広くない二階建ての教会ですが、美しいステンドグラスに圧倒されて一人で30分ぼーっと過ごしてしまいました。ヨーロッパで20箇所ほどの教会を回りましたが、個人的には最も美しい教会です。街中にあるので、筆者はある日の午前中にここを訪れ、午後にルーブルを回りました。他の観光地と合わせて行きやすいのも魅力。
ベルサイユ宮殿
街中を離れて観光する余裕があれば、ぜひ行って欲しいのがベルサイユ宮殿。宮殿、トリアノン、庭園、公園によって構成された敷地は800ヘクタールにも上ります。Chat GPT曰く、ディズニーランドの17倍、山手線内側の約半分ということで、どれだけ規模が大きいかよくわかります。
宮殿内の部屋の数々は異なる色を基調に構成されていて、それぞれに異なる美しさが合って飽きないのですが、中でも目玉な部屋がこの「鏡の部屋」です。壁面には鏡が貼り付けられ、反射したシャンデリアが一層煌びやかな雰囲気を作り出しています。ぜひここを訪れる日はちょっとシックなファッションで、映える写真撮影を楽しんでみてください♡
エッフェル塔
やっぱり、パリといえば一番のアイコンはエッフェル塔ですよね。日中も美しいのですが、ぜひ夜のライトアップされたエッフェル塔は一層ロマンチック。1時間に一度、キラキラとまばゆく光るエッフェル塔もみられるので、それに合わせて近くに訪れるのもよし♡
有料で中に登れるものの、筆者はこの時は中には入らず…セーヌ川からクルージングでゆったりと眺めました。↓
マレ地区でお買い物
パリに行ったならやりたいのが「トートバッグ集め」。パリではエコのためにプラスチックバッグが多くのお店で廃止されており、マイバッグを持つ人が多いんです。そのため、トートバッグが大人気で、街の雑貨屋さんや書店に行けば、お店オリジナルのトートバッグがたくさん売っています。中でも絶対に行きたいのが、「Merci」と「Ofr.Paris」。
建物からオシャレなこのMerciはパリで観光客に最も人気な雑貨屋さんのひとつ。平日にも関わらず中は世界中からの観光客でいっぱいです。
特に人気なアイテムは、名前の通り「Merci」と大きくプリントされたトートバッグ。
パソコンも入っちゃう大きなものもあれば、ちょっとしたお出かけやランチバッグとしての利用に便利な、ミニサイズもあります。そのほか、アパレルやマフラー・帽子、キッチン雑貨なども売っているのでお土産の購入にもピッタリ。筆者は小さめの方のデニム生地のトートバッグと、春に使いたい紐のプレスレッド(Merciと刻印された小さなプレートがついてる)を購入しました♡
次に向かったOfr.Parisでもトートバッグを購入。こちらは書店で、店内にはたくさんのおしゃれな本が並んでいます。バッグは韓国で大人気だそうで、ソウルにも出店があるのだとか。Merciよりもカラーバリエーションが豊富で選ぶのがとっても楽しい。筆者はグレーを購入しました。
また、トートバッグの他にもアンティークの食器もオススメ。
筆者が訪れたMAISON CUILLERETは店主が蚕の市で仕入れたオシャレなお皿が販売されているセレクトショップです。
蚕の市とは、パリでも人気な観光地に一つで、毎週末にいくつかのエリアで食器やをはじめとした骨董品が販売されるフリーマーケットのようなもの。レアなブランドや日本ではない絵柄の食器が手に入りますが、若干治安が悪いと言われています。筆者はパリ初心者ということもあり、蚕の市は泣く泣く断念し、代わりに、このセレクトショップに訪れました。€5〜15で購入できるものが多く、特にバスケットの中には€3からの超お値打ち品も。他にないお気に入りアイテムとの出会いを楽しんでみて。
みなさんが行ってみたいと思う場所はありましたか? さすがはパリ、どの観光地を「切り取っても御伽話のような、美しく、女の子の心を掴んで離さない世界観。世界有数のアートの中心でもあるので、ぜひこれを機に絵画や建築など、パリのアートを楽しんでみては? (Ami)
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