『連載 今日も猫に飼われてます。』第309回 トラちゃん、猫のスタンダードを思い出す。
我が家の暴君(愛猫)トラちゃんの日常を、猫の言いなり飼い主が身勝手に発信するこの企画。まず、心底どうでもいい話をひとつ。名前が「トラウト」なので「トラちゃん」と呼んでいますが、実は飼い主が話しかけるときには「トラウ」と呼んでいます。「トラウ」と呼んでいる意味も理由も全くありません。そんな「トラウ」が座っている、こちらの写真が今回のテーマ。
なんてことない、猫といえば!の香箱座り(風)でくつろぐトラちゃん。ですが、どこか違和感を覚えた飼い主。
違和感の正体が分からないまま「トラウかわいいね〜♡」なんつって写真を撮っていると、ぬぬっと手が現れました。そうでした、トラちゃんといえば腕を曲げて亀仕様でくつろぐのです。
そこでやっと、トラちゃんが手を収めて座っている珍しさに気づきました。完璧ではないですが、これが「おててないない」なんだ! 「香箱座り」ってやつなんだ!と感動すらしました。
トラちゃんがリラックスするときの定番は、亀仕様になるか、腕を大伸ばしするか、顎がベタ〜とくっつくかの三択。
とはいえ、本当に初めての香箱座りなのか。いつから亀仕様のリラックス方法になったのかが無性に気になりまして、写真を振り返ってみました。
生後3か月、あらぬ方向へ伸びる腕を確認。
しかし、いくら漁っても幼少期には亀仕様も香箱座りも確認できず。
狂ったようにスクロールをして時を進めます。3年前の2020年4月、ようやく亀仕様の写真を発見!
確認できる限りでは、この頃から亀っぽくリラックスし始めたようです。昔はこうじゃなかったような??という疑問がうっすらとあったので、何だかスッキリ。
そして、一番気になっていた香箱座りですが…1枚だけ発見できました!
トラちゃんが1歳のときです。なぜ写真がこんなにもガサガサなのか、なぜ毛が短いのか、何に驚いているのか…テーマを見失いそうな写真。ですが、猫らしくて愛らしい香箱座り(風)が、初めてではなかったことが分かりました。なぜ長いこと封印していたのか。現在と共通していることといえば首周りの毛が短いところなのですが、短いと手が収めやすくなるんでしょうか? ケガでもして手を隠してるんじゃないかと心配している横で、トラちゃんは毛玉を追いかけ風を切りながら走っています。