以前に比べると、「結婚しない」そんな選択をしやすくなったものの、「結婚しないの?」「結婚した方がいいよ~」という結婚を前提とする言葉を掛けられる機会はまだ多いのではないでしょうか。特に、身近な友人などが結婚すると、「まだまだひとりでいるのも楽しいけど、やっぱり結婚した方がいいのかな…」なんて考えることもありますよね。
そこで、株式会社オノフが16歳~69歳の未婚女性2816人を対象に行った、「結婚観」に関するアンケートの結果を紹介します!
■約5割が回答「結婚願望ありません」
未婚女性に結婚願望の有無を聞いたところ、50.9%が「結婚は考えていない/したくない」と回答。一方で「絶対に結婚がしたい」の割合は10.5%「いい人がいれば結婚したい」は38.6%という結果になりました。
■1位は「人と住むのが負担」。結婚願望がない理由って?
それでは、結婚願望がない理由としてどんなものがあるのでしょうか?「結婚願望がない」と回答された1433人により具体的に聞いてみました。
すると、全体では「人と一緒に住むことが負担に感じるから」が最も高い結果に。5位以上にランクインした理由を年代別に見ると以下の通りなっています。
【19歳以下】
1位:自由な時間が欲しいから(32.8%)
2位:必要性を感じないから(29.5%)
3位:結婚に憧れがないから(25.4%)
4位:独り身の方が向いているから(24.6%)
5位:子供はいらないから(23.8%)
19歳以下では「収入を自分のために使いたいから」が、他の年代よりも高い傾向が見られます。バイトなどを始めることで、自分が自由に使えるお金が増える時期。結婚などの将来を見据えてというより、まずは自分のために使いたいと考える人が多いのではないでしょうか。
【20代】
1位:自由な時間が欲しいから(28.7%)
同率2位:独り身の方が向いているから(24.5%)
同率2位:人と一緒に住むことが負担に感じるから(24.5%)
4位:結婚に憧れがないから(22.7%)
5位:結婚に対して良いイメージがないから(21.0%)
【30代】
1位:人と一緒に住むことが負担に感じるから(42.9%)
2位:独り身の方が向いているから(38.4%)
同率3位:自由な時間が欲しいから(33.9%)
同率3位:結婚に対して良いイメージがないから(33.9%)
5位:子供はいらないから(33.3%)
30代では「子供はいらないから」が他の年代よりも高い傾向が見られました。また、「結婚に対して良いイメージがない」という回答の割合も33.9%と、年代を通してみても高くなっています。周囲で結婚している人も増えることから、実感的に考える方が増えているのかもしれません。
【40代】
1位:独り身の方が向いているから(45.0%)
2位:人と一緒に住むことが負担に感じるから(41.4%)
3位:結婚に憧れがない(35.9%)
4位:必要性を感じないから(33.1%)
5位:結婚に対して良いイメージがないから(30.9%)
【50代以上】
1位:人と住むことが負担に感じるから(44.7%)
2位:独り身の方が向いているから(47.0%)
3位:必要性を感じないから(38.1%)
同率4位:自由な時間が欲しいから(31.5%)
同率4位:結婚に憧れがないから(31.5%)
平均してどの年代でも変わらなかったのが「自由な時間が欲しいから」という理由。趣味に関しても以前よりも寛容になり、より「自分の好きなことに時間を費やしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。結婚すると相手と過ごす時間もあるので、少なからず一人の時より自由に過ごせる時間は減りますよね。そんな部分も全体1位の「人と一緒に住むことが負担に感じる」という理由にも繋がっているのかもしれません。
他にも、「結婚に憧れがない」や「独り身の方が向いているから」という理由が多く挙がっていることからも、結婚して一つ屋根の下でずっと一緒にいる必要性を感じていないことが推測できます。
■ちなみに結婚願望がある理由って…?
「絶対に結婚したい」と回答した297人の意見を見てみると、全体で最も多かったのが「好きな人/パートナーとずっと一緒にいたいから」という回答。これは、19歳以下〜20代の中でも、他項目と比べて高い傾向が見られます。また、30代では「子供が欲しいから」、40代では「支え合える家族が欲しいから」、50代以上は「良き理解者が欲しいから」が他項目と比べて高く、共通して「側にいてくれる存在が欲しい」という理由が結婚願望のある女性の中で大きいことが見えてきました。結婚願望がない女性の中で、「人と住むことが負担に感じるから」という理由が大きいことを考えると、誰かと過ごすことへの考え方の違いが結婚観にも表れているようですね。
■全然アリ!結婚しない選択肢
結婚したい派としない派の一番の違いは、「誰かと一緒に過ごしたいか」。今は「ソロ活女子」という言葉もあるように、趣味に仕事にと自分なりに充実した生活を選択することもできます!一生に一度の人生だからこそ、自分に時間を費やすのもアリなのではないでしょうか!(岡美咲)