「犬を飼う」前に知っておきたい。「犬の一生にかかるお金」事情 

SNSの動画やTV番組のペット特集などでも多く取り上げられる「犬」。愛くるしい仕草やふわふわとした毛並みなど、癒されますよね。「家で飼いたいな」と考えたことがある人も少なくないはず。しかし、「犬を飼う」と言っても、迎えるまでの環境づくりに、日々必要な食事や衛生用品など用意するものはたくさんあります。

そこで株式会社モデル百貨が犬の飼い主1409人を対象に行った、「犬の一生にかかるお金」に関する調査結果を紹介します!

 

■平均388万2754円!犬を飼うためには必要

調査の結果、犬を飼うためにかかる一生の費用は全種平均で388万2754円という結果が出ました。犬の大きさ別に見ると、最も費用がかかるのは大型犬で452万5566円。次いで小型犬が365万1586円、中型犬が347万1156円となります。大型犬の場合は450万円以上、小型犬と中型犬でも350万前後必要であることがわかります。想像していたよりもかかるように感じる方もいるのではないでしょうか。ちなみに、今回「犬の一生にかかる費用」の対象となっている項目は下記の通り。

 

【犬の一生にかかる費用】

  • 食費:主食代とおやつ代の合計
  • 消耗品・雑貨:ペットシーツ・消臭スプレー・オムツなどのトイレまわり消耗品代、おもちゃ・洋服などの雑費
  • 冷暖房費:犬を迎えてから増えた分のエアコンなどの電気代
  • ペットサロン代:トリミングやグルーミングなどのペットサロンの利用料金
  • 医療費:病気やケガなどの通院費、健康診断、狂犬病予防接種、ワクチン接種、ペット保険
  • 初期費用:犬自体の購入代金、犬を迎えるにあたってかかった準備費用(畜犬登録、マイクロチップ装着、ベッドやトイレなどの備品の購入)、避妊・去勢費用

それでは、これらの項目についてさらに細かく紹介していきます。

 

■全体の約15%!トイレに関する費用

ペットシーツや消臭スプレーなど、犬のトイレに関する費用は一生分で全種平均57万6,171円という結果になりました。全体の約15%を占めています。一生分の費用で見ると費用がかかっているようにも見えますが、1か月で考えると平均3253円とそこまでかかっているようには見えません。毎日使うものであり、ペットシートや消臭スプレーなどの消耗品だと考えると妥当な金額なのではないでしょうか。

 

■1年間で平均1万95円UP。冷暖房事情

犬は人に比べて暑さにも弱いです。そのため、家に残して出かける時などはエアコンをつけて出る方も少なくありません。そこで、愛犬を迎えたことで増えた冷暖房の使用期間から犬のためにかかる冷暖房費を算出。すると、全種で平均した場合、一生で14万9002円、一年だと1万95円増えたという結果が出ました。犬の大きさ別に見ると、大型犬が8735円、中型犬が8110円、小型犬が1万3443円と、ここでは小型犬が最も費用としてかかっていることになります。暑さに弱い犬種で見ても、鼻が短い短頭種であるパグや足の短いダックスフンドなど、小型犬が多い印象。そのため、特に室温に気をつける必要があることが関係しているようです。

 

■ときどきかかる。だけど、大事な医療費

医療費として、病気やケガの時の病院代、健康診断の費用、ワクチンの接種費用、そして万が一のためのペット保険料などがかかります。そうなると、医療費だけでも全種平均で見ると一生で79万3905円という結果が出ました。ワクチンには任意で受けるものもあれば、年に1回義務付けられている予防注射まであるので、費用面だけでなく、それらを理解したうえで家族に迎え入れましょう。ちなみに、医療費や冷暖房費に加え、ペットサロンの費用などを合わせると一生分で100万円以上。ときどきかかる費用ではありますが、犬の健康や清潔さを保つうえでは必要な費用です。

 

■理解したうえでお迎えを

「かわいいな」「癒されたいな」犬を飼うきっかけは様々ですが、共に生活して命を育てるうえではかかる費用も考えなくてはなりません。無責任に迎えてしまっては、犬もかわいそう……「愛する家族」になるからこそ、しっかりと育てることができるのか、かかる費用などを知ったうえで家族として迎えてあげましょう!(岡美咲)

 

情報提供元/株式会社モデル百貨、Moneygeek