子どものウミガメ「ワオ」が、世界中の海を旅し、他のウミガメやイセエビおじさん、イソギンチャクおねえさんやジンベエザメさんなど、さまざまな生き物と出会って成長していく物語も一緒に楽しむことができるこの一冊。
旅の中でさまざまな出会いや別れ、喜びや悲しみ、恐怖など、さまざまな体験をしていくワオ。読み進めていると「私も今の場所だけにとどまっていないで、なにか一歩踏み出してみると新しい世界が開けるのかも……」と思い、勇気が出てくる本です。
ウミガメはもちろん、差しはさまれる海の中の風景もとても素敵。この世のものとは思えないような美しい色彩が、自分の知らない海の底に広がっているのか……と思うと、もっとこの世界を知りたい! と、旅にも出たくなります。そう、なんだか読んでいると気持ちが前向きになったり、背中を押してもらえたりする本なのです。
実は、撮影が難しいことから、アオウミガメを主役にした写真集は、ほとんどありません。
しかし、撮影をし、物語を書き下ろした古見さんは、ウミガメに魅せられて「ウミガメの本を作りたい」と、ガラパゴス、フィリピン、沖縄などで5年もの歳月をかけて、ウミガメと寄り添いながら、ウミガメの写真を少しずつ撮影してきたそう。
そんな古見さんの愛があふれたこの1冊、ぜひお手にとってみてくださいね。(後藤香織)
『WAO!』
写真と物語/古見きゅう
¥1,000+税(小学館)
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