南の海に浮かぶ、直径33mの無人島。
そこには、2匹の犬と1匹の猫。13本のヤシの木と、小さなコテージ。
島の周りをぐるりと囲むサンゴ礁は美しく、ときにイルカも遊びにやってきて、一緒に泳ぐこともできる……。
360度パノラマの風景はどの時間も美しく、夜には天の川をのぞむことができる。満天の星空の下、ビーチチェアに寝転んで空を見上げながらお酒を飲む……。
これは、物語の中の話ではなく、この世界のどこかに実在する島の話です。
毎日さまざまなことで疲弊している私たちが思い描く「ああ、南の島に逃亡したい!」を体現したような場所を映しとった写真集『きせきのしま』が発売されました。
ページをぱらぱらとめくっていると「ここは天国ですか?」と思う写真がたくさん。
現実を映しとった写真というよりも、理想の世界を描いた絵のようにも見えます。淡く柔らかな色彩で表現された直径33mの島の写真は、まさに夢物語。
世界のどこかにこんなに美しい島があることを知るだけで、「世の中にはこんなにきれいな場所があるのだから、目の前の小さなことで落ち込んでいられないな」と思って日々頑張れるような気もします。
写真集発売にあわせて、本文に使われていなかった「きせきのしま」の写真を、本の印刷では再現しきれないさらなる美しさで表現した写真展が、新宿のコニカミノルタプラザにて9月19日まで開催中です。こちらは入場無料なので、気になる方は是非行ってみてくださいね。
さて、この美しい写真を撮った写真家・むらいさちさんのインタビューを、次回から2回にわたり、写真たっぷりでご紹介します!(後藤香織)
きせきのしま
写真:むらいさち 言葉:Caravan
1,000円+税 小学館
むらいさち 写真展 「きせきのしま」~ちいさな島の夢のはなし~
場所:コニカミノルタプラザ(東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F)
期間:2014年9月9日(火)~9月19日(金) 10時半~19時(最終日は15時まで)
入場無料
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