「なんでそんな返事をするの?」「○○しないでって言ったじゃん」
なんて何気ない一言から始まる夫婦喧嘩。そんなつもりがなくてもあれよあれよとヒートアップしていき、なんだか気まずい雰囲気になってしまっていることも。好きで喧嘩に発展しているわけではない分、「私たちって喧嘩しすぎかな」と夫婦喧嘩に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、株式会社しんげんが結婚経験のある男女200名を対象に行った、「夫婦喧嘩」に関するアンケートの結果を紹介します。
■4割近くが年に1~3回。夫婦喧嘩の平均回数は?
1年間で夫婦喧嘩をする平均回数を聞いたところ、最も多かったのが「1~3回」で39.5%。次いで、「4~6回」が13.5%、「1か月に1回程度」が12.5%という結果となりました。回数を年で振り分けると、数カ月に1回のペースで喧嘩をする人が多いようです。
一方で、夫婦喧嘩を「全くしない」という回答は12%。「喧嘩をせずに、穏やかに過ごせたら…」と思いつつ、なかなか現実的には難しいようです。
■無意識に出ちゃってるかも。夫婦喧嘩の原因1位は「態度や言動」
次に、夫婦喧嘩で1番多いものに関しては1位「態度や言動」が29%、2位「ささいなこと」が14%でした。計算すると3人に1人の喧嘩のきっかけが相手の態度や言動となっていることがわかります。では、さらに詳しく上位4位の原因を選んだ理由とともに紹介していきます!
4位:お金のこと(家計・小遣い)
- ギャンブルでお金を使いすぎてお小遣い以上に要求してくるとき
- 夫が自分の趣味に勝手に生活費のカードを使用していて、明細で知ったとき
- 仕事を私が辞めたときに折半にしていた光熱費や家賃などを払えなくなっても、半分は払えと言ってくる。考え方が合わない
相手がお金を自分勝手に使ったり要求していることが喧嘩の原因になるとのこと。共通の支払い多いからこそ、より気になる部分になっているようですね。
3位:育児やその考え方等
- 子どもの世話の割合や子どもにYouTubeなどの動画を見せる見せないが多いです
- 子供に対する接し方があまりにも悪いと注意してから喧嘩になります
- 育児にもっと自分から積極的に関わって欲しいのに、こちらが指示しないと動かない事でイライラしてしまいます。育児に正解なんてないのに、些細な事でもいちいち私にやり方などを聞いてくるので、少しは自分で考えて行動して欲しい、と喧嘩になります
- 子供の成績、受験など全く興味がないのか聞いても何もいわないから
- 外出先で子どもがわがままなときに私が注意をしないとき
一方に任せっきりになってしまうことが喧嘩の原因になっているようす。実際に、子供の育児に協力的でない、子供のしつけや進路についての教育方針に対し真剣に考えてくれないなどの意見が多く挙げられていました。
2位:ささいなこと
- 長期休暇で自宅に夫がいる時に、些細なことでケンカしやすいです。休暇中に仕事を自宅でやってて、イライラしてるのでそっとしてるのですが、こちらもイラついてきて喧嘩になるパターンです。
- 思い出してもはっきりと覚えていない程度のことから派生しているような感じです
- 料理を二人で作っている時に、ビニール袋が引き出しに入っているので、そこの引き出しにあるビニール袋を取って欲しいと場所まで言っているのに、「どこどこ」といつも言ってくるのが嫌になります。
- 何が原因なのかよくわからないが、相手の気分が悪い時に些細なことで発生します。
- ほんとうにどうでもよい些細なことの方が何故か気になって喧嘩になることが多いです。
喧嘩はしたものの、思い出せないくらい些細なことがきっかけで喧嘩することも多いのだとか。その時のお互いの気分や状況によって喧嘩に発展しまうことがあるようです。
1位:態度や言動
- 相手の言うことに対して無視したり、嫌な返答をして
- 自分の悩み事を相談した時、相手は悩んだりしない性格なので理解してもらえず軽く流されたりすることで喧嘩になります
- 嫁の態度がものすごく悪く気に入らないことがあり、それについて言うと反対に怒ってきて喧嘩になります
- 頼んだことをせず、違うことをやりだし考えてることが違って喧嘩になったりします
- 思いやりない言動が癇に障ることがある
相手の不機嫌な態度、冷たい態度が原因で喧嘩することが多いという意見が寄せられました。特に理解のすれ違いから起こった言動にムカッと来る方が多いようです。
その他
- 時間を守らない。妻は時間にルーズで若いころは時間を逆算して行動することが苦手でした
- 私は家族全員の予定を把握して最後に自分の予定を入れているのに、夫は自分のことしか考えず家族の予定を無視して直前になって言うので予定が狂うことが多く早く言って欲しいと揉める
- 旦那の八つ当たりから夫婦喧嘩になります
■明日に引きずらない!夫婦喧嘩の仲直り期間
喧嘩をすると、引くに引けなくなり仲直りのタイミングがつかめない……なんてこともありがち。そこでここでは、夫婦喧嘩はどのくらいの期間で仲直りをするのか調査してみました。すると、1位は「24時間以内」で41%、2位は「2~3日」で24.5%という結果が出ており、多くはその日のうちに仲直りをしていることがわかります。ではこちらも、寄せられたコメントとともに詳しく紹介していきます。
6位:仲直りしていない
- ずっと仲は悪い状態が続いている
- 仲直りはできずに、だんだん不満がたまっていく
- どんなに注意しても、怒っても、喧嘩しても、全く変わらないから。10年以上変わらないので諦めている。仲直りしようと言う気にもならない
意外と挙がっていたのが「仲直りしていない」という意見。半ば諦めを感じているようにも見えます。どうかお互いに溜め込みすぎないで!
