「あなたはひとりじゃない」と伝えたい—。AAA・與 真司郎が見出したオンラインサロンの可能性【独占インタビュー第2回】

オンラインサロンをスタートした與さん、LGBTQ＋にも配慮したその活動内容や目標について【第2回／全3回】

與さんが作ったオンラインサロン「SHINJIRO ATAE Official Online Salon You Only Live Once」は、全ての人が心も身体も健康に、笑顔になれることを目指す場所。LGBTQ＋当事者やアライ（同志）も多く集まるその場所で様々な刺激を受け、「活動が楽しくて仕方ない」と語る與さんにオンラインサロンの良さについて聞いてみました！　

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僕のオンラインサロンは、ポジティブに変わりたい人の相談の場であってほしい

「オンラインサロンは、ファンクラブ的な要素とみんなが集まるコミュニティ的な要素があって。ライブ配信することもありますし、タイムラインに仕事のビハインドをアップすることもあります。LGBTQ+やメンタルヘルス、英会話などについてチャットで意見を交わせるので、みんなが自由に相談しあって、すごくいい雰囲気なんです！ 自分もよくスレッドを見にいってますね。ファンの方とさらに密なコミュニケーションを取れるようになって、気持ちの距離がより近くなりました。『このサロンに出会えたおかげで毎日頑張れています』なんて言ってくださる方も。有料のオンラインサロンだからこそ、冷やかしもないですし、優しい人達が集まる素敵な空間になっていますね。

今後はもっと、人を前向きにできるようなコンテンツを増やしたいですね。ファンクラブ的な側面というより、コミュニティ的な側面を伸ばしていきたい。LGBTQ+の人はもちろん、自分を変えたいと思う人が、安心して相談できる場を提供できたらなと」（與さん・以下同）

LGBTQ+の悩みについて理解し、誰もが悩みをシェアできる世界に

「最近LGBTQ+という単語をよく聞くようになったと思うんですが、実際彼らがどんな悩みを抱えているかまでは分からないことが多いんじゃないかな。当事者の僕もまだまだ勉強中ですし、『遠くの世界のこと』のように感じる人はまだまだたくさんいる気がします。そうなってしまうのは、彼らが悩みを話せない状況が続いているから。近くにいてもセクシャリティを隠している人が多い。もし勇気を出してカミングアウトする人がいたら、あまり否定せず素直に聞いてあげてほしいですね。わからないことがあれば、ネットなどで検索して理解する努力をしてもらえたら、きっと当事者はうれしいと思います。LGBTQ+の僕らからすると、自ら欲しくて悩みを抱えた訳ではないんです。もし可能なら、悩みのない状態で過ごしたかった。自分のセクシャリティを受け入れているし、恥ずかしいことはなにもないと思いますが、悩み続けた時期の辛さを考えるとマジョリティに生まれていたらと思わざるを得ないんです」

ひとりで悩んでいる君へ。同じように悩む仲間は、この世にたくさんいるはず

「僕のオンラインサロンでは、LGBTQ+についての情報や悩み相談もたくさん寄せられています。すごくいいコミュニティですよ。LGBTQ+当事者の方でもし悩んでいる人がいたら、『あなたはひとりじゃない』と伝えたいです。同じように悩む仲間や共感してくれる人が必ずいますから。『恋人や友達なんて一生できないかも』なんて思うかもしれませんが、頑張れば必ず道は開けるはず。諦めずに前向きに生きてほしいですね。

もし苦しくてどうしようもなくなったら、今いる場所から出てください。あなたをありのまま受け入れてくれるコミュニティはどこかに必ずどこかにあるんです。今の状況をゼロにして新天地を探すのは確かにしんどいことですが、信じて動いてほしいですね。今やオンラインでも人と繋がれる時代。仲間も見つけやすくなっているし、匿名で相談することもできます。

本当は、カミングアウトなんて必要ない〝誰もが自分らしくあれる世界”になってほしいんですけどね。でも2023年はまだそうじゃない。少しでも早く実現するよう、自分も頑張っていきたいです」

日本に根付いてほしいのは〝メンタルヘルス〟への正しい知識

「〝メンタルヘルス〟という言葉を日本で使うとギョッとされたりするんですが、ストレスの多い現代社会では重要な部分だと感じています。SNSの影響で、みんな大なり小なりストレスを抱えているし、どんなにタフな人でも誹謗中傷に晒されると落ち込んだり病気になったりする。日本人って頑張り屋さんが多いから、休まないですよね。精神的にしんどくなったら、SNSを見るのをやめて休みを取るのがおすすめです。ニュースや友達の投稿をあえて見ず、情報をゼロにしてみると〝見えなかった景色〟が見えるようになったりするんですよね。

イライラしたりクヨクヨしたりするときは、いつもと違うことをやってみる。好きな音楽を聴きながらちょっと散歩するでもいいんです。もちろん、メディテーションやヨガをしたり、メンタルヘルス系の本を読むのもおすすめ。僕もね、心配や不安に駆られることがあるんです。そんな時は信頼できる人に電話したり、ジムで汗を流してみたりして、メンタルヘルスに気を使います。

自分でメンタルの回復方法を知っておくことはとても大切。SNSを見ていたら、みんな幸せそうに見えますよね。でもあれはいい所しかアップされていないと思うんです。誰しも必ず悩みがあるし、楽しいときばかりではないんです。幸せでいる秘訣は『不安を解消する方法を知っているかどうか』なのかも」

オンラインから飛び出して、リアルな交流も！ ハイブリットなコミュニティを目指して

「今後オンラインサロンでは、オフラインイベントもやっていきたいなと思っています。今までのようなトークショーだけではなく、新たな挑戦をしていく予定です」（第3回へつづく）