岸優太「男女問わずギャップがある人にグッとくる」最近愛されていると感じたことは?

岸 優太、初主演映画『Gメン』は、アツ〜い青春映画!

映画『Gメン』で、仲間思いで何事にも100%で挑むまっすぐだけど不器用な主人公を演じている岸 優太さん。映画化にあたり、この役は岸さんしかいない! と決まっていたほどまさにぴったりの役柄! “青春”をテーマにお仕事や愛について語ってもらいました。


まるで自分の分身のようだったという役柄や、初の本格アクションシーンなど、映画『Gメン』について聞いてみたら、ますます映画の公開が楽しみに♡

映画初主演で、座長としてはどうでしたか?

「撮影中は、いい意味でも悪い意味でも、主演を強く意識したことはなかったかな。それよりも、みんなで一緒に作り上げたっていう感覚が強いです。主演だからっていうのは関係なく、全力でやらせていただきました。強いて言えば…撮影が終わって帰るときに、偉い方々が『お疲れさまでした』って一列でお見送りをしてくださって、感動したことくらい(笑)。撮影現場への差し入れですか? はい、しましたっ。したんですけど、詳しくは覚えてない! っていうくらいがカッコいいって思ってます(笑)」

アクションシーンもたくさんありましたが、どんな準備をしましたか?

「ここまでのアクションシーンはやったことがなかったので、危険という面も知りました。タイミングや距離感、角度を少し間違えただけで、相手にケガをさせてしまうこともあるので。アクション監督さんが、カッコいい見せ方を教えてくださいましたし、映像がめちゃくちゃカッコよく仕上がっているので、『岸、すげぇ』みたいに見えるかもしれないですけど、みなさんが思っている以上に、アクションはやってないです(笑)。あと、動き的にもダンス経験が役に立つのかなって思うじゃないですか? そうではないっていうことを僕が証明しました(笑)」

完成した映画を観て、実際の“岸さんらしさ”が出ていると感じましたか?

「そうですね、それはあったと思います。自分と役柄の境界線がわからなくなるっていうのが、いちばん役柄に近づけることだと思うんですよね。お芝居に“自分が出る”っていうのもいいんじゃないかって、今回の役柄に関してはそんなふうに感じました。共演者の方々との現場の空気感も、すぐにできあがって、きっかけはもう忘れちゃいましたけど、仲よくなるのは早かったです。その雰囲気は映画にも出ているんじゃないかな。だからこそのアドリブも多かったし。アドリブに関しては、もう大変(笑)。最初に誰が笑ってしまうかみたいなところはありましたね」


映画の撮影現場でも常に愛されキャラだったという岸さん。愛についてのあれやこれやをアツく語ってください!

「モテ伝説? まったくないです、マジでないっす。きっと全員後悔していると思います(笑)。小さい頃は、みんなが自分のこと好きなんだなって勘違いしてたんですけど、バレンタインデイで違うっていうことに気づきました。当日、下駄箱にいっぱい入ってるんだろうなぁって想像しながら学校に行ったら、1個も入っていなかったです」

「最近愛されていると感じたことは…うーん、いつだろう? いや、毎日感じているはずなんです。ってか、愛されていると感じないとダメですよね。そういえば、昨日の夜遅くにコンビニに行ったとき、店に入る瞬間、外にいたミニチュアダックスフントが〝ワンッ〟って吠えたんです。多分、好きだって言ってくれてたんだなぁと思って、愛を感じました(笑)」

「これは男女問わずなんですけど、ギャップがある人はステキですよね。映画の中に登場するレイナも、強がっているんだけど実は繊細で恋愛にも奥手で、そういう意外性は最高! 光と影を持っていて、それが見えたときにグッときます。僕自身のギャップは…、なんだろうなぁ、わりと皆さんが思っているイメージに近いと思いますよ。でも、語るよりは、まぁ、どこかでポロッと出ちゃったくらいがちょうどいいと思うので、模索中ってことでお願いします(笑)」

「映画『Gメン』の登場人物って、全員が強烈なキャラクターで、それぞれ愛せるんですよ。その中でひとりを選ぶとしたら…いやぁ、かなり難しいですけど、自分が演じさせていただいた勝太かな。ちょっとダサいところも堂々と見せてしまうカッコよさっていうのかな、結局全部カッコいいじゃんって思わせる、ありのままに生きている姿が素晴らしいと思います」


優しくてやわらかい雰囲気で天然なのにどこか賢さも備えて、まっすぐな強さもあって──。岸さんにしかない世界観はまさに沼!

