最後列でも推しのアホ毛まで見えた…!14倍の防振双眼鏡を買ったら、コンサート・舞台の満足度が100倍上がった話

最後列でも推しの表情が見える!?防振双眼鏡を買ったら、コンサート・舞台の満足度が100倍上がった話

コンサートの必需品といえば、ペンライト、うちわ等々ありますが、絶対に忘れてはいけないと思っているのが……そう! 双眼鏡です!!

(c)Shutterstock.com

双眼鏡を家に忘れてしまったときの絶望感と言ったらもう…。私たちの目と言っても過言ではありませんよね。現在様々な価格帯の双眼鏡が出ていますが、今回皆様にお届けするのは、「防振双眼鏡」レポです。防振双眼鏡とは、その名の通り「振動を防ぐ、手ブレ補正機能」が備わっている双眼鏡です。

14倍の防振双眼鏡を購入

購入したのは「Vixen ATERA II H14×42WP(ブラック)」。H14、つまり14倍の双眼鏡です。

高級感あふれるオールブラックのボディがかっこいい!! 奥行きがあって、スマートに見えますね。

ちなみにサイズ感はというと…

で、でかい!! シャーペンと比べるとこんなに違います。

筆者は女性のなかでは手が大きいほうですが、手のひらには全くおさまりません。

重さは電池別で559g。使用している単4電池2本は20gほどですから、合計で約580gです。500mlペットボトルを上回る重さですね。正直、この大きさと重さが防振双眼鏡購入を躊躇する1番の要因でしたが、人間意外と慣れるもの。使い始めは若干二の腕に疲れを感じていましたが、3回使用したあたりで持ち方のコツを押さえ、1年経過した現在では快適にコンサート・舞台を楽しめています。双眼鏡を持つほうの腕は脇を締め、肘をもう片方の手の平で下から支えるのがポイントです。

本当に表情が見える!

コンサートや舞台で着目すべきポイントはたくさんあるわけですが、双眼鏡を持っていく以上推しの顔が見たい!という方は多いはず。私が防振双眼鏡を使って驚いたのは、どんなに離れていても推しの表情が見えること。こんなに見えていいんですか!? と毎回驚くほどです。
今回購入したのは14倍の双眼鏡ということで、どのくらい見えるのかいろいろな会場で試してみました!

14倍ってどのくらい見えるの?

双眼鏡界隈において、8倍や10倍という言葉はよく聞くものの、14倍というのはあまり聞き馴染みがない、という方も多いのではないでしょうか。というわけで、この1年で試してみた結果がこちらです!

横浜アリーナ(スタンド最後列)

手元にやってきたチケットは、後方ステージ側のスタンド最後列、つまり、会場で一番メインステージに遠い席。普段だったら「遠いな…」と若干しょんぼりしかねない席ですが、前方のメインステージにいる推しの表情はもちろん、センターステージ辺りに来るとアホ毛まで見えました。(そんなところまで見てごめんなさい)
私が入った公演ではメインステージにいるメンバーが水を衣装にこぼしてしまうというハプニングがあったのですが、衣装の濡れているところとそうでないところが判別できるほどでした。


東京ドーム(2Fスタンド上段←いわゆる天井席)

2Fスタンドはコンサート開催時の言い方で、東京ドーム自体の案内だと4Fに相当するエリア。いわゆる天井席です。席が判明した瞬間「天井席はさすがに見えないよね…」としょんぼりしたものの、これがびっくりするくらい見える!!
ちなみに席はこちらも後方のバックステージ側。メインステージにいる推しは、肉眼で見ると米粒サイズ。モニターとお友達にならないと、どんな振りを踊っているのかさえ定かではない遠さなのですが、防振双眼鏡越しに見ると振りはもちろん、曲に合わせて表情を変えているところまで自分で確認することができました。どの席でも神席になってしまう14倍防振、すごすぎる!


帝国劇場(2F最後列)

コンサートだけでなく舞台でも試してみたい! ということで、帝国劇場でも使用してみました。B席を購入したので、席は2F上段、最後列でした。

観劇では8倍がベストという噂を聞いていたので、14倍はやりすぎかなと思いましたが、使用した結果好みの問題だと感じました。

2F最後列で14倍の双眼鏡を使用すると、演者がステージの前方に出てきたとき全身がちょうど円におさまります。推しだけを追いかけたい! という方にはぴったりですが、隣に立っている人とセットで見たいという方には向かなそうです。また、列が前方になればなるほど身体が円におさまらなくなってくるので、全身を見たいという方にはオーバースペックと感じられるかもしれません。

私は双眼鏡では表情を見たい(全身は肉眼でもOK)というタイプなので、細かな表情まで読み取れる14倍はぴったりでした。


マリンメッセ福岡A館(アリーナ・センターブロック10列)

メインステージから10列目の席で使用してみると、言わずもがなよく見える!

