9割が「辞めてやる!」と思った経験あり!それでも保育士が毎日笑顔でいられるワケとは?

保育士が仕事を辞めたいと思ったきっかけを尋ねてみると、ダントツで多かった回答が「上司や同僚との人間関係」で、なんと6割以上の人が問題を抱えているという結果に。

◆「辞めてやる!」と思うきっかけランキング◆
1位 上司・同僚との人間関係上の問題  63.9%
2位 業務量・残業の多さへの不満    19.8%
3位 園長・施設長に対する不満     16.7%
4位 園が職員を守ってくれない     6.1%
5位 保護者とのトラブル        3.0%
5位 給与面の不満           3.0%
7位 プライベートとの両立への悩み   1.5%
7位 子どもとうまくいかない      1.5%
7位 責任の重さ            1.5%
その他  3.0%
(※株式会社ウェルクス調べ)

3位の「園長や施設長に対する不満」も含めると、約8割が園で働く人同士のトラブルが原因ということがわかりました。

また2割の人が「業務量や残業の多さ」を指摘。子どもを預かっている時間も長いうえに、事務仕事などを含めると、朝早くから夜遅くまで勤務しているという人も少なくなく、なかには体力が続かないという人も。そのうえ給料も決して高くないというのが現実のようです。

一方で、懸念していた保護者とのトラブルや子どもとうまくいかないという人はわずか5%弱でした。

では「辞めてやる!」と思った後は実際どうしたのでしょう? もっとも多かったのはやはり「我慢をしてそのまま働き続けている」という人。実際にそのまま辞めたという人は2割程度で、転職活動などをはじめている人も約2割でした。

■「辞めてやる!」と思った後に具体的に取った行動は?
我慢しつつ働き続けている   32.1%
実際に仕事を辞めた      22.1%
現在転職を検討している    22.1%
その他            17.6%
上司などに相談して解決した  6.1%
(※株式会社ウェルクス調べ)

保育園や幼稚園は個人経営や家族経営というところも少なくなく、先生やスタッフが少人数というところも多いようです。そのため一度人間関係のトラブルが起こると、逃げ場がなく居心地が悪くなるのが現状のよう。うまくいけばアットホームで家族のようなつきあいができる一方で、一度こじれると修復が難しいというのが問題のようです。

でもそんな環境の中でも、子どもや保護者の前ではいつも笑顔の保育士さん。実際はストレスを感じていてもきちんと自分の中で消化する術を身につけている人が多いようです。