岸さんの“青春的思い出”を教えてください!

「友達とめちゃくちゃ暑い日に、アイスを買ったんですよ。友達はみんなソーダ味だったんだけど、僕は梨味。青春の思い出といえば、梨味のアイス(笑)。今年も青春を思い出すために、食べないとなぁ。まぁ、あとは部活かな。ずっと野球をやっていたんですけど、やっぱり何かを全力でやるっていうことが青春で、それは今でも思い出に残っています」

友達や仲間が悩んでいるときは、真正面から支えるタイプ? それとも陰ながら支える?

「難しいですよね、なるべくは“陰ながら”かなぁ。なんていうか、多くを聞かれないほうが助かることもあるんじゃないかなって。でも、相手の性格とかによって変えるかもしれない。自分が反対の立場だったら、その時々でも、多分悩みの内容によっても違うと思うから、察してください! 空気を読んでほしい。めんどくさいやつなんですよ、僕(笑)」

友達関係で大切にしていることはありますか?

「連絡に関しては、信じられないくらいルーズなので、僕(笑)。気を使うときは使うけど、基本的には無理をしない関係っていうのがいちばんいい。たとえば、会えないときは、ちゃんと遠慮せずに『無理』って言えるとか。友達関係の中での僕のポジションは…まぁ確実に賢いキャラではないっす。リーダー的存在でもない、みんなをまとめたりするのは超苦手です!」

岸さんのやる気スイッチってなんですか?

「うーん、ないっすね。別にモチベーションを上げようとかじゃなくて、自分の好きなことだったら逆に止めたくても止められないタイプなのかな。映画の現場でも、スイッチ入れようと思って入れるのはイヤで、常にフラットな状態で行きたいんですよね。これは今回の映画だけじゃなくて、ライブでもそうだしすべてのお仕事においてです。やるぞ! って気合い入れるんじゃなくて、自然に入るものだと思ってます」

仕事のオン・オフはどうやって切り替えてますか?

「お金を使います(笑)。贅沢ごはんをする。最近ね、中華が好きってことに気づいたんです。とにかくおいしいものを食べて、切り替えます」

岸 優太
1995年9月29日生まれ、A型。埼玉県出身。ドラマ『ナイト・ドクター』(2021年)や主演ドラマ『すきすきワンワン!』(’23年)など俳優として活躍している他、バラエティ番組『VS魂グラデーション』にもレギュラー出演中。
映画『Gメン』

配給:東映/8月25日公開
人生初の彼女が欲しいという強い想いだけで、噂のモテモテ男子校に転校してきた門松勝太(岸 優太)。しかし、勝太のクラスはヤンキーとオタクしかいない問題児集団の“G組”。なんだかんだで青春を謳歌する勝太たちのもとに、最悪の敵が立ちふさがるー。笑いあり、感動あり、アクションありの熱量高めの青春ムービー。竜星 涼、恒松祐里、矢本悠馬、森本慎太郎(SixTONES)、りんたろー。などが出演。
©️2023「Gメン」製作委員会 ©️小沢としお(秋田書店)2015

映画のこと、お仕事のこと、恋愛のこと…“青春”にからめてたっぷり語っていただきました! 発売中のCanCam9月号では、岸さんらしいおちゃめなカットからクールな表情までたっぷり掲載♡ ぜひ映画公開前に誌面でも岸さんの魅力を再確認して、気持ちを高めてくださいね!

CanCam2023年9月号「岸くんと青春を語ったら…」より 構成/小山恵子 WEB構成/久保 葵