推しの歯の輝きはもちろん、くしゃっと笑ったときの笑い皺まで見えます。双眼鏡越しに目が合ったような感覚になったことは過去に何度かありますが、防振双眼鏡越しにだとその解像度がさらに上がるため、推しがこちら側を見たときの心臓のドキドキがこれまでの比ではありません。ただ、目が合った(ような気がした)際に「え、この距離で双眼鏡使う…?」という声が聞こえてきそうなくらい気まずそうな顔をされたので、前列での使用は控えたほうがいいかもしれません。


豊洲PIT(2列)

前列での使用は避けようと思いつつ、性能を試したすぎて2列目でもこっそり使用してみました。結果、肌質まで見えることが判明。大変失礼ながら私の推しはいわゆる人間離れした“陶器肌”ではなく、肌の表面のざらつき…いえいえ人間らしさが双眼鏡越しに確認できました。近すぎてピントが合わないというトラブルもありません。周りで双眼鏡を使用している人はいなかったので常用は浮いてしまいそうですが、視力が悪い私にとって、これほど心強いパートナーはいないことを再認識した瞬間でした。


以上、4会場で試した14倍防振の見え方レポでした。購入前「観劇では8倍、アリーナは10倍、ドームは12〜16倍が目安」と耳にしたため、普段アリーナや劇場に通うことが多い自分にはオーバースペックかな…と思ったものの、表情重視型にとってはぴったりの製品でした。また、暗転まではいかないものの照明が割と落ちた状況でも見えるので、推しが移動している姿、小道具をしまう姿、そしてスタンバイしている姿まで目に焼き付けることができました。

新しい発見も♡

距離によってはステージセットや小道具に書いてある文字を読み取ることもでき、「ここに書いてある数字、デビュー日じゃん!」「○○くん、小道具逆さまに持ってる笑」「この小道具セパレート型なの!?すごい!」などなど、今までは気づかなかったような細かい部分まで目がいくようになりました。

また、衣装も細部まで見ることができ、推しが衣装をプロデュースしていることがあるため、幸せなことこの上ない! 推しの表情を見られることは最大のメリットですが、セットや衣装にもこれまで以上に目が行くようになったのも嬉しいポイントです。

お値段は…

重さや見え方はもちろん、気になるのはお値段ですよね。お高いんじゃないの? いやいや奥さん、それが…

ごめんなさいめちゃくちゃ高いです!!!

私が購入した製品は、メーカー希望小売価格11万円(税込)。お財布が号泣しています。

ただ、購入したことを後悔したことは一度もありません。前述した通り、どの席でも神席になる最強アイテム。スタジアムレベルはご縁がなく試すことは叶わなかったのですが、東京ドームの天井席でも表情が見える無敵キャラです。
同じ値段を払ってコンサートや舞台に行っても、防振双眼鏡があるのとないのとでは満足度が全く違いました。オタク人生十数年、個人的ベストバイと言っても過言ではありません。

レンタルして製品を比較するのがおすすめ!

ここまで防振双眼鏡の良さをお伝えして参りましたが、その値段の高さから購入を迷う方も多いはず。
そこでおすすめなのが、一度レンタルをして試すことです!
「防振双眼鏡 レンタル」などで検索すると、レンタルサービスをいくつか見つけることができます。かく言う私も、レンタルで3機種ほど試した身です。今回はVixenの製品をレポートしましたが、CanonやKenkoなど、他のメーカーも防振双眼鏡を販売しており、倍率も8倍~16倍まで幅広く展開されています。大きな買い物ですから、自分に合った製品はどれなのか一度お試しされることをおすすめします。

双眼鏡を買い替えようと思っている方はもちろん、コンサートや舞台での体験価値をもっと高めたいと思っている方にもぜひ検討してほしい防振双眼鏡。皆さまの推し活・オタ活ライフがもっともっと充実しますように♡(平田真碧)

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