友達から相談を受けたり、ときには直接会ったり、話したりと身近な異性のひとりでもある「友達の恋人」。それだけに、イケナイことだと知りつつも、恋心を抱いてしまうことがないとは言い切れません。「いつの間にか」と、自分では操作できない感情でもあるからこそ、もし好きになってしまった時、どんな行動をすればいいのでしょうか。相談しにくく、悩む方もきっといるはず。
そこで、株式会社ネクストレベルが運営するマッチングアプリ大学が18歳～39歳の男女203人を対象に行った、「友達の恋人への恋心」に関するアンケート結果を紹介します。
■「友達の恋人を好きになってしまった…」そのときどうする？
友達の恋人を好きになってしまったかも……。そんな時、あなただったらどう行動しますか？
アンケートの結果を見てみると、男女ともに「あきらめた」が１位に。その理由は以下の通り。
【あきらめた人の意見（男性）】
- 友だちとの関係性と周りからの目を気にしてしまい、彼女のことはあきらめました。好きで奪いたい気持ちもありましたが、そこまでの勇気がありませんでした。（神奈川・26歳男性）
- 正直、私が行動を起こせば略奪も可能だったと思います。しかし、何度も自問自答をした結果、私にとって一時的な恋心よりも、長い時間を過ごした友人との友情を大事にするべきだと思いあきらめました。（大阪・26歳男性）
【あきらめた人の意見（女性）】
- 好きになってはいけない相手だと思い、あきらめるようがんばった。（京都・23歳女性）
- 私にとって一番大事なのは友だちで、友だちの幸せを壊すようなことは絶対にできないので、この想いは自分の中で終わらせようと決めました。時間はかかりましたが、あきらめられました。（大阪・34歳女性）
男女ともにやはり「自分と友だちの関係」や「友だちの気持ち」を考えると、恋はあきらめざるを得なかったという意見が大多数でした。そして、あきらめることは簡単にできないものの、アプローチするわけにもいかない……そんな結果が、男女とも２位の「そっと思い続けた」ということなのかもしれませんね。
【そっと思い続けた人の意見（男性）】
- 友だちとの関係を壊したくなかったため、心の中だけで我慢していました。（青森・35歳男性）
- 好きになってしまったことに対して友だちに申し訳ないと思っており、できる限りバレないようにしている。（愛知・30歳男性）
【そっと思い続けた人の意見（女性）】
- 友だちには悪いと思ったが、好きな気持ちはそう簡単に変えられなかったので、気持ちを伝えずに近くにいた。（兵庫・33歳女性）
- 友だちを悲しませるような選択肢はなかったですが、好きという気持ちを否定する気もなかったので、ただ想っていました。（埼玉・25歳女性）
■「相手に告白」なかには攻めの行動も
注目すべきは「相手に告白した」人の割合。女優は4.3％に対し、男性は約3倍の12.6％が「相手に告白した」と回答。「告白まではいかないものの相手にアプローチをした」と答えた人も男性が17.3％、女性は11.2％と、男性の方が行動に移す人が多いことがわかりました。では、実際に「気持ちを伝えた」という方のコメントを見てみましょう。
【相手に気持ちを伝えた男性の意見】
- 自分の気持ちに嘘がつけず、告白しました。（三重・21歳男性）
- LINEで「好きになってしまった」と伝えました。（千葉・27歳男性）
- 当時は、学生だったので気持ちに正直過ぎて、後先考えずに好きな気持ちをぶつけてしまった。（山梨・31歳男性）
気持ちを抑えきれない、自分の気持ちに嘘はつけないという情熱的な男性の声が目立ちました。ただ、あくまで「正直に伝えたい」「整理をつけたい」という思いが垣間見えますね。
■過半数が「とくに進展なし」
好きになってしまった友達の恋人とその後の関係については、男女ともに「とくに進展なし」が半数を超える結果となりました。先のランキングにも出ているように、男女ともに「あきらめる」「そっと思い続ける」など告白やアプローチをしない人の割合が多いこともあって、関係が進展することはあまりないようです。
- 今も友だちが彼女と付き合っているので、彼女と自分も友だちとして交流している。（千葉・29歳男性）
- 今もお互いに友人として理解し合えるような関係であり、定期的に食事をしながら楽しく過ごしている関係です。（愛知・31歳男性）
- 「（彼からしたら）彼女の友だち」という関係のまま何も変わっていません。（大阪・34歳女性）
- 気持ちを伝えていないから、ただの友だちの彼氏。（岐阜・23歳女性）
実際、上記のような声も寄せられています。
一方、男性の9.2％、女性の8.6％は「自分と交際した」と回答。友達の恋人に対して「告白した」「告白まではいかがないがアプローチをした」人にしぼって結果を見てみると…
男性が26.9％、女性は38.9％が告白やアプローチの結果「交際した」と答えています。友だちの恋人を奪ってしまうことには賛否両論ありそうですが、告白やアプローチを経て交際に至る人も、実際少なくはなさそうです。なかには時間をかけて、段階をおいながらアプローチをしていった方もいるのではないでしょうか。
- 告白してしまえば友情関係が壊れるため、我慢しながら自分を好きになるように陰ながら努力していました。結果、付き合うことができました。（広島・29歳男性）
- 自分の想いを伝えないとモヤモヤするため告白し、2年付き合いました。（福島・32歳男性）
- 行動しないと後悔すると思ったから気持ちを伝えて、現在も付き合っています。（神奈川・23歳女性）
■「あなたの恋心」友達は気づいていた？
自分の気持ちや相手との関係性はひとまず置いておいて、友達はあなたの気持ちに気づいているのでしょうか？今回のアンケートからは、男性52.9％、女性は65.5％が「自分の気持ちは友達に気づかれていない」と回答。
