今「ワンオペ育児」だと思う人の割合はなんと4割超え…。先輩パパママに聞いた解決策
最近よく耳にする「ワンオペ育児」。ワンオペ育児とは、配偶者の単身赴任など、何らかの理由でひとりで仕事、家事、育児の全てをこなさなければならない状態を指す言葉です。
「ワンオペ」は「ワンオペレーション」の略で、つまりは、お家のこともお仕事のことも何でも、夫婦のどちらかだけが、子どもが生まれる前の倍以上頑張っている状況のことなのです。
どうにかしないといけない状況、ワンオペ育児になってしまう前に対策や夫婦で話し合っておくポイント等はあるのでしょうか。今回は「ミキハウス ベビークラブ」会員による<子育てに関する悩み調査>(回答者4,933名)の調査結果をもとに、パパ・ママたちがどのように悩み、解決しているのかをまとめました。
話題のワンオペ育児。割合はなんと4割超え……
Q.「ワンオペ育児」の状況にあると感じたことはありますか?
「はい」:41.8%
「いいえ」:36.6%
「どちらとも言えない」:21.6%
※仕事状況割合 「働いている」33.0%、「休業中(産休、育休)」42.2%、「専業主婦(夫)」43.7%
ワンオペ育児だと感じている人は41.8%という結果になりました。詳細を見てみると、特に休業中・専業主婦(夫)中心にポイントをのばしていることも判明。「共働きではない=ワンオペ育児でも大丈夫」と思われている家庭が多いことが分かります。
大人ひとりにひとりの子どもの人生を任せるのは、どんなにその大人がスーパーマンタイプでも難しく、危険なことであるように思えますよね。それでも誰にも助けを求められない状況の人が多いようです……。
ワンオペ育児に対する具体的な不満・不安
続いて、ワンオペ育児に対する具体的な不満・不安を聞いてみました。
仕方ないと頭では理解しているが、子どもに何かあったときどうすればいいかと不安。またずっと子どもとふたりきりだと正直息もつまることがある(30歳・女性)
年子育児なので不安でいっぱい。珍しく旦那が土日休みでもいつも通りのワンオペ育児なのが辛い(34歳・女性)
旦那さんが長時間労働なので産後すぐにワンオペ育児がスタートした。毎日不安です(29歳・女性)
とにかくワンオペ育児を強いられている人は不安でいっぱい。でもどうやって解決すれば良いのか分からずに、そのままなんとか生きている状態というのが多いようです。
みんなはどうしてる?ワンオペ育児の解決策
先輩のパパ・ママ達はワンオペ育児をどのように解決したのでしょうか。まずは解決策のフリーアンサーをご紹介します。
ワンオペ育児になるかならないかの違いは、旦那さんが優しくて思いやりのある人か、そうでないか、これに尽きると思います。 同時に、自分が思いやりを持って接することで、旦那さんの優しさを引き出す努力は必要だと思います(33歳・女性)
毎朝の世話や休日の世話は自分の役目、 また、洗濯等の家事も 自分の役目と思っています(37歳・男性)
「できない」と言うこと。夫に頼みたいことを明確にToDoとして伝えること。感情論ではなく、プレゼンするつもりで状況の無理さ加減を説明すること。男女では理解の回路が違うと念頭に置いて話し合うこと(41歳・女性)
「パパ大好きなんだね」「パパの作ったご飯おいしいね」など具体的な言葉で感謝や良い所を言うようにした(37歳・女性)
これらの解決策をまとめてみると、次の通りと言えそうです。
- 専業主婦でも育休中でもとにかく「ワンオペ育児=できない」と伝える。その際、伝えるのは感情的な状況ではなく、数字や具体例を交えた理論的な説明にすること。
- 夫婦で子育てできるように、ちょっとしたことでも感謝の言葉を口にする。(相手に思いやりを持つ)
- やってほしいことを明確に伝える。家庭での役割・役目をお互いが持つ。
まずはひとりで抱え込まない。状況を論理的に伝えてから、一緒に解決策を考えていけると良いようですね。ビジネスでも家庭でも報告・連絡・相談が大切と言えそう。全てがすぐに解決することはないかもしれないですが、一歩ずつ改善していきましょう!
最後に、子育てをしていて嬉しかったことや良かったことを先輩のパパ・ママに聞いてみました。
息子がママに会いたいから生まれてきたんだよ、ママ大好きと言ってくれたこと(40歳・女性/子どもがいる・休業中(産休、育休)
なかなか子どもができなかったので、できない苦しみに比べたら子育ての苦労はそれほど辛くないです。むしろ贅沢な悩みだと思っています。子どもが自分を必要としてくれ、ママと呼んでくれるだけで母になれて本当によかったと実感します。今よりこれからのほうが大変になると思うのですが、母になれた感謝を忘れずに子育てをしていきたいと思います(34歳・女性/子どもがいる(2人)・休業中((産休、育休))
人生山あり、谷あり……。自分達に子どもが授かったことに感謝し、夫婦も互いに感謝しあい生きていく。それはいささか難しいことかもしれませんが、ひとりではなくパートナーや周りを巻き込んで皆で子育てしていくことが大切なようですね。
ワンオペ育児に苦しんでいるからこそ、自分が言われたら嬉しい感謝の言葉を口にする、ちょっとの努力をはじめてみてはいかかでしょうか。(かすみ まりな)
情報提供元:ミキハウス出産準備サイト/URL: http://baby.mikihouse.co.jp/