夜に出かけるのも楽しい!
夜のお出かけってやっぱりワクワクして楽しい♡前は「夜に出かける」といえば「居酒屋でごはん→カラオケ」が多かったけど、それ以外の過ごし方も気になるところ。
ここでは、株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する、若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が、20〜24歳のZ世代423名を対象に実施した「Z世代のナイトタイムエコノミーに関する意識調査」をご紹介していきます。
夜のお出かけへのモチベはどのくらい?
図1.今年の夏の、夜の時間帯(18:00以降)のお出かけや遊びの予定について教えてください。[単一回答]n=423(男性:209/女性:214)
「今年の夏の、夜の時間帯(18:00以降)のお出かけや遊びの予定について教えてください」という質問では、「モチベキープ」が過半数となっている一方で、「モチベアップ」と答えた人が3割近くにのぼっています。Z世代の「夜の時間帯のお出かけや遊びの予定についてのモチベーション」は上昇傾向にあるようです。
図2.あなたにあてはまるものを教えてください。[単一回答]昼:n=366(男性:174/女性:192) ※朝~昼におでかけをする方が回答 夜:n=260(男性:138/女性:122) ※夜~深夜におでかけをする方が回答
お出かけの際に使う金額を時間帯別に尋ねた質問では、日中よりも夜の方が、平均金額が約600円高いことがわかりました。
図3.お出かけ・遊びをする時間帯として、夜である理由や夜が適していると思う理由を教えてください。 [複数回答]n=423(男性:209/女性:214)
Z世代が夜を選んでお出かけする理由1位は「日中は暑いから」。今年の夏の暑さ、本当に厳しかったですよね… 。日中に比べれば気温が下がり、多少は過ごしやすくなる夜を選んでお出かけする人が多いようでした。
他にも、「夜でないと予定が合いづらいから」、「日中は用事があるから」といった選択肢が上位にランクイン。その一方で、「出会いがあるから」はわずか4.0%で最下位という結果になりました。合理的な判断からお出かけの時間帯に夜を選ぶZ世代が多いようですね。
また、「SHIBUYA109 lab.」の所長・長田麻衣氏は、この結果について以下のように解説しています。
■SHIBUYA109 lab.所長解説:若者の夜のお出かけモチベ上昇傾向の兆し
昨年夏ごろから若者の間でナイトプールや夜カフェなど、夜のシーンの体験がトレンドとして挙がっており、昨年12月に発表した『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2024』でも「クラブ」がランクインしています。
Z世代は夜のお出かけで何して過ごす?「アゲな夜」と「チルな夜」
Z世代は、夜のお出かけでどんなことをしているんでしょうか? 夜の時間帯のお出かけや遊びについてのいくつかの質問の結果がこちらです。
図4.夜の時間帯のお出かけ・遊びについて次のそれぞれを教えてください。n=423(男性:209/女性:214)
夜のお出かけで実際にしていること、あるいはしてみたいと思っていることにはこのようなものが多いようです。
SNSに着目してみると、実際の体験とSNSの投稿の数には差があり、必ずしも体験したことをSNSに投稿しているというわけではなさそうです。
一方で、「興味があること・してみたいこと」と「SNSの投稿率」を比べてみると、「夜ピク」や「夜カフェ」など同じ項目が多くなっていることがわかります。機会は少なくても、興味があることについては、積極的に投稿する傾向があるようです。
このことについての「SHIBUYA109 lab.」所長の解説がこちら。
■SHIBUYA109 lab.所長解説:「他者の目線」を意識し戦略的にSNS投稿
Z世代はSNSの投稿で「自分がどうみられるか」を常に意識しています。そのため、おしゃれな雰囲気が演出されている「チル」な体験は積極的にSNS投稿し、「アゲ」な体験は投稿を見た人たちの反応が分かれるため、 仲の良い友達のみ閲覧可能な「鍵アカ」や「Be Real」に投稿する等、SNSで繋がっている相手との関係値に合わせて投稿内容を意図的に変えています。
夜のお出かけに求められているのは「新しい出会い<仲を深める」?
図5.あなたがお出かけ・遊びをする時間帯に関して次のことをそれぞれ教えてください。[複数回答]n=423(男性:209/女性:214)
「お出かけをする相手と時間帯」についての質問の結果がこちら。夜のお出かけの相手は、他の時間帯と比べても特に、「初対面・浅い仲の相手」よりも「既に仲が良い相手」の方が圧倒的に人気なことがわかります。
また、時間帯に関わらず、人間関係について尋ねた質問がこちら。多くの人が「深く・狭い人間関係」の方を好んでいることがわかりますよね。Z世代は夜のお出かけを、新しい出会いを見つける時間というよりも、気心知れた仲のいい友達と過ごす時間として活用しているみたいです。
■SHIBUYA109 lab.所長解説:少人数で仲を深められる体験を重視
夜のお出かけが増えている理由として、猛暑により日中の外出を控え、夕方以降の活動が中心になっていること、またコロナ禍を経て変化した、彼らのコミュニティに対する意識も影響しています。コロナ禍以降、Z世代たちは「深く狭い関係」を重視する傾向が続いており、気の知れた仲の良い友達との関係を更に深めることのできる対話の時間を求めています。
お酒はなくてもOK。「飲みに行こう」より「ご飯行こう」
図8.夜のおでかけ・遊びに関してあなたの考えにあてはまるものを教えてください。[単一回答]n=423(男性:209/女性:214)
次に、お酒に関する質問をご紹介していきます。
自分の考えに当てはまるかどうか尋ねる質問で、
「まだお酒の得意不得意が分からない相手には“飲みに行こう”より“ご飯行こう”と誘うことが多い」
「夜の時間帯のお出かけ・遊びをする場合でもお酒を飲まないことがある」
「お酒のペースや注文、お店選びなどはお酒が飲めない人に合わせている」
の3つの項目では、どれも「あてはまる」派が多数派でした。
「自分はお酒を飲むのが好きだ」という人も半数程度いるのですが、だからと言ってZ世代にとって、夜のお出かけにはお酒が必須というわけではない様子。お酒を飲まない人もいることを前提として、尊重する傾向があるようです。
■SHIBUYA109 lab.所長解説:「飲みに行こう」より「ご飯行こう」が心地よい
Z世代たちの夜のお出かけに、お酒は必須事項ではありません。インタビューでは、相手がどのくらいお酒を飲むのかを直接確認するよりも、探り合い・察し合いをしている実態が見られました。相手の反応を恐れ、「察し合い」をすることは「拒否回避欲求(拒否されたくない)」傾向が強いZ世代の特徴です。「飲み」ではなく「ごはん」とすることで、選択肢が広がり、拒否されるリスクを軽減させていることが考えられます。
リラックスして夜のお出かけを楽しんで!
お出かけの目的や、お酒についての考え方など、Z世代らしい価値観がうかがえましたね。みなさんもぜひ、自分らしい夜の時間帯のお出かけを楽しんでくださいね。
情報提供元/株式会社SHIBUYA109エンタテイメント