【現金vsキャッシュレス】あなたはどっち派?それぞれのメリットorデメリット

現金支払いとキャッシュレス決済、それぞれのメリット・デメリットを調査

みなさんは支払いをするとき、現金派? キャッシュレス派? それとも…どちらかに絞らず、時と場合によって支払い方法を使い分ける派でしょうか?

現代ではさまざまな新しい決済方法が普及してきているため、どれを使うか迷いますよね。今、どんなキャッシュレス決済サービスが人気なのかも気になるところ。

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そこで今回は、株式会社SOKKINが18歳以上の男女70人に行ったアンケートをもとに世間の現金とキャッシュレス決済の利用事情について探っていきます。


現金派?キャッシュレス派?

現金かキャッシュレスどちらを利用することが多いか聞いてみると、全体では「キャッシュレス派」(66%)が多い結果に。年代別に見てみると、20代~40代では70%以上が「キャッシュレス派」と回答。50代以上では過半数以上が「現金派」と回答しました。

【現金派】「キャッシュレスが使えない店がある」理由で現金を利用している人が多数

現金を使う理由として最も多かったのは「キャッシュレスが使えない店がある」(32%)、次いで「現金以外だとお金を使いすぎてしまう」(22%)、「キャッシュレスのセキュリティが不安」(19%)でした。

キャッシュレス決済を導入する店が増えているとはいえ、個人経営の飲食店、交通カードのチャージ、病院での医療費など現金払いのところも多く、これらの場合に「仕方なく現金を利用している」という人もいるのでしょう。

その一方で「あえて現金を利用している」人も。キャッシュレス決済だとお金が減っている感覚が乏しく、つい使い過ぎてしまったり、そもそもセキュリティに対して不安感を持っていたり…実際に個人情報の流出やフィッシング詐欺、決済アプリへの不正ログインなどセキュリティ面での詐欺被害があるのも事実。金銭管理や安全面への懸念から現金を使う人も多いようです。
また災害時の停電、スマホやアプリのシステム障害などに備え、現金を手元に持っておくという意見もありました。

【キャッシュレス派】「お会計が楽」「ポイントやマイルが貯まる」メリットを感じている人が多数

キャッシュレス決済を使う理由として最も多かったのは「お会計が楽」(25%)、次いで「ポイントやマイルが貯まる」(23%)、「現金を持ち歩かなくていい」(15%)でした。

お会計時に小銭をじゃらじゃらと出したり、おつりの金額を考えて支払ったりするよりも、カードやスマホタッチで全額支払うほうが楽だと感じやすいですよね。レジに行列ができているときや荷物が多いとき、子どもを抱っこしているときなどでもパッと支払える手軽さがあります。かさばる小銭やお札を持ち歩く必要がなく身軽に出かけられるのもひとつのメリット。

さらに、キャッシュレス決済ではポイントやマイルが貯まり、ポイント還元キャンペーンなどの利用サービスも魅力。1回で付与されるポイントやマイルは少量でも、こつこつ貯めて年間でみると数万円分相当になることもあるので、とってもお得感があるでしょう。


では…実際にどんな種類のキャッシュレス決済が多く使われているのでしょうか? 

【キャッシュレス決済の利用率】1位「クレジットカード」、2位「コード決済」、3位「交通系IC」

さまざまな種類の決済方法が普及しているなか、利用率が高い順に「クレジットカード」(35%)、「QRコード・バーコード決済」(26%)、「交通系IC」(13%)という結果に。

以前から広く普及しているクレジットカードが大差で根強い人気を見せるかと思いきや、ここ数年で利用されはじめたばかりのコード決済も需要が高いことが分かります。現金のように財布を取り出したり、クレジットカードのように暗証番号の入力やサインをしたりする手間が、コード決済にはありません。支払いがスピーディにできるため、急いでお会計を済ませたいときにも便利ですよね。
また、コード決済アプリのなかには「個人間送金システム」があるものも。実際に、友達との飲み会や旅行でのワリカンなどで「PayPay」を使っている人は多いでしょう。

いつも財布に現金をいくら入れてる?

現金支払いを基本としている人、メインはキャッシュレス決済だけど一応現金も持ち歩いている人。これらの人は普段いくら程度の金額をお財布に入れているのでしょうか?

今回の調査では「5,000円~1万円」が4割で最多に。次に多かったのが「10,001~3万」と少し高めの金額、その次は「1,001~5千円」と少し低めの金額という順になりました。

現金支払いするのはどんな場面?

日常的な買い物において、現金を使うことが多い場面の順に「医療費」(18%)、「食料品」(17%)、「外食」(14%)という結果になりました。

医療費に関しては、規模の大きい医療機関ではカード払いができるところも増えているようですが、一部の病院では現金決済のみのところも。キャッシュレス決済を導入すると手数料が発生するほか、端末自体にコストが掛かることなどから、医療機関側に経営的な負担が出てしまいます。こういった背景から今でも医療費=現金というのが根付いているようです。

また、スマホや機械で決済をすることに対して「複雑でわかりづらい」と感じる世代もいることから、病院やスーパー、レストランでも現金払いをする人が多い傾向にあると考えられますね。

キャッシュレス決済で支払うのはどんな場面?

日常的な買い物において、キャッシュレス決済が多い場面の順に「食料品・飲料」(17%)、日用品・服や身の回りの物」(14%)、「外食」(10%)という結果になりました。

2番目に多く挙がった「日用品・服や身の回りの物」に関しては、ネット通販での支払いも含むことから、クレジットカードやコード決済が利用されやすいと考えられます。4位「交通費」5位「水道光熱費」においてもそうですが、コンビニや銀行窓口、ATMなどへ支払いに行くよりもその場ですぐに決済できるほうがやはりお手軽ですよね。


現金とキャッシュレスはそれぞれ便利なところもあれば不便に思うところもあるため、どちらがよいかは一概にいえません。ですが、将来キャッシュレス化がさらに進んだとしても、災害時や決済システムの不具合などに備えて手元にいくらか現金を持っておくと安心でしょう!

現金・カード・コード決済…それぞれの良いところを取り入れて、自分のライフスタイルに合ったお金の使い方や管理を考え、快適に過ごしたいものですね。(Mai)

情報提供元/株式会社SOKKIN