5位:1週間以内
- 喧嘩をすると喋りたくなくなり無視をするので、1週間以内にはアクションを起こすという取り決めを行っていて直接は言いづらいのでメールで会話のきっかけを作ります
- こちらが何で怒っているか知ろうとしない。向こうが折れるのがそのくらいだから
- 週末などゆっくりできた時、くつろいでいる時に大体夫の方から謝ってきます
喧嘩をすると、避けがちになってしまうコミュニケーション。そのため、週末にゆっくり話す時間ができて仲直りするという意見がありました。お互いにゆとりができたタイミングを見計らっているようですね。
3位:喧嘩直後
- 日をまたぐと更に悪化するので、私が悪いわけではないけれどその日のうちに、早い時間にこちらから謝って仲直りします
- 数分時間をおいて頭を冷やし謝る
- その場で言いたい事を言い合うのであとに引かない
- 長引くのが嫌なので直ぐに私から謝ります
- 寝る前に謝って仲直り
喧嘩直後に仲直りするという方では、自分から謝ることを心がけている方が多い印象。仲直りするまでに時間をかけることによって、むしろ悪化してしまうことを気に声も多かったです。
2位:2〜3日
- いつまでも怒っていても埒が明かないので、そのくらいのタイミングで仲直りする
- 少しずつ二人の会話が増えていって、元通りになります。お互い頭が冷えたらちゃんと話し合います
- お互い引きずらないタイプなので2日もすれば普通に戻ります。その間は必要な会話以外無しですが…
- 子どもの学校関係の相談があるなど必ず話をしないといけないシチュエーションになるのでそれをきっかけに話し始める時が仲直りのタイミング
- ヒートアップした気持ちを鎮めるのに夫側が時間を要するため
2〜3日の間で話すきっかけができ、それが仲直りのタイミングになるという方がいらっしゃいました。またそれくらいの時間が経たないと相手の怒りが治らない、と答えた方も。
1位:24時間以内
- 自然とお互い怒りがなくなるので
- 気付いたら普通に話してていつも通りになっている感じです
- 子どもがいるので長引かせても雰囲気良くないのでできるだけ早めに戻すようにしている
- 普段通り会話して日常生活を送る。夫から謝罪される
- お互いの怒りが収まったら自然と仲直りしている
24時間以内で怒りが冷めるという意見が多く見られました。そのため、1日の中で一定の時間を置くことを意識している方も多いようです。その後、自然に仲直りする or いつも通りになっているという意見で分かれていました。また、子どもがいる場合には、子どもへの影響も考えて仲直りをしているという方も見られます。夫婦だけではないからこそ、早めに解決をすることで、家庭内に気まずい雰囲気が漂うことがないようにしているようでした。
■ポイントは“寄り添い“。早めの解決が吉な夫婦喧嘩
今回のアンケートでは、年で平均1~3回喧嘩が起こっており、その原因として多くが相手の「態度や言動」からきていることがわかりました。その上で、「24時間以内」に仲直りする方が多いとのこと。仲直りまでの期間については、その日中までとはいかなくても、なるべく早く解決しようする様子が見られました。どうしても意地を張ってしまいがちな喧嘩だからこそ、どちらかが折れることで相手に寄り添うことができるかというのも重要なようですね。(岡美咲)