WI たくさんのことがあったと思いますが、なかでも印象的だった仕事はありますか？
エライザ うーん…………109のイメージガールですかね。
WI その理由はなんですか？
エライザ 109自身が、海外のブランドを入れていくなど新しいことをしていく、ということを打ち出すメッセージ性の強い撮影で、「高校生で新しいことをしている子を使いたい」ということで実現した仕事でした。撮影のセットもいままでとは全然違って、春なのに大人っぽいし、ギャルっぽくもない。色味も細かいところまで考えて作られていて、その現場に携われたことはすごく充実していたな、と思います。
WI それはすごく楽しい撮影になったでしょうね……！
エライザ 関わったスタッフの方も、私がお世話になりたいなと思っていた方々で、女子のパワーで一緒に新しいものをつくって、満足のいくものができて、すごく幸せな空間でした。もっとこういうスカートがいいんじゃないか、もっとこういう髪がいいんじゃないか、もっとこういう小道具を使ったらいいんじゃないかって全員が試行錯誤して、誰も完成形がわからなかったものが、最後には満足いくものになったから、楽しかった、やったー！ って、印象に残ってるんですよね。
WI 109の撮影にはエライザさんは裏方で関わった部分はあるのですか？
エライザ 裏方、というよりは、セットや衣装がこう変わったから、じゃあ私はこういう見せ方でこういう立ち振る舞いにしよう、ということをすごく考えながら撮影に臨んでいました。最初は座ってガーリーな感じだったんですが、「109が新しく変わるから、強く新しく先陣を切るイメージ」ということで、女ナポレオンをイメージしたんです。1カットに何時間もかかって……何千枚撮ったんだろう。でも、すごく楽しかった。
（4月は第2弾のコチラが使用されています！）
WI エライザさんは仕事愛がものすごく強いですよね！
エライザ 自分でもあらためてそう思う出来事があったんですよね……怖い印象を持たれている監督さんにお会いする機会があったときも、私はまったく怖いと思わなかった。その人が仕事中に怖いことを言ってしまうのは、仕事に熱狂的だからなんだな、と感じたんです。おこがましいかもしれないけど、自分はこの方と同類なのかもしれないと思いました。
WI どんな点で「同類なのかも」と思いましたか？
エライザ 私も求めているものや作りたいものがはっきりしているし、自分がプロデュースする作品で、呼んだモデルのモチベーションが低かったら「帰ってくれない？」って言うかもしれない。熱意やこだわり、作品への愛情があって、自分のブランドがかかっているから、最悪なものは作れない。だから怖い印象を持たれても仕事に厳しくなるんだな、と。
WI モデルをはじめた当初から「自分はモデルが天職！」と思っていたんですか？
エライザ 実は私、モデルになった当初は、まさか自分がモデルをするなんて思っていなかったから、むしろ仕事が嫌いというか、なんで自分がやっているんだろうって感覚だったんです（笑）。でも不覚にも好きになっちゃって、いまは仕事に恋してる。好きな人に振り向いてほしいのと一緒で、仕事が好きだからいろいろやりたいな……。
WI ちなみに、いつから好きになったんですか？
エライザ ファッションを好きになってからです。いつだろう、中3～高1くらいかな。ファッションが好きになって、自分の仕事を好きになって、現場の人ときちんと向き合うようになって……。さらに、『@elaiza_ikd』で編集の仕事をしたことによって、編集部の人たちがいかに仕事に時間をかけているか、いかに思い入れがあるかを知って、もっと仕事を好きになりました。
WI 大変だな、と思うことはないですか？
エライザ 裏方から関わって、面倒くさくないの？ って、すごく言われます。でも、モデルとしての自分を見てもらうからにはいいものにしたい。振り返ってみると、ああこれ全然まだまだだな、という後悔もあるけれど、何かを学んだから「まだまだだな」って思えるし、その繰り返しも全然苦じゃない。19歳でやりたいことも、もっともっとあります。
盛りだくさんだった18歳のことを振り返っていただいた今回に引き続き、次回は19歳の展望についてうかがいます！（後藤香織）
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