- 気付かれるような行動は一切していない。（北海道・33歳男性）
- そっと思い続けただけだから、バレてはないと思う。（佐賀・21歳男性）
- 誰にも伝えていないので、何も知らないと思う。（栃木・21歳女性）
- 普通に友だちから恋愛相談があるので、気付いていないと思う。（福岡・29歳女性）
ここにも、「友達と自分との関係性」や「友達の気持ち」を思った行動の結果が表れていますね。
そして男女ともに２位は「わからない」という回答が挙がりました。友だちに聞くわけにもいかないですし、気付いていたかどうか、真相は闇の中。友だちが気付いているのか・いないのか、わからぬままハラハラドキドキという方も男性31％、女性24.2％いることがわかります。この場合、自分が意図していない行動や反応を振り返った時に「気づかれているかも」と感じているようです。
- 直接聞かれたりはしていないが、彼女と親しい様子は見せてしまっていたかもしれない。（神奈川・31歳男性）
- 気が付いていない気もするが、実際どうだったか分からない。（東京・38歳男性）
- 彼を褒めたりしたので、もしかしたら疑問に思われたかもしれないが、一般的な社交辞令の範囲に収めたと思う。（千葉・34歳女性）
- 顔に出やすく、その人の話をした時に顔が赤くなったりしていたので、友達が気づいていたかもしれない。（大阪・25歳女性）
■約8割が「以前と変わりなし」。変わらず続く友達との関係
その後の友達との関係を聞いたところ、男女ともに約8割が友だちとの関係は「以前と変わりない」と回答しました。「前より仲良くなった」を合計すると、約85％が友だちとの関係が良好だとわかりました。恋心を抑えてあきらめた人も、そっと想い続けた人も、あるいは相手に告白やアプローチをした人も…、その後の行動を問わず8割もの人が友だちとの関係は維持できたということになります。だからと言って、「相手をあきらめる必要はない」とは言い難いですが、友情はそんなに簡単に壊れてしまうものではないのかも……
■もしもまた、友達の恋人を好きになりそうになったら……
今後、もしもまた「友達の恋人を好きになりそうになったら」どうするのか尋ねたところ、結果は男女で大きく差が出ました。女性は「好きにならない努力をしたい」が1位で半数以上の56.0％を占める結果に。
【女性の意見】
- 持つべきものは友だちだと思う。仲がいい友だちだと異性の好みが合うのもわかるが、男関係で揉めるほど惨めなことはないと思う。（大阪・25歳女性）
- 自分が辛い思いをするのが嫌だ。振り回されたくない。（千葉・33歳女性）
- 好きになってもいいことがない。（福岡・23歳女性）
どんな結果になったとしても、友達の恋人を好きになったことへの後悔や苦労をした人が多かったようす。比較的、友達の彼氏を好きになってしまうこと自体にネガティブな感情を持つことが多いので、より「友情か恋か」を迫られるようですね。
これに対して男性は「好きになってみないとわからない」と回答した人が40.2%。そして「好きにならない努力をしたい」は女性の約半分の27.7%でした。
【男性の意見】
- 誰を好きになるかなんて分からないので仕方ないと思います。次にそのような場面になった時も友人や彼女との関係性を考慮してどうするか考えます。（千葉・29歳男性）
- 友だちとその彼女が円満であったらつけ入るすきがない。仮に不仲であった場合には、彼女をフォローする可能性がある。（静岡・32歳男性）
- 好きになること自体は悪いことではないが、その子と友だちがうまくいっているのであればどうにもならない悲しいことだと思う。が、うまくいっていないのであればみんなにとって最もいい選択は変わってくるかもしれないので、時と場合によるのではないだろうか。（島根・28歳男性）
あくまでも友達と相手の関係性を見ながら行動を考えるようです。自分が入る隙があるのかが、男性とっては重要なのかもしれません。女性と比べて、男性の方が友情と恋愛が切り分けている印象を受けますね。
■「好きな人は友達の恋人」なみなさんへ：男女別アドバイス
今回、過去に友だちの恋人を好きになった経験がある皆さんからいただいた、道ならぬ恋に悩み中の人に経験者としてのメッセージやアドバイスを紹介していきます。
【男性の意見】
- とにかく自分の気持ちに素直になったほうがいいと思います。一生友だちと人生を共にするわけではないので、あまり遠慮しすぎるのも良くない。（東京・38歳）
- 上手くいくようにずるくても恋を叶えて下さい。（岡山・37歳）
- 好きになった彼女と友人、どちらが大切かだなと感じました。彼女を選んだ際には失うものも大きいので、相当な覚悟と本当に好きという気持ちが重要です。（福岡・33歳）
- 歴史のある友情のほうがかけがえのないもの。（東京・36歳）
- 友人に直接相談してみましょう！ケンカしましょう！それで切れてしまうようならば、友だちとはその程度だったのです。（大阪・26歳）
【女性の意見】
- ワンチャン狙おう。（宮崎・28歳）
- 相手がいるとわかっていても、感情はコントロールできないし辛いと思います。何年かしたらあんなこともあったな、楽しかったなと思える恋愛にして欲しいです。（三重・18歳）
- どこが好きなのか、ほんとうに自分に必要な相手なのかよく考えることが大事。（大阪・25歳）
- 誰を好きになろうが自由だけど、大人になると新しい友だちはなかなかできるものではない。（京都・23歳）
- 友だちの彼氏だからこそ好きになったのかもしれない。（神奈川・34歳）
みなさんの気持ちに合ったアドバイスはありましたか？友だちの彼氏・彼女を好きになってしまった時の行動に正解はありませんが、友情と恋心、どちらもきっとかけがえのないものであることに変わりはありません。今回の記事やアドバイスをもとに、後悔のない選択をして下さいね。(岡美